まずはお友達からで
図書室にて、ピンク色に近い赤髪のミディアムボブで丸眼鏡な少女、笹木 朝奈〈ささき あさな〉が頭を悩ませていた…
なんで…なんでなんで毎日いつも話し掛けてくるの!
見た目は真面目な格好していてイケメン寄りな顔立ちをしてるけど、親がヤクザだとか殺し屋だとかで、あまり関わりたくない
そんな彼は毎日図書室に来るわけではないけど、よく来ていては私に話し掛けてくる…嫌だなぁ
図書室でいつも通りの席で本を読んでいるとやはり現れたこの男
「よ、よぉ」
「………うん」
「あのさ、俺…お、お前……じゃなくて」
「…?」
「さささき」
さが一個多いよ…
そんな緊張することないのに
「なにかな?」
「俺、嫌われたくないっす」
可愛いこと言い出した
「え、あの…私に言ってるの?」
「なんかクソダサいな?」
「えぇ…?」
会話しようよ
会話してこなかった私が言うのもアレだけど
「悪ぃ、ストレートに言うわ…俺と友達になってくれないか?」
「友達…かぁ」
それ言いたいが為に緊張してたんだ?
…一方的に避けてたけど、なんだか悪い人じゃないかも
「…ごめんなさい、私———」
「そうかあぁぁぁーー……」
と、ため息と共に吐くヤクザの息子
「———って、ちがう!ちがうよちがう!」
「ん、んん…?」
「ごめんって意味は今まで避けててごめんって意味!」
ハッキリ言ったよ私
「あぁ大丈夫キニシテナイカラ」
気にしてそー
「友達…になりたい?」
偉そうに言ってしまったような…ごめんなさい
「な、なりたい!」
普段は言葉遣い荒いけどちょこちょこ可愛いとこあるなぁ
「いいよ…なろ?」
「あ…ありがたい」
こういう事になれてないんだろうか、一々反応が可愛い
「俺、初めて友達作ったわ」
「そういえば白石くんが誰かと一緒にいるとこ見たことないね」
「笹木って結構エグい事言うよな…」
「…てへ?」
白石くんが変な顔して首を傾げた
「…ごめん調子乗って」
「いや大丈夫だよ、可愛かったし…」
最後の方はなんて言ったのかな?ごにょごにょ言ってて可愛い…って何回白石くんにギャップ萌え感じてるんだろう
まだちょっと話すことに抵抗はあるけど、友達になったばかりだしこれからだよね
自分も友達は欲しかったのでやっとできた友達、白石 虎雄との仲を深めようと奮闘する物語




