第38話 データのクリア
ミネルバ一左
アメリカでは大きな戦争になっていた。
格納庫では引きこもりのメンバーは武器の扱いとオーバードスーツを装着しての特訓に励んでいた。
所長が頭を抱えていた。
引きこもりのメンバーは生き残り、敵を数多く殲滅していたが射撃もあまり的に当たらず、武器の扱いが遅い、オーバードスーツを着用させても歩くのがやっとだった。
聖奈と二葉はまだ何とか対応できたが、レベルは低かった。
「座間市での活躍で引きこもり部隊のメンバーに勲章が与えられたが、この成績を見せたら・・・」
「所長、彼女達は実戦では射撃の的中はかなり高いです」
「わかっている」
「とにかく特訓して練習でもいい成績が出せるように鍛える」
「普通の人は練習が良くて実戦でダメなのに変わった子たちですね」
「引きこもりのメンバーは招集を受けるかもしれないからな、あの銀のカラス部隊を撤退に追い込んだ部隊だから」
「あの子達は実戦では命の危険を感じて生きようと思って敵を倒すときに集中力が高まるんだと思います」
「危険を感じさせたときに能力が発揮させられるという事か?」
「はい、私もあの子達のデーターを集めていますからわかります!簡単な射撃では的に当てられないのに不意を突かれた攻撃には反応スピードが高く射撃の的中率が高いんです!ハルは特に優秀です」
「一応そのデーターも取っておいてくれ」
「最近この付近での戦争がなくなったのはいいけど練習はきついわよね」
「サクラはどうしたの?」
「今日は、メンテナンスだって」
「何か国防軍の輸送機が近くに来てるわね」
「まさか!?」
ハルが走ってサクラの所に向かった。
輸送機が飛び立った。
「所長!サクラは?」
「サクラは国防軍が迎えに来た」
「何故、教えてくれなかったんですか?」
「教えたらお前が止めにくるだろ!サクラは国防軍の物だこれからアメリカでの決戦に出撃させる事になった」
「国防軍の物だろうと関係ありません、サクラは私の妹です!サクラを返して!」
「サクラのデーターは全て消去されて新しいパスワードが入力される」
「サクラは私の事を忘れちゃうの?」
「残念だが、サクラは名前が変わり新しいデーターが0から始まる」
「私、もう軍を辞めます」
ハルが涙を流した。
「ハルさん、所長はあなたの事も考えて内緒に事を進めたのよ、あなたサクラを連れ戻す事を妨害したら軍法会議にかけられ有罪になってたのよ」
「軍を辞めるにしても一ヶ月前に退職願いを出す事になっている」
「後は有給消化でお願いします」
「有給は入隊してから半年後からだ」
「私、明日休みます」
アメリカでは銀のカラス部隊が主力になり国防軍と大きな決戦になっていた。
日本も参戦の準備をしていたがその前に国内で敵の殲滅をしなければならなかった。
「私が隊長のミネルバです」
防衛大学を首席で卒業、父はアメリカ人、母は日本人 年齢18才、最年少での卒業だった。
「銀のカラス部隊を追い込んだアンドロイドに手こずってるみたいね」
サクラのパスワードはクリアされた。
ミネルバが新たなパスワードを入れた。
国防軍の科学者によりメンテナンスが行われていた。
「何だこのペンダントは?」
科学者がペンダントを外そうとした。
サクラの目が開いた。
「何っ!?何故勝手に起動した」
「ペンダントに触るな!奪うのであれば攻撃する」
「勝手に喋った!?」
「このアンドロイドのテータを消去しても完全に消せないのです」
「どういう事ですか?」
「このアンドロイドが何処かにテータを保存しているようです」
「国防軍で作られたアンドロイドのテータを何故消去できないのですか?」
「私達が考えてる事よりもこのアンドロイドは先手をうってきます!このアンドロイドのAI知能より優れたAI知能は今のところ開発されてません!」
有能な科学者たちが集まりデータ消去の作業をしたががそれでも難解だった。
「データーを削除してもアンドロイドが復元してしまうだと!?」
「それに、相模原市の記憶を何処かに保存しているのかもしれません」
「探せ!」
科学者たちが探し出そうとした。
「探せません侵入しようとするとロックをかけられます」
「どうなってるんだこのアンドロイド」
「パスワードを変えたミネルバさんをお呼び下さい」
ミネルバが来た。
「私の命令しか聞かないんでしょ」
「私に命令できるのはお姉さまだけです」
「ねぇ博士どうなってるの?」
「パスワードを入れ換えてもこのアンドロイドがクリアして新しいパスワードを入力してしまうんです」
「このアンドロイドの言ってるお姉様って誰なの?」
「相模原の格納庫の所長に聞いたところ、秘密部隊引きこもりのハル隊長だそうです」
「聞いた事があるわ、銀のカラス部隊を撤退に追い込んだ女子高生の隊長ね」
今回の招集には、今後の構想の特殊部隊の見定めと言う事もあったけど、引きこもりを私の手駒にしたかったから丁度いいわ!




