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ココアのような恋物語  作者: 夏輝 陽
Sweet Cocoa Love
11/29

モーニングコール


 俺は、天宮 夏向〈あまみや かなた〉十五歳

 そして隣にいるのは我が愛しの彼女


 黒瀬 唯希 〈くろせ ゆき〉十四歳


 小柄で黒髪、肩まで伸びていて斜め30度パッツンしている

 ただし前髪は左流しのノーマル


 チャームポイントは、四白眼のぱっちりギョロ目


 最近知ったのだけど彼女はアウトドア派で、ここの旅館に来たのはキャンプを満喫する為だとか


 キャンプの事についてまだよく分かってないインドア寄りの俺は、色々教わりながらも一緒に行く


 退屈しそうだなと最初は思っていた…しかし、予想が覆され結構楽しめた


 彼女補正があったかも知れないけど、自然の中で本を読んだりボードゲームするのは部屋でやるよりいいものだ


 今度行く時はバトルドームを持っていこう

 …ふたりだけじゃ楽しめないかな


 実は支配人ことおばちゃんに許可を貰い、Amazonで彼女と楽しめるモノを幾つか注文しておいた


 決してえっちな玩具を頼んではいないし

 バトルドームも頼んでない


 …やっぱりえっちなやつは頼んでおこう


 おばちゃんのアカウントだし大丈夫だろう

 ※他人のアカウントで注文するのは違反です


 彼女さんが前を向いて歩いてる隙に…


 ピンクのやつを注文した———


 「———よからぬ事を企んでる顔…」


 隣の彼女さんこと唯希さんからジト目三白眼で睨まれる


 顔に出ないように誤魔化す術は身に付けている筈じゃが


 「御剣検事みたいな顔してましたよ」


 確かに険しい顔しておでこにトントンって人差し指で小突いてたけども


 「…それで変な事考えてるって思えないでしょうに」


 「今何か注文されましたよね?…何を注文したんですか?」


 「き、キャンプで遊ぶ用にUNOとかウミガメのスープとか頼んでおいたんだよ」


 「…ふたりで遊ぶモノにしては、面白くなさそう」


 「まぁまぁ、モノは試しってことで…」


 「…ところで、何を注文したんですか?」


 …おかしいな、何故嘘だとバレたのやら


 「スマホ、見せてもらえます?」


 「俺のプライベートが沢山詰まってるんです」


 「いいからスマホ見せて?」


 「…は、はい」


 珍しく怒った…というか初めて怒らせたかも


 大人しく俺のスマホを唯希さんに渡し、手際よく操作する唯希さん


 「…っ!…こ、これ、なんですか…!」


 「最近肩が凝ってしまって…」


 「…後で私がたっくさん揉んであげますから…ピンクのやつはキャンセルしますね」


 おおおオオオおおおオオオオオおおおお…ミツルギィィィィぃぃぃ………ミツルギィィィィぃぃぃ…マタシテモ…ワガハイニ…






 「———……ハッ!!」


 夢を見た気がする…しかし、夢というものは覚えてないことの方が多い…


 ———これが予知夢である事も気付くことは無かった


 宿泊して三日目の朝、午前八時半頃


 ポコンッの音と同時にスマホのバイブが鳴った


 ラインのやり取りが増え、目立たない通知音から、少し大きめの音に変更した事を思い出してすぐさまスマホの画面を見る


 案の定唯希さんからのラインのトーク通知だ


 [これからキャンプしに行くんですけど、一緒にどうですか?]


 キャンプとな


 [俺、キャンプした事ないけど大丈夫かな?]


 [大丈夫ですよ

 初めては誰にでもありますし]


 と、ウインクをした猫耳少女のスタンプが送られてきた


 [持っていった方がいいモノとかあるかな?]


 [カップとか持ってますか?]


 [ううん、ないよ]


 [ですよね]


 なんて返したらいいか悩んでいると


 [水飲み場があるので喉が渇いたらそこで飲みましょ]


 流石に水だけっていうのも嫌だと感じ、自販機から幾つか飲み物を持っていくことに決めた


 [そういえば、何時に出発する予定?]


 [朝ご飯はお済みですか?]


 [いや、これからだけど]


 [じゃあ食べた後に行きますか]

 [あの]

 [嫌じゃなければ、朝ご飯もご一緒して宜しいでしょうか?]


 ?を浮かばせてる猫耳少女のスタンプも送られてくる


 [勿論いいよ、寧ろ嬉しいよ朝ご飯も一緒できて]


 ウインクした猫耳少年のスタンプを送った


 …少し間が空いてから返事が来た


 [そう言ってくれて嬉しいです]


 照れてたのかな?と調子のいいことを心の中で思った


 実際に照れて悶えてたので間違えでは無かった


 調子に乗るなと言わんばかりに自分の両頬に喝を入れる


 [じゃ今から二十分後くらいに食事処に行くから、また後でね]


 [はい、また後で会いましょう]


 とバイバイしている猫耳少女のスタンプが送られてきた


 こっちもお返しに猫耳少年のバイバイしているスタンプを送った



 手早く着替えて、歯磨きセットと化粧水を持って洗面所へ向かった




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