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生贄竜の見る色は・・・・・  作者: 終夜イブキ
アクマの森の仔〜暁〜編
49/50

【四十四話 アクマの森の仔〜暁〜⑳】

別タイ:青く透明な樹の下で②

「ここが私の『庭』です」

「うわあ...!」


長い螺旋階段を降りた先に待っていたのは、広大な白い草原と満天の星宙(ほしぞら)だった。

美しく幻想的な光景に、思わずメルリヌスは感嘆の声を漏らす。

その様子を満足そうに見たウーサーは、


「何の飾り気もない『庭』ですが、綺麗でしょう?」

「...確かに綺麗ではあるけど、これ、『庭』って言うより大きな原っぱじゃん。全然庭らしくないよ」


と、ウーサーの声で感動から我に返ったメルリヌスは、そっぽを向いてつい皮肉めいた事をを言ってしまう。


「ふふふ、そうですね。ですがほら、あの先に私が育てた樹花がありますよ」


メルリヌスの皮肉な台詞を気にした様子もなく、ウーサーはある方向を指差した。

その先の草原の真ん中ら辺に、メルリヌスの手に持つ枝と同じ花を咲かせた、二人の頭一つ分くらい高い青く透明な若木があった。

二人が近くまで来ると、爽やかな花蜜の香りが優しく二人を包んで出迎えてくれた。

その若木をそっと撫でるように触れたウーサーは、


「五年かけて育てましたが、私ではここまでしか大きく出来ませんでした。

本当ならとうに大樹になってもっと花を咲かせている筈なのですが、慣れない環境と私自身この世界の住人(人間)として未熟なせいで、思うように成長させて上げられなかったのが原因なのですけど...」

「.....」


普通の樹だったらここまで成長するのは異常の早さではあったが、明らかに普通ではない樹にとっては大樹になるのはもっと早かったに違いないと思い、メルリヌスはそれを指摘することなく、黙ってウーサーの話に耳を傾けていたのだが...。


「この子が成木となるまでお世話をしたかったのですが、間に合いそうにないのです。

ですので、メルリヌスくんにこの子のお世話を引き継ごうと思いまして、この『庭』に招待したしだいであります」

「はあ?!嫌なんだけど!」


ウーサーの突然の爆弾発言に間髪入れずに拒否してしまったメルリヌス。

すると、メルリヌスの言葉に反応するかの様に、若木がカサリと葉を揺らした。

その様子はどこかのションボリしたような哀愁の気配を漂わせている...。


「あ、落ち込んじゃいました」

「え?!あ、ええっ!?」

「メルリヌスくんが全力で嫌って言ってしまったからですね...」


悲しげに葉を揺らす樹花の幹を慰めるように、よしよしと撫でるウーサー。


「ええ!?ボクのせいなの?!」


心外だと言わんばかりに抗議するメルリヌスにウーサーは、


「この子はメルリヌスくんの為にまだ若いのに、自分の身体の一部を差し出して、貴方の空腹を満たしてくれていますのに...」

「う.....」

「それなのに、当のメルリヌスくんは感謝どころか、拒絶するなんて...とても酷いです」

《ポトリ...》


しょんもりしながらウーサーがメルリヌスを非難する。

するとそれに合わせて若木がまるで一筋の涙を流すかの様に一輪の花が地面に落ちた。

そこから次から次へと、


《ポトリ...ポトリ》


小さな花が落ち始めた。


「ああ、泣いてしまいました」

《ポトポト、ポトリ...》


本気で泣く若木に居た堪れなくなったメルリヌスはとうとう、


「〜〜〜〜〜っ!ああ!もう!分かった!分かったよ!ボクがキミの世話するよっ!コレでいいんでしよっ!?だから泣きやんでよ!!」


根負けした。

すると、樹花は花を落とすのを止め、今度は嬉しそうに新たな花をポンポポポンと咲かせ始めたではないか。


「良かったです。泣き止んでくれました!」

「...コイツ樹のクセに現金な上、感情表現豊かすぎ」

「ふふふ、ありがとうございます。このこのお世話を引き受けてくれて。これで安心して私も旅立てます」

「旅立てる?それ、どういう事?」

「まだ、少し先の話になるのですが...私は数年後、あるモノを■す為に旅に出ます」

「(あるモノを、何?)今何て言ったの?聞き取れなかったんだけど」


正確には何と言ったのか分からなかった。

メルリヌスの知らない言葉、否、音だったのかもしれない。

しかし、ウーサーはメルリヌスの問には答えず、そのまま話を続ける。


「ソレを■した後、ブリテン全土を回り全てを刈り取り、裁く.....。

そして、その旅を終えた最後は私───




───この『世界』『星』『宙(そら)』に記録された【私(ウーサー)】の存在ごと抹消します」

いつまでつづくか分からないおまけ


※今回のは本編とは一切関係ございません。

頭の中空っぽにして読むか、スルーして結構です。


〜ウーサーくんに某ドラマの台詞を言ってもらいたかった編〜


マーリン

「メインアタッカーまたはサポーター」

ウーサー

「いたしません」


マーリン

「最高超難易度」

ウーサー

「いたしません!」


マーリン

「地獄の素材集め脳死周回」

ウーサー

「いたしません!!」


ウーサー

「私、実装しませんので」


◆◇◆ ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇


ウーサー

「───と、言いましたらマーリンくんが怒って拗ねちゃったのです。何故でしょう?」


【ナマモノ】

「あ〜マーリンって超有名人だから、いろんなとこから(ゲーム)引っ張りだこだからねー。

性能が良ければ有無を言わさず、エンドレス周回や超難易度に駆り出されちゃうからと言う事で、もし君が実装されたら同じ苦しみを分かち合いたかったのかも知れんよ?」


ウーサー

「それは無理でしょ。私の全記録抹消しちゃうんですから」


【ナマモノ】

「そだね。でもまぁ、キミはダメだけど【ウーサー・ペンドラゴン】だったら何処かで実装されてんじゃないのかな?(でももし、この【ウーサー】くんを実装させるとしたら、メタい裏技・反則技を使うしか他ないと思うけどねー)」


おわり♪

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