↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
#掌編未満  作者: 深川夜
11/16

第十一夜:想う/百年後の世界で君と

【想う】


後悔した、とつぶやいた君の、声があまりにさめざめとしていたから、私は自分のことなどどうでもよくなってしまった。

そんなことより君が自分の力を過小評価してしまわないか、まばゆい光に目を背けてしまわないか、そればかりを考えていた。


ーーー

【百年後の世界で君と】


百年後、生まれ変わったら一緒になろうね。それが僕と君とがたったひとつ交わした約束だった。その約束だけを胸に抱いて僕達は別れ、そうしてそれぞれの人生を歩み、誰にも看取られずにひっそりと死んだ。

百年の月日が流れ、僕は君を探した。何年も何年も、僕の中に残った君の面影を追い求めた。

ある時、ついに君を見つけた。

病院ですれ違った君の隣には知らない男がいて、君は大きく膨らんだお腹を愛おしそうにさすっていた。

君は僕に目もくれなかった。そうして悟った。僕だけが、前世の約束にすがりついていたのだと。

僕は君を呼び止めなかった。何にも気づかなかったと自分に嘘をつき、僕と君とは今度こそ永遠に別れた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。