面会録Ⅱ
「どうすればいいですって?随分と藪から棒ね」
「そんな怖い顔しないでよ。気づかれちゃうわ、嘘をついて人を払ってまで私に会いに来てくれたっていうのに」
「だけど、そんなに殺したい程愛してくれるなんて、妬けてきちゃうわね。私は殺しちゃったけど」
「そんなことはどうでもいいって、蛇足も大事よ。藪蛇をつつかないためにも、慎重にいかないと」
「ふーん。顔も見たくない相手なら同じことをすればいいのよ」
「前に話したでしょ?気に入らないから顔を切り裂いてやったの。踏ん切りさえつけてしまえば熟れたトマトを潰すのと同じくらい簡単だわ」
「そう潰すの。貴方くらいの体格があれば人体の一か所を徹底的に潰すくらいは簡単なこと」
「問題なんかないわ。先人の教えって言うでしょ?しかも貴方は警察関係者なんだから証拠も何もかも自由まではいかなくてもある程度操作できるでしょ」
「なら問題ないわ。すぐに行動を起こすべきよ。くだらない正義感なんか捨てて今すぐに楽になるべきよ」
「あ、書記官さんは今のを書かないでね?」
「書かれちゃったら彼の素晴らしい崇高な行いが台無しになってしまうから」
「そうなってしまったら、貴方を殺すしかなくなってしまうわ」
「手錠をされていようと、拘束具をされていようと、人を一人殺してしまうのなんて簡単なことなのよ」
「簡単すぎて164人も殺してしまったもの」
「愛程崇高で狂おしいものはないわよね」




