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第十一夜:想う/百年後の世界で君と
【想う】
後悔した、とつぶやいた君の、声があまりにさめざめとしていたから、私は自分のことなどどうでもよくなってしまった。
そんなことより君が自分の力を過小評価してしまわないか、まばゆい光に目を背けてしまわないか、そればかりを考えていた。
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【百年後の世界で君と】
百年後、生まれ変わったら一緒になろうね。それが僕と君とがたったひとつ交わした約束だった。その約束だけを胸に抱いて僕達は別れ、そうしてそれぞれの人生を歩み、誰にも看取られずにひっそりと死んだ。
百年の月日が流れ、僕は君を探した。何年も何年も、僕の中に残った君の面影を追い求めた。
ある時、ついに君を見つけた。
病院ですれ違った君の隣には知らない男がいて、君は大きく膨らんだお腹を愛おしそうにさすっていた。
君は僕に目もくれなかった。そうして悟った。僕だけが、前世の約束にすがりついていたのだと。
僕は君を呼び止めなかった。何にも気づかなかったと自分に嘘をつき、僕と君とは今度こそ永遠に別れた。




