長澤ますみ
前書き
人が増えると、
だんだん変なことが起きる。
最初は、
「飯食う場所」
だった。
次は、
「帰りたくない時に来る場所」
になった。
そして今。
少しずつ、
「何かを持ち寄る場所」
になり始めている。
第23話です。
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第23話 長澤ますみ
その子を最初に見つけたのは、
敦だった。
夜九時。
コンビニ。
雨上がり。
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「あれ……」
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見覚えがあった。
制服。
パーカー。
小柄。
傘を持っていない。
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コンビニの雑誌コーナーで、
立ち読みしている。
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長澤ますみ。
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まだ話したことはない。
でも。
何度か見かけていた。
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コンビニ。
公園。
駅前。
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いつも一人だった。
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そして。
いつも、
少しだけ帰りたくなさそうだった。
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敦は缶コーヒーを持ったまま、
少し考える。
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話しかける理由がない。
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だから。
話しかけなかった。
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そのままレジへ向かう。
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しかし。
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店を出た時。
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ますみはまだいた。
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コンビニの横。
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しゃがみ込んでいる。
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スマホを見ている。
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でも。
見ているというより。
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眺めている。
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そんな感じだった。
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「……帰んないの」
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思わず声が出た。
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ますみは驚いた。
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警戒。
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かなり。
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敦は慌てた。
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「いや、
変な意味じゃなくて」
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ますみは何も言わない。
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数秒。
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「……帰る」
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小さい声。
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でも。
帰る人の顔じゃなかった。
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敦は少し考える。
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それから。
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「肉まん食う?」
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ますみが固まった。
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「は?」
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「余ってる」
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嘘だった。
今買った。
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ますみは怪しい顔をする。
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かなり。
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正しい。
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敦も怪しいと思った。
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「いらない」
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即答。
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「だよな」
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敦は苦笑いする。
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そこで終わる。
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終わるはずだった。
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その時。
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ますみのお腹が鳴った。
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沈黙。
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ますみ真っ赤。
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敦は吹き出しそうになる。
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耐える。
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ギリギリ。
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「……笑ったら殺す」
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「いや殺されるほどじゃないだろ」
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ますみは肉まんを奪った。
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「買う」
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「いやあげる」
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「借りる」
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「律儀か」
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ますみは黙って食べた。
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その顔。
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藍と少し似ていた。
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いや。
違う。
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藍は怒っている子だった。
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ますみは。
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疲れている子だった。
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中学生なのに。
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妙に。
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疲れている。
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「学校は」
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ますみが睨む。
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「その質問嫌い」
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敦は少し笑う。
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「俺も嫌いだった」
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ますみは少し止まった。
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「……行ってない」
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「そっか」
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「怒んないの」
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「なんで」
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ますみは困った顔になる。
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たぶん。
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怒られ慣れている。
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説明を求められ慣れている。
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理由を聞かれ慣れている。
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でも。
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敦は聞かなかった。
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すると。
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ますみの方が困る。
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「……聞かないの」
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「聞いてほしいの?」
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ますみは黙った。
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たぶん。
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自分でも分からない。
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その時。
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コンビニから。
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木戸が出てきた。
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「お前何やってんの」
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「うわ」
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ますみが警戒する。
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木戸を見る。
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さらに警戒する。
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正しい。
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木戸はどう見ても怪しかった。
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「ガキじゃん」
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「アンタも大人に見えない」
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即答だった。
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敦が吹き出す。
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木戸も笑う。
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「強ぇな」
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ますみは少しだけムスッとしていた。
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でも。
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帰らない。
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そこへ。
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さらに。
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グエン登場。
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「オオ!」
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ますみがびくっとする。
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「ダレ!?」
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「グエン」
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「知らない!」
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完全に正論だった。
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グエンは笑顔。
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「ハジメマシテ!」
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ますみは少し困る。
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でも。
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グエンの笑顔は、
わりと無敵だった。
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「……はじめまして」
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小さく返した。
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その時。
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敦は気づいた。
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ますみ。
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久しぶりに、
少しだけ笑った。
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ほんの少し。
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でも確かに。
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笑った。
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そして。
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高架下の事務所では。
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藍がノートを広げ。
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カナコが曲を作り。
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航平が路線図を書き。
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奈々恵が呆れながらまとめていた。
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誰もまだ知らない。
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この小さな出会いが。
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後に。
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この場所そのものを変えることになることを。
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後書き
第23話でした。
ついに、
長澤ますみ
登場です。
藍が
「怒っている子」
なら、
ますみは
「何が苦しいのか自分でも分からない子」
です。
だから今はまだ、
問題も語りません。
語れません。
まず必要なのは、
解決ではなく、
コミュニケーション。
そして、
「また来てもいい」
と思える場所です。
ここから、
物語のもう一つの軸が動き始めます。




