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『【ロストレイン】』〜失われた雨〜  作者: 桐生翔流
第2章 均衡
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16話 罠

ロスト「頭いって…」

そう言って目を覚ましたロストの前に


一体の悪魔が立っている。


夢雨魔「やぁ。お前がロストだね。」


そう言うと 突如周囲を闇の瘴気しょうきが包み込む。


ロスト「君…誰?」


夢雨魔「こっちが聞きたいくらいだよ 突如現れたと思ったら 我が隊の副長を殺しやがって」


ロスト「近づかない方がいい。君もそいつと同じ目にあいたくはないだろう?」


そう言うと どこか悲しげな 冷たい笑みを見せて立ち上がるロスト


ロスト「名乗らなくていいの?君の最後の一言になるかもしれないのに。」


夢雨魔「いまから死ぬやつに



ーーーーーーーー。」



ロスト「もう君が死んでるんだよ。」


ほとばしる血潮が辺りを染める。


悪魔の心の臓を握りしめたロストが 一言こう呟いた


『【血の雨を降らせてやる】』


"やっやめろ!やめてくれ!"


そう聞こえた時には既に潰された心臓が辺りに飛び散っていた。


猛烈な頭痛がロストを襲う。


(僕は…誰なんだ…この記憶は…)


「風の精よ。この鮮血を今すぐ空の彼方かなたへ。」

寂し気な表情でそう唱えた


舞い上がる風が鮮血を彼方へと飛ばす。


突如睡魔が訪れたロストはもう一度眠りについた。

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