Up Down Up
今回はえっちが多めな回です
苦手な方は飛ばし飛ばしで読んでいただいて結構です
午前六時過ぎ———
すぅ…すぅ…
可愛い寝息と甘い香り…幸せなこの時間を堪能しながら目を開け横目で隣にいる彼女さんの寝ている姿を捉える
背中を丸めて俺の腕に抱きつく姿は、まるで飼い猫のような寝姿だった
可愛すぎる…
その言葉に尽きる
可愛すぎて三十分くらい見続けた俺氏
やがて小声で口にした
「…好きだよ、唯希さん」
すると突然唯希さんの顔がは俺の顔に近付き——軽くキスをされた
「ん…おはよう、かなたさん♡」
目を開け四白眼がお目見えし、甘えるような声で挨拶
「お、おはよ…いつから起きてたの?」
「うーん、五分くらい前ですかね」
ずっと見続けていたのに気付かなかった…たぬき寝入り(?)がお上手でいらっしゃる
「私も…好きですよ」
そんな甘い声で言われたら本能に抗う術はなし、従うしかない
今度は夏向から熱いキスを交わした
「ちゅ…ちゅる……はぁ、かなたさぁん…かなたさぁん……ん、ちゅぅ…」
~一応、全年齢向けなのでこの先の展開はご想像にお任せします~
「はぁ……はぁ……」
俺たちは汗だくになり、腰の上に跨っていた唯希はぐったりと俺の胸に身を添えた
「かなたさんと…えっちできて、良かったです」
疲れながらも小声でそう告げた
「俺も、唯希さんに夢中になってた…」
「…ふふっ」
ニコリと笑って軽くキスされた
「もう少ししたら、一緒にお風呂に行きませんか…?」
お風呂で第二ラウンドが開催されたのは言うまでもない
食事し終え、そのままふたりで食事処から出ると———
「仲がよろしいことで」
「あ、おばちゃん」「支配人さん?」
支配人ことおばちゃんとばったりシンボルエンカウント
「丁度、お風呂のお掃除がおわりましたので
おふたりでゆっくりしてきては如何ですか?」
「あの、俺たちこれからキャンプ場に向かうのですが…」
「度の前のお風呂もいいものですよ
ささ、おふたりで混浴を楽しんできてくださいな」
ふたりまとめて背中を押され、強引に大浴場の更衣室へ来させられた
「バスタオルを巻いて入っても結構ですので、どうぞ当館のお風呂をおふたりでご堪能下さいませ」
おほほといって大浴場の脱衣所から姿を消した
絶対楽しんでるでしょおばちゃん…
ここは女性の脱衣所だけど、いいのだろうか
「あ、あの…どうします?」
ギョロっと流し目でこっちを見る唯希さん
「まぁ、お世話になってるしここは入っておこうかな」
「えっと、そうじゃなくて…」
「…あ」
おふたりで混浴を楽しんできてくださいな
「せ、折角だしおばちゃんの言ってた通り、一緒に入らない?」
「は、はい…」
赤面し顔を俯いて賛同する
自分も裸を見られるのは恥ずかしいけど、タオル巻いてもオーケーと言うので大事な部分だけは隠すようにできるため、そこまで抵抗はない
「…ただ、あまり体を見ないでくださいね…?」
「…自信ないなぁ」
「ば…ばか…」
実際下心は5割ほどある
というか5割でも頑張って抑えている方ではある
こんな可愛い子と一緒に風呂に入るとか、タオルが無ければ速攻で襲っていたところだろう…なんて
「せめて、き…着替えだけはこっち見ないでください…!」
「あ、うん…それは勿論…」
後ろを向いて着替えカゴの中にあるバスタオルをカゴの脇に置き、身にまとっている着替えをカゴの中に入れる
…後ろから何の音も聞こえないのでふと後ろを振り向くと…唯希が俺の身体をギョっと凝視していた
「あ…あっ!そそ、その、ごめんなさい!!」
「だ、大丈夫…」
恥ずかしさもあるけど、自分の身体に興味があったのなら誇らしさの方が勝っていた
「…私のも、見ますか?」
「そりゃ見たいけど…」
そう言われ、体が震え始めた唯希
「でも、それは後に取っておくよ」
「あ、後…ですか…?」
「将来のために———」
ここまで言いかけて、俺は何を言ってるんだろう
こんな陰キャ男が唯希さんと釣り合うわけないし、第一そんな目で見られてないはず
自分自身にネガティブキャンペーンをしていた
「え、将来って…どういう意味ですか」
「あー…うーん」
言い淀んで相手の事を思い、マイナスな事は言わないように心掛ける
「…女の子がそういう事は言わない方がいいよ」
「え?」
「身体を見せるだとかさ」
「だって、私から———」
そう言いかけたとこで、近寄って口元に人差し指を添えた
「…先入ってるよ」
そう言い残して、脱衣所を後にする
身体を軽く洗い流し、湯船に浸かる
そして思い浮かぶは当然唯希の顔
いい子だよなーやっぱり
でも、何故俺の身体を見ていたのだろうか
背中に何か付いていたのだろうか
鏡越しで確認しておけばよかった
いつ唯希さんが入ってくるのかわからないので、今は確かめに行きにくい…
すると、横から人の気配
脇目も振らず、かつ緊張してるのを見られたくないので前斜め上に視線を上げた
「………」
唯希さんがこっちを見ている気がする…
たまらず声を上げた
「唯希さん…?」
「は、はい…」
何て声を掛けよう…暫く黙ってしまった
沈黙を破るように私は口を開き
「…気持ちいいですね」
「そ、そうだね…」
会話は続かなかった…
口数少なく話し下手な私だけど、隣にかなたさんがいるのに何も話さない訳にはいかない
「キャンプ、楽しみにしていますか?」
「うん、楽しみにしてる…」
「いつも本とか持って行くんですけど、今日はいらないかも」
「読んでるものが気になるし俺も読みたいから、持っていこうよ」
「じ、じゃあ、持っていきますね」
「うん…」
まるで付き合いたてのカップルの会話だ
まだそんな事は思わない十三歳の唯希
「…キャンプは元々お父さんの趣味でして、その影響で私もキャンプが好きなんです」
「そうなんだ…お父さんと…」
何かお父さんの事で思うような事があるみたい
「かなたさんはお父さんと仲がいいんですか?」
「仲良かったのかな…少なくとも悪くなかった」
過去形が気になった
「何かあったんですか…?」
「…重い話になるけど、いいかな」
「は、はい、大丈夫ですけど…」
何だろう…
「…当時四歳だった頃俺のお父さんはさ、俺の母に殺されたんだ」
「………」
あまりにも重く衝撃的だった
かなたさんの過去が少しでも知れたらいいなとは思っていたけど…
「ごめんなさい、嫌な話させてしまって…」
「ううん、寧ろこっちがごめん重い話しちゃって…唯希さんに聞いて欲しかった気持ちあるからつい話しちゃった」
「そっか…」
私なんかでいいのかな…なんて思っちゃうけど
「それじゃ、お母さんも家にはいないよね」
「いないんだけど…お母さんも死んじゃったんだ」
…てっきり逮捕されたのかと思ってた
それじゃかなたさんは今…
「母も殺した後に自殺したんだ
それで俺は一人になったけど、母の姉方に引き取られた」
「その…お母さんの姉方とは仲良いんですか?」
「うん、まるで本当のお母さんのように優しく育てられて仲は良いよ…仲は良かった」
仲は良かった…?言い直しが気になるので頷いて相槌をとった
意味を汲み取ったかなたさんは再び口を開けた
「姉方も、殺されちゃったんだ」
「………」
どう、声を掛けていいかわからない
何故こんなにもこの人が不幸に合わなきゃいけないのか…
「多額の借金を抱えちゃってて…それで業者を名乗る男と揉め合いになってうっかり殺してしまったそうな」
「…かなたさんは悪くないですよ」
「悪いよ、だって借金を抱え込ませたの全部俺のせいなんだから」
そう言って暗くなり、俯いてしまった
「元々引き取る前はギリギリで暮らしてたんだって…そんな切羽詰まった中、優しい姉方が俺を引き取ってしまったばっかりに———」
いたたまれない気持ちになった私は
そっとかなたさんを抱き寄せました
「ん!?…唯希さん、何を…って、胸!胸当たってるよ…!」
胸の先っぽが…あば、あばばば
夏向の重い話で暗くなってしまった夏向は軽く吹き飛び、今この状態に混乱していた
「か…かなたさん…!」
「は、はひ」
何とか返事をする
「わ、私はいなくなりませんから…」
「………」
———あぁ、俺はこの人の事好きだ
好きという感情や知識が全くなかったけど…本能がそう言っていた
「———誰かに恨まれてない…?」
「恨まれるような事はしてないですけど…」
「借金抱え込んでない?」
「そもそも私、まだ子供なのに誰が貸してくれるんですか」
「そっか…」
本能的に無意識に手が唯希の胸元まで伸び、その先を摘みコリコリした
「んぁ…!?ち、ちょっと…やめてください!」
両手で抵抗され引き剥がされた…その直後
バスタオルがはらりと落ち———
「………」
唯希さんの綺麗な姿を目に焼きつけるように凝視した
「ぁ…そんなに見な…———って何でそんなに大きくして!?」
お互いがお互い大事な部分を凝視し合っていた
ふたりはその後我に返りそそくさに風呂場を後にし、自室に篭もる…
「くぅっ……うっっ……」
右手が忙しかった
一方その頃、対面の部屋にいる人は右手どころか両手が忙しかったそうな




