アンネマリー怒る
アルフォンスはステラに起こった不幸な出来事を妹のアンネマリーに話して聞かせた。
アンネマリーはあまりにひどく突拍子もない話に驚きそして怒り出した。
「そんな非常識極まりない非道な行為をする伯爵がいるなんて、信じられない。
しかもジュリアン兄様は何をしているのよ」
と怒りまくるアンネマリー。
「す、すいません。
でもジュリアン様がここへ連れて来てくれたお陰で私は路頭に迷う事なくいられるのです。
それにジュリアン様も騙されて詐欺のようなものの片棒を担ぐ事になってしまった被害者ですから」
とステラは必死にジュリアンを擁護する。
擁護しながら、アンネマリー様はジュリアン様をお兄様と呼ぶのね…と心の中で思った。
その言葉でこの家でのジュリアンの立ち位置がとても明確になる様な気がした。
そうしないと、ジュリアンがここへ姿を見せたら最後無事では済まなそうなほど、アンネマリーが怒っているからだ。
「だから、日頃からもっと自分の行動に気をつけておけと言ったのに。
ジュリアン兄様はいつもこうなのですよ!」
「ごめんなさい…」
どんどん興奮するアンネマリーを見てステラはどんどん萎縮して小さくなる。
「ステラ そんなに縮こまるな。
別に君が怒られている訳ではないのだから。
アンのこれはいつもの事だ」
とアルフォンスが笑いながら言う。
「あら、ステラ様は何も悪くありませんわ。
ごめんなさい、驚かして。
ジュリアン兄様はいつも好き勝手やってばかりなのよ」
ジュリアン様の方がかなり年上に見えるのだけれど…
とステラはアンネマリーが年よりとてもしっかりしていて、アンナの言う通り正義感が強い優しい人だと思った。
「まぁ、そんな訳でステラがこれからの事を考えて生活出来る基盤が出来るまで滞在して貰う事にしたんだよ」
とアルフォンスがアンの肩を叩き、なだめながら言います。
「お兄様よく分かったわ。
ジュリアン兄様の仕出かした事は我が家で解決しましょう」
なぜか勢い込んでいるアンネマリーだった。
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