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ココアのような恋物語  作者: 夏輝 陽
Sweet Cocoa Love
12/29

杞憂ラブストーリー


 何だか変な夢を見てたような…と目覚めたのが午前八時半


 黒瀬 唯希〈くろせ ゆき〉十三歳


 体重は四十一 バスト六十七 ウエスト五十五 ヒップ七十二


 宿泊してから一週間と三日目


 今日の予定を頭の中で立てる


 朝ご飯食べた後に少しだけキャンプしてお昼過ぎくらいに帰ってお昼を食べて、かなたさんと沢山お話しよう…かなたさんの都合次第ですが


 …あ、かなたさんをキャンプに誘ってみようかな


 早速ラインしてみよう


 ………


 ……


 …


 オーケーを貰いました


 しかも朝ご飯もご一緒する事になりました


 嬉しくてクイーンサイズのベッドの上で身悶えしていると、時間があまりないことに気付き慌てて歯磨きセットとヘアアイロンを持って洗面所へ向かった


 くせっ毛が多いのでヘアアイロンで整えないとくるくるしてしまうので、美容に興味無いながらも毎日使っている


 それにできるだけ、かなたさんには変な姿を見せたくない


 既に顔もとい目がブサイクだから手遅れかも知れないけど…


 …ブサイクとは思ってもいない夏向は、最近寧ろ可愛いと思ってきていた事に気付かない唯希


 鏡の前で自分を見つめる


 「妖怪かな」


 そんな自分にツッコミを入れて色々な表情を作る


 どの表情も目のおかげで脅してる感じがして嫌に感じた

 特に笑っている表情なんて、これから呪いをかけようとしている顔にしか見えなかった


 目を薄く開いたり半目にしたら…?


 …不自然だけど普通に開けてる時よりも薄目は悪くないかな?


 そう思い、薄目の練習をした




 「———何をしてるの?」


 「…薄目の練習をしています」


 食事処にて


 「個人的にはそのままの唯希さんがいいかな…」


 無駄な努力でした


 薄目を辞め、赤面し目を閉じたまま


 「かなたさんは物好きですね」


 「そうかな?…そうなのかも」


 指先で頬を掻きながらそう言うかなたさんは、イケメンに見えた


 一般の人から見れば中のちょい上と言ったところのフツメンであるが、唯希の目にはイケメンに見える


 「…えっと、唯希さん?」


 「あっ…す、すみません」


 いつの間にかじーっとかなたさんを見ている事に気付き、慌てて目を逸らす


 「気遣って言ってるように聞こえるかも知れないけど…そのままの方が可愛いなって」


 照れるように言い切ったかなたさん


 気遣って言ってくれてたなんて思ってなかったし、可愛いとかストレートに言われると嬉しいながらも困ってしまう


 「ご、ごめん…困らせるようなこと言って…」


 「い、いえ、いいんです!」


 慌ててそう口にしてしまった


 私よりもネガティブ思考なかなたさんに続けて


 「私の事可愛いなんて言ってくれた人、かなたさんが初めてですよ」


 今度は夏向が照れる番だった


 「それは…光栄の極みだね」



 まだ付き合ってもいないのにラブラブしてるふたりであった

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