来なかった日
前書き
人は、
「助けて」
よりも、
「放っといて」
の方が先に出ることがある。
本当に苦しい時ほど。
第27話です。
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第27話 来なかった日
「今日、
ますみ来てないな」
木戸が言った。
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事務所。
夜。
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藍が顔を上げる。
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「そういえば」
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敦も気づいていた。
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最近。
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ほぼ毎日来ていた。
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短くても。
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顔だけでも。
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でも今日は来ていない。
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グエンが窓を見る。
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「アメ」
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外は雨だった。
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かなり強い。
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カナコはギターを触りながら言う。
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「別に用事じゃない」
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「来ない日もあるだろ」
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それはそうだった。
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でも。
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なんとなく。
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みんな少し気になっていた。
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藍がスマホを見る。
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少し迷う。
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メッセージ画面。
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ますみ。
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既読なし。
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「……寝てるだけかな」
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「かもな」
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敦が言う。
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でも。
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藍は少し嫌な顔をした。
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その時。
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コンコン。
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扉。
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全員見る。
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真由だった。
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藍の同級生。
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でも。
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様子がおかしい。
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かなり。
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「藍」
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「ん?」
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「ますみ知らない?」
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部屋が静かになる。
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藍が立ち上がる。
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「え?」
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「学校来てない」
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「それはいつもじゃ」
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「昨日から連絡つかない」
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沈黙。
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敦は少し嫌な予感がした。
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真由は続ける。
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「母親が探してる」
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「警察行くか迷ってるって」
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藍の顔色が変わる。
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木戸も起きた。
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「マジか」
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前原だけが煙草を咥えている。
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無言。
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藍がスマホを触る。
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電話。
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呼び出し。
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出ない。
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もう一回。
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出ない。
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三回。
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出ない。
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藍が少し焦る。
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「なんで出ないのよ」
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奈々恵が静かに言う。
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「落ち着きな」
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でも。
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藍も分かっていた。
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これは。
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少し違う。
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その時だった。
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敦のスマホが震える。
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全員見る。
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知らない番号。
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出る。
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数秒。
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敦の顔が変わる。
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「……ますみ?」
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静かになる。
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電話の向こう。
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風の音。
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電車の音。
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ますみの声。
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かなり小さい。
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「……ごめん」
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「どこ?」
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返事がない。
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「ますみ」
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少し沈黙。
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それから。
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「来ない方がいい」
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敦は目を閉じた。
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一番来てほしい時に言うやつだ。
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「どこ」
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「……」
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「ますみ」
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また沈黙。
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そして。
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小さく。
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本当に小さく。
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「駅」
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電話が切れる。
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事務所が静まり返る。
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藍が立ち上がる。
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「行く」
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「待て」
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前原だった。
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全員が見る。
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前原は煙草を灰皿へ押し付ける。
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「敦」
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「はい」
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「お前行け」
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藍が反応する。
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「なんで!?」
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前原は静かだった。
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「今のますみは」
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「大勢来ると逃げる」
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部屋が静かになる。
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前原は続ける。
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「追い詰められた奴はな」
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「説得されたくねぇんだよ」
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敦は少し息を吐いた。
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分かる気がした。
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ますみが欲しいのは。
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答えじゃない。
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たぶん今は。
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誰か一人。
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「……行ってきます」
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敦は立ち上がる。
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外は雨だった。
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かなり強い。
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高架下を抜ける。
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駅へ向かう。
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その頃。
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ますみは一人だった。
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ホームの端。
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濡れたベンチ。
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スケッチブックを抱えたまま。
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そして。
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初めて。
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誰にも見せたことのないページを開いていた。
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そのページには。
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何度も何度も描き直された。
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ひとりの少女がいた。
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泣きそうな顔で。
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笑っている少女が。
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後書き
第27話でした。
ここから
ますみ編
に入ります。
ただし今回は、
事件ではありません。
家出でもありません。
非行でもありません。
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もっと厄介なやつです。
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「本人も何が苦しいのか分からない」
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だから説明できない。
だから周囲も分からない。
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そして敦は初めて、
誰かを追いかける側になります。




