アンネマリーとの対面(アンナ視点)
やっぱりステラ様は真面目すぎる。
応接室での2人のやり取りをお茶の給仕をしながら聞いたアンナは思った。
旦那様が独身だと知ったステラ様は第三者の立合を願った。
それが今の状況だ。
普段はお茶を準備したら、私やラリーさんは直ぐに部屋を出ていく、しかしステラ様の願いによってお茶を入れ終わった後も部屋の隅に待機している事になった。
ステラ様の置かれている境遇はラリーさんから聞いて知っているけれど、お互い独身同士だと分かったらあわよくばと考える方が自然な気がする。
それなのにステラ様は驚き困惑した上、旦那様に迷惑をかけるのではと心配しているのだ。
本当にステラ様は真面目なんだからと思ってしまう。
まぁだからこそ旦那様が不快に思うことなく、側に置くのだろう。
部屋がノックされ直ぐにドアが開く。
「お兄様、ただいま」
入ってきたのはアンネマリー様だ。
私はすぐさまカップを1つ出しお茶の準備に入る。
「おかえり、アン。変わりはないようだね」
「はい… お兄様こちらの方は?
ごめんなさい私、お客様がいらっしゃるとは思わなくて…」
とアンネマリー様は戸惑っている。
それはそうだろう。
まさか年頃の令嬢を避けてきた兄がこんなに寛いで女性とお茶をしているとは夢にも思わないだろうから。
「紹介するよ、こちらはステラ嬢だ。
彼女は今訳あって邸に滞在していてるんだ」
「え? この家にですか?」
アンネマリー様はますます驚き、困惑の様子。
「はじめまして、ステラと申します。
しばらくの間こちらでご厄介になることになりました。
よろしくお願いいたします」
と立ち上がり挨拶をするステラ様。
なんだか心配そうなお顔をされている。
自分が受け入れて貰えないんじゃないかと不安なんだろう。
「旦那様、お嬢様のお茶はお隣でよろしいですか?」
私はそっと助け船を出す。
「そうだな。アンここへ座って。
ステラがここにいる理由を教えるから」
旦那様は座るように促す。
「あら、ごめんなさい、ぼーとしてしまって。
はじめまして、アンネマリーといいます。
ステラ様よろしくお願いします」
そう言うと旦那様の隣にすわり、正面からステラ様をまじまじと見つめています。
反対にステラ様は伏せ目がちで判決を待つ被告人の様です。
何も悪いことをしていないのに周りに気を使いすぎなんですよ!
ステラ様は。
また隅に待機しながらアンナは思った。
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