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侵略者系魔女の侵略ライフ ~地球を侵略しにきた魔女とそんな魔女に姉と呼ばせる中学生のやりたい放題生配信~  作者: 龍翠
第二話

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こぴ……こぴぺ?

 メインストリート。じゃあ、最初に作るのは……。


「宿屋だよね!」


『なんでやねん』

『いきなり宿かよw』

『ダンジョンだぞ? 武器屋とかギルドとかいろいろあるやろ!』


「う、うるさいなあ! そもそもギルドってなに!? ゲームならよく見るけど、リアルだと意味不明だよギルド!」


 依頼なんてそもそもダンジョンが初めてなのであるわけもないし、素材の買い取りとかよく見るけど素材って何だよ状態だし!

 確かにちょっとギルドとか見てみたいけど、そのためにはまずダンジョンで何ができるかとか、何を取れるかとか、そこから調べないといけないでしょ。

 そういうのを力説したら、わりとあっさり納得してくれた。


『それはそう』

『ギルドは将来的にやな』

『でも場所の確保ぐらいはしたいよね』


 まあ、うん。やっぱりダンジョンの入口の側、だよね。

 とまあそんな感じで、最初に宿屋の場所とどんな建物かを決める。私にデザインセンスとかはないし、建築法なんて知識もないけど……。


「不要。どのようなものでも作成できる」

「マジで!?」

「マジです」


『侵略者さんほんとちょくちょく軽くなるな』

『いやでもその前にさ! どんな仕掛けでもいいってことだよな!?』

『仕掛けいっぱいの屋敷とか……作れる!?』


「えっと……。仕掛けいっぱいとか大丈夫?」

「是」


『よっしゃきたあああ!』

『こだわろうぜ! こだわりまくろうぜ!』


 うん。これはちょっと、楽しいかも。

 そういうわけで。みんなの意見を聞きながら、ダンジョンの入口の町を作っていった。




 当たり前だけど、一日で作れるわけもなく。私がちょっとこだわった宿屋だけ完成しました。


「どうですか」


『こだわったのは分かるけど……』

『規模足りるんかこれ?』


 宿屋の広さは、学校の広めの音楽室ぐらい。一階は食堂と受付になっていて、受付横の階段を上れば部屋がある。一フロアにつき、六部屋。六階建てで、二階から五階は一般の客室だ。

 六階はスイートルームっていうの? あんなイメージで一部屋まるまる使おうかなって思ってる。どんな部屋にするかはまだ決まってないけどね。

 うん……。でも。これ、絶対に部屋とか足りないよね。


「複製も可能。安心するといい」

「おお。コピペできるんだ」

「こぴ……こぴぺ? う、うん。是。そんな感じ」


『嘘だぞこれ絶対分かってないぞ』

『コピペに戸惑う侵略者様かわいいw』


 うんうん。ニュクスはかわいいんだよ。でももっとかわいいところを知ってほしいけど……。ニュクスが隠してるからなあ。

 ところでこれ、一つずつ建物作るのって難しいよね。宿屋で一日かかったし、私も月曜からまた学校に行かないといけないし……。


「うーん……。これ、町は後回しの方がいいかも? いつまでもダンジョンが作れない気がする」

「是。宿に一日かかるとは思わなかった」

「あっはっは。いや申し訳ない」


『気持ちは分かるけどな!』

『予算とか技術とか何も気にせず計画できるって楽しそう』

『これ、ダンジョンが解放されてから、集まってきた人と一緒に決める方がいいのでは?』


 私もそんな気がする。コメントじゃさすがに限界があるよ。人が多すぎてまとまらないし。宿も、結局私がほとんど決めちゃったしね。


「まあ、いい時間になったし今日はここまでで。明日もやるの?」

「是」

「というわけで、明日もまた配信します!」


『明日はダンジョン作り本番やな!』

『めっちゃ楽しみ!』

『暴れないウサギの魔物が欲しいです!』

『お前それもふりたいだけやろw』


 なんかみんな好き勝手言ってるけど……。実際どこまでできるかは謎なわけで。それもまた、明日分かるかな?


「それじゃあ、また明日!」


 そうして手を振っていると、コメントが聞こえなくなった。撮影終わり、かな? 文ちゃんもこっちに歩いてきたし。


「先輩、お疲れ様でした。配信終了です」

「ありがと。わりとみんな優しかったね」

「明日からが本番だと思いますよ」


 文ちゃんが言うには、今日は信じていない人も多くて人は少なめだっただろう、とのことだった。明日はもっと多くなるだろう、と。なにそれ怖い。


「それじゃ、帰りますか。ニュクスも帰るよー」

「うん」

「あれ? おつかれ?」

「キャラ作りは疲れる……」

「ええ……」


 じゃあやめればいいと思うんだけど……。ニュクスのこだわりなのかな。

 うん……。よし。じゃあ、キャラ作りをしなくてもいいようにしていこう!


「というわけで、文ちゃん。協力して」

「分かりませんが分かりました!」

「何も聞かずに引き受けちゃうのはやめようね!」

「先輩のこと信じていますから!」

「後輩の信頼が重い!」


 信頼してくれるのは嬉しいけど、後々が怖いと最近思うよ!

 文ちゃんの片付けを手伝って、撤収。もしかしたら誰か侵入するんじゃ、なんて思ったけど、ちゃんと対策はしているらしい。結界を張ってあるそうで、ニュクスと私、文ちゃん以外は今のところ誰も入れないのだとか。

 それはそれで誰かが来た時に騒ぎになりそうだけど……。まあ、私が気にすることじゃないね。


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