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16話 罠
ロスト「頭いって…」
そう言って目を覚ましたロストの前に
一体の悪魔が立っている。
夢雨魔「やぁ。お前がロストだね。」
そう言うと 突如周囲を闇の瘴気が包み込む。
ロスト「君…誰?」
夢雨魔「こっちが聞きたいくらいだよ 突如現れたと思ったら 我が隊の副長を殺しやがって」
ロスト「近づかない方がいい。君もそいつと同じ目にあいたくはないだろう?」
そう言うと どこか悲しげな 冷たい笑みを見せて立ち上がるロスト
ロスト「名乗らなくていいの?君の最後の一言になるかもしれないのに。」
夢雨魔「いまから死ぬやつに
ーーーーーーーー。」
ロスト「もう君が死んでるんだよ。」
迸る血潮が辺りを染める。
悪魔の心の臓を握りしめたロストが 一言こう呟いた
『【血の雨を降らせてやる】』
"やっやめろ!やめてくれ!"
そう聞こえた時には既に潰された心臓が辺りに飛び散っていた。
猛烈な頭痛がロストを襲う。
(僕は…誰なんだ…この記憶は…)
「風の精よ。この鮮血を今すぐ空の彼方へ。」
寂し気な表情でそう唱えた
舞い上がる風が鮮血を彼方へと飛ばす。
突如睡魔が訪れたロストはもう一度眠りについた。




