公爵家に帰宅しました
邸に戻って来るともう夕方で、待ち構えていたアンナに晩餐の準備の為に直ぐにバスタブへほうり込まれました。
「はぁー気持ちいい、どうも知らないうちに疲れていたようだわ」
お湯に入って緊張が解けたのかそんな言葉が自然と出てきました。
「ナンシーガブリエルのお店は興奮しますからね。 神経が高ぶられたのでしょう。
随分と体に力が入っていますもの」
とアンナは言って体を揉みほぐし出した。
「アンナ ありがとう、とても気持ちいいわ
それに緊張もすっかり解けたみたいよ。
でもこれ以上リラックスしたら、これから晩餐なのに寝てしまいそうよ」
「あら、そればまずいですね。
では、晩餐の後足湯でも用意しておきましょうか」
そう言ってお風呂を切り上げて支度に取りかかってくれた。
「お気に召したドレスはありましたか?」
アンナは私の髪を梳かしながら聞いてきた。
「素晴らし過ぎて、気後れしていたらアンネマリー様とガブリエル夫人が全て整えてくれたわ。
私は聞かれるままに気に入った色や形をしゃべっただけなの」
私は素直にすべてなすがままだった事をいいます。
「なら、問題なくステラ様にお似合いになる物が届きますわね。
ステラ様の好みを聞きお二方が決められたドレスですもの。
私もとても楽しみですわ」
とアンナも満足気に頷いています。
アンナには散々もっとドレスを選んでくれと言われていたものね。
いくら公爵家の予備で置かれている衣装だからってそんなにどれもこれも袖を通せないと断り続けていたのだ。
でも、今回は私に合わせて作られてしまった服だから、私が身に付けない訳にはいかなかった。
それにアルフォンス様からも命令だって念を押されてしまったし。
そうだ、これからアルフォンス様とご一緒に夕食を取るのだ。
毎日一緒に食事をしてやっと慣れてきたのに、先程アンネマリー様が変なこと言うから、どんな顔をしてアルフォンス様と食事をすればいいのか分からなくなってしまったわ。
アンネマリーの話を思い出し耳が熱くなるのを感じた。
「ステラ様? 熱いですか?
少し窓を開けますね」
私の顔がみるみる赤くなったのを見てアンナが窓を開けに行ってくれた。
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