表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
侵略者系魔女の侵略ライフ ~地球を侵略しにきた魔女とそんな魔女に姉と呼ばせる中学生のやりたい放題生配信~  作者: 龍翠
第二話

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
15/16

洞窟内部の見学

「これでいい」


 あっさりと、ニュクスがそんなことを言った。何かしていたようには見えなかったのに。


「これで電波とやらはダンジョンでも使えるはずだ。これから入る者たちも例外はない」

「マジっすか」

「マジっす」


『たまに侵略者様が軽いw』

『ダンジョン電波解禁キターーー!』

『解禁も何もそもそもまだダンジョンに入れないんですがそれは』

『そうだったw』


 そもそもまだ入ってすらいないからね!

 それじゃあ改めて、入口から洞窟の中へ入っていく。なんだろう、ちょっと楽しみになってきた。文ちゃんもそれは同じみたいで、パソコン画面を見ながらわくわくしてるみたい。

 あ、今更だけど、文ちゃんはどうしよう。さすがに放置は……。


「結界を作っておく」

「あ、うん」


 私の迷いを察してくれたのか、ニュクスがそう言ってくれた。文ちゃんの周りに、だよね? じゃあ安心、かな?

 それじゃあ今度こそ、洞窟の中だ。

 二人で洞窟の中に入ってみると……。とんでもなく広大な空間が広がっていた。


「え……。ちょっと、待って……。ええ……」


『人間、マジで驚くと声が出なくなるよね』

『いや、本当に……。明らかに広さがおかしくない?』

『絶対に山の面積より広いだろこれw』


 壁も天井も、洞窟らしい材質だね。土とか岩石とか、そういうやつ。

 でも広さがおかしい。なにこれ。なんとかドームがすっぽり入りそうな広さがある。どう見ても、元の山より広いよねこれ。


「あの、ニュクスさん? なんだか広さがおかしいなって……」

「当然だ。魔法で空間を歪めている。不便を強いるつもりはない」

「空間を歪めるって簡単にできるものなの?」

「無論」

「おお……」


『つまり……侵略者様がいれば、とっても広い畑が作れる!』

『その発想はなんなんだよw』


 どうやって空間を歪めているんだろうね。太陽の光とかも歪んだりするのかな? よく分からない。多分、分かることはないと思う。


「ここがダンジョンってこと? モンスターとか出たりするの?」

「否。ここは準備をする場所だ。ダンジョンの外には町だと決まっている」

「決まってるの?」

「決まってる」


『決まってるのか……』

『いや、まあそういうゲームもあるにはあるけど』

『でもここって外なん?』


 そうだよね。ニュクスの言葉に従ったとしても、町を作るなら洞窟の外だと思う。こんなことができるなら、外に作ってもそこまで問題にならない気がするし。どうして中にと思ったら。


「空間を歪めるのは境界線が分かりやすい洞窟内が適している。外にそのまま作るのは、さすがに迷惑だと判断した」

「おお……。ニュクスが優しい」


『気遣いができる侵略者様』

『気遣いする侵略者ってなんやねんw』

『知らんのか。侵略者様はわりと最初から気遣いしてくれてるぞ』

『いやそりゃそうだけど!』


 ともかく。ここに町を作りたいってことだよね。えっと……。


「何の、施設があるものなの?」

「任せる」

「丸投げ!?」


『草』

『町があるのは当然って言ったのは侵略者様じゃないですかー!』

『でもこれ、任せるってことは……』

『アヤカちゃんの好きにできるってこと!?』


「うえええ!?」


 待ってこれ責任重大じゃない!? 私が全部決めてしまうってこと!? いや、さすがにそれはちょっと……。無理だって!

 いや。落ち着け私。何のために配信してるんだよって話だよ。

 というわけで。


「はい! せっかくの配信なんでね! みんなの意見を聞きます!」


『え』

『マジで!?』

『つまり、どういうことだってばよ』

『俺たちの理想のダンジョン都市が作れるってことだよ!』

『キタアアアアア!』

『盛り上がってまいりました!』


 うんうん。みんなのテンションがとっても高くなってるね。これだよこれ。みんなに考えてもらえばいいんだよ。さすが私、天才だ。


「せっかくならお姉ちゃんに作ってほしかったのに……」


 そんな声が小さく聞こえて、私は勢いよく振り返った。まだみんなに見られていることが分かっているのか、表情は引き締まってるけど……。これ、ちょっと拗ねてる。なんとなくだけど、そんな気がする。


「えっと……。せ、せっかくなので! 一個目は私が決めてもいいかな!? ほら、えっと……。せっかくなので!」


『どうした急に』

『大事なことなので二回言いましたってか』

『侵略者様に権利をもらったのはアヤカちゃんなのでいいと思うぞ』


 うん。よし。これなら、いいかな?


「ほら、えっと……。さすがに全部決めるのは、私も難しいから……。ね?」

「うん」


 大丈夫そう。表情は変わってないけど、少しだけ機嫌が良さそうに見える。かわいい。

 さてさて。一個目の施設。んー……。


「確認だけど、ダンジョンの入口は一番奥でいいの?」

「是。最奥に入口を作成する」

「つまり、この洞窟の入口とダンジョンの入口は真っ直ぐ。メインストリートだね」

「…………。そんな感じ」


『侵略者さん?』

『ちっちゃい子には難しかったか』

『難しい要素あった?』

『あんまりバカにすると処されるぞ』


 いやさすがにそれぐらいで怒る子じゃないよ。多分めんどくさくなりつつある……? 知らないけど。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ