第37話 ペンダント
「隊長どうしますか?かなりの兵士が死にましたが」
「思った以上の強さだな」
オスカーは、磁気を使ったモビルアーマーの輸送機を呼び寄せた。
あれにくっつけて捕獲する。
兵士の数がかなり減っている事に気付いた。
「いつの間に襲撃を受けた」
引きこもり部隊がどこかに隠れてるということか?
どれだけの数の兵士がいるかもわからずオスカーは混乱していた。
コイツらはどのような教育を受けてるんだ!?
存在感がない・・・何処にいるのか、いないのか・・・まったく検討がつかなかった。
オスカーは全兵士に連絡させ、引きこもり部隊の存在感の無い攻撃に注意するように呼びかけた。
四人で逃げる途中、ハルが引き返そうとした。
「サクラを見捨てて逃げられない三人は逃げて」
「何いってるのよ、ハルを見捨てて逃げられないよ」
「私も」
「あそこに戻ったら早死にするよ、劉備ハル」
四人が隠れながらサクラの方へ戻った。
隊長オスカーがハルの殺気に気づいた。
ハルもオスカーが、自分たちに気付いた事が感覚でわかった。
ハルたちは、木陰に隠れた。
「彼奴等は逃げたはずだろ!」
マシンガンによる銃弾が隊長を狙った。
オスカーは、危険を感じとっさに身を隠した。
ダッダダダダダッダダダダダッダダダダダッダダダダダッダダダダダッダダダダダッダダダダダッダダダダ
「ちっ何をしに戻ってきたんだ!」
しばらくして様子を伺って見たときにはアンドロイドがいなくなっていた。
ハルはサクラに連絡し指示をした。
「アンドロイドは何処に行った!」
ハル達の姿がなくなっていた。
「引きこもり部隊四人と一緒に地上を走って逃げました」
「走って逃げただと!アンドロイドが地上を走らなくても飛んで逃げた方が速いだろ!彼奴等の方が優勢になっていたのに何故とどめを刺しに来ない」
罠か!?
「油断するな!近くから隠れて狙撃してくるかもしれないぞ!」
銀のカラス部隊は警戒した。
かなりの打撃を受けた事と国防軍のAI知能搭載型アンドロイドの戦いのパターンなどの情報も手に入れた。
一旦戻り立て直す事にした。
隊長が撤退命令をだした。
「出直す」
かなりの打撃を受けた事とアンドロイドに逃げられた事で作戦の立て直しをする事にした。
敵の軍が撤退した。
「あのままサクラに攻撃させたら、あそこにいた部隊を殲滅させられたんじゃない」
「ハル、もったいなかったね!あの銀髪は敵の隊長よ、座間基地を崩壊しかけてた大物だから殺れば大手柄だったんじゃない」
「手柄なんか立てたらまた出撃の命令がたくさんきちゃうでしょ、それに殲滅できたかもしれないけど敵だって闇雲に撃ってくる可能性があるんだから死ぬか大怪我をしてたかもしれないのよ、逃げたほうが確実でしょ」
引きこもり部隊にも撤退命令が出た。
「ねぇ、迎えの車は来ないね」
「道路が破壊された事と戦場にいた撤退の兵士で時間がかかるんだって」
「とりあえず相模原市の方に歩いて行こうか?」
「アイスクリーム食べたいね」
「お店はやってる所少ないよ」
「少ないどころか、やってる店なんてないわよ、お店やってたら狙われるし仕入れの業者なんて来ないでしょ」
「給料入っても使う所ないじゃない」
「所長が豪遊できるって言ってたけど格納庫の売店でするの?」
「お金が貯まるわね」
「初めての給料はサクラに何か買ってあげたいんだけどお店探してみるね」
「楽しみ!」
サクラが嬉しそうにハルに近づいてきた。
聖奈はサクラの言葉と仕草に驚いていた。
「ねぇ二葉、サクラには感情があるみたいね」
「アンドロイドに感情はないわよ、サクラのAIの頭脳がその場の返答と仕草も最善なもので対応してるだけよ」
「あそこまでの仕草と言葉を聞くとサクラには心があるみたいに見えるよ」
「そうね、でもAI知能によっての回答よ」
「AI知能は、楽しみ!なんて返答まで組み込まれてるんだ」
「それは・・・」
この座間基地での戦いでのアンドロイドと秘密部隊引きこもりの活躍は国防軍だけでなく敵の上層部にまで知られる事になった。
初めての給料でハルは、サクラとお揃いのペンダントを買った。




