バイトから→
宿泊してから二十日目の朝七時頃
今日で赤西さん最後のアルバイトの日
多くの時間を過ごしてきた訳ではないけど、良くしてくれた人に対して何かお礼をしたい
そう思い早くに食事処に着く
「…あら、普段朝食べないのに珍しいね」
「あ…かなたさん」
おばちゃんと唯希さんが居た
「おばちゃん…唯希さんまで」
あぁそうか、唯希さんは朝はいつもここに来て食べてるのか
ここのメニューで言う定食Bを見て思った
「…あ、赤西さんに用ですか?」
「そうそう、お礼を言いに来たのと…あとキャンプに誘おうかと思って」
「え、ふたりきりでですか?」
「いや勿論唯希さんも誘って行こうかなと思ってたよ」
「だったら先に私に連絡するべきでしょう?」
しまった、確かに先に連絡するべきだった…
「ここに来る途中に思いついたんだ。本当はお礼を言うだけのつもりだったけど、それだけじゃなぁって思いついた事なんだ」
「…必死すぎ……」
ますます怪しいと半目で三白眼になり、こちらを睨む彼女さん
残りのものを一気に食べた唯希さんは席を立ち、俺の手首を掴んだ
「ご馳走様、すみません支配人さんお金はここに置きます」
「あいよー」
「…ほら、行きますよ」
「えーいやちょっと…!」
唯希さんに強めに引っ張られ、唯希さんの割り当てられてる部屋へ連れてかれた
「ま、まだ赤西さんに———」「まだわかっていないようですね?」
「えっと…」
「誰があなたの彼女なのか、わからせてあげます」
しっぽりわからせられた———
行為を終えて裸のままベッドで横たわっているふたり
「私、寂しいですよ。恋人でありながら他の女の人の事を優先に考えるなんて」
「…そうだよね、ごめん」
「はぁ…」
尚も飽きられた様子でため息を吐かれた
機嫌取りも含めて、謝罪と愛しさから頭を撫でた
「…ばか」
唯希さんなら後で言っても分かってくれるだろうとは思っていたけど、そういう事じゃないな
わかっているからこそ拗ねてしまったのだろう。もし俺が逆の立場でも複雑な気持ちになると思う…いや、絶対なる
「唯希さんの事、一番好きだよ」
「…一番も二番もありませんけどね」
「………」
台詞選びがほんと下手だな俺は…
「でも、言いたいことはわかります。私も、かなたさんの事は…特別に思ってますから」
「嬉しいよ」
「ふふっ…好きです。かなたさん」
「俺も好きだよ…ここのあばらのとことかも」
人差し指で下からつー…っと浮き出たあばらを撫でる
「んぅっ…♡…わ、私の身体が好きなんですか…?」
「全部…だよ」
指先が乳房から、更にその先まで撫でた
「———…んぁっ!?」
可愛い反応を見せるので俺も興奮して第二ラウンドに漕ぎ着けた———
お昼手前の午前十一時過ぎ頃
赤西さんとラインでキャンプに誘った
[バイト終わったらね!]
[お待ちしてますよ]
サムズアップしている猫耳少年のスタンプを送った
「さてと、それじゃ準備でもしますかね」
「ん…そうですね」
俺はいつぞやか買い揃えたキャンプグッズを取りに部屋へ戻った…
「…バーナーは私の貸しますから、これは持っていかなくていいですよ」
「いやその前になんで唯希さんがここに…?」
用意してる合間にしれっと部屋に入ってきた唯希さん
「私はいつでも行けるように準備してあるので」
「それはわかるんだけど…」
「彼氏さんと行動を共にしたいので…?」
「その疑問形はなにさ」
「…まぁ軽い浮気チェックですよ」
そう言って辺りを散策するマイハニー
「…大丈夫そうですね」
「当たり前だよ」
「良からぬグッズ探索も兼ねてますけどね…それもないようなので良かったです」
「…唯希さんって頑なにエッチなグッズ嫌うよね」
「自分に使うのならまだしも、振動するやつとか私に使われたくないんです」
「…俺は使ってみたいけど」
「かなたさん以外で感じるの嫌なんですよ」
「無機物でも?」
「それでもです」
うーん何処までも彼氏ラブな彼女さんだ
見習おう
「…やっぱり自慰行為自体ナシで、私が相手になるから問題ないですよね」
「うん…」
気を遣わずひとりでしたい時だってあるんだけどなぁ…まぁ唯希さんとする時も気遣いなく暴走しがちだからいいんだけどさ
「あ、そのお賽銭箱は持っていきましょう」
「焚き火グリルね」
それから唯希さんとキャンプに持っていくモノを決めて、赤西さんから連絡が来るまで会話したりイチャイチャして過ごした




