妹と独身公爵
やっと伯爵家で付いてしまった癖が取れて侍女のアンナに怒られなくなった頃、
今日は朝からお邸がざわめいている様に感じた。
部屋にやってきたアンナに聞いてみると、公爵であるアルフォンス様の妹のアンネマリー様が寄宿学校から帰ってくる日だそうです。
「アンネマリー様ってどんな方?」
とアンナに聞いてみました。
「そうですね~とてもお兄様思いの方ですよ。
それに正義感が強くって、犬を苛めていた伯爵家の令息を凝らしめたり、子爵令嬢に嫌みを言っていた侯爵令嬢をやり込めたりされていましたよ」
とアンナは自分の事のように自慢します。
「まぁ、勇敢な方ね。
でも、知らないうちに大事なお兄様の近くに私の様な者がいたら、気を悪くするんじゃないかしら?」
私は心配を口にします。
「うーん。これは私の勘ですけど…
多分お喜びになると思いますよ。
やっと旦那様が普通に付き合える女性が出来た事を。
今まで旦那様は女嫌いとか女性不信って噂が立つくらい女性に興味を示さないので邸の者は皆心配していたんですよ」
とアンナは言います。
「え? アルフォンス様が女嫌い?
そうなの? そんな風には見えないけれど…
それに邸の侍女たちにも普通に接してるでしょう?
むしろとてもお優しいし」
私はアンナの言う事が意外すぎて、疑問を口にします。
「ええ、旦那様は邸の人間は信頼してくれていますので、私達にはその様な態度は取られません。
旦那様に言い寄ってくる令嬢達が苦手なのです。
でも、貴族の令嬢を避けていたらいつまで経っても結婚できません。
それではこの公爵家が困りますでしょう?
だから侍従長のラリー様がいつもお小言を言っておられました」
「結婚できない…って。
え? アルフォンス様は独身だったの?
私、勝手に奥様は領地の本宅にいるのかと思っていたわ。
え? 独身… やだ私達独身同士で2人きりで話をしてたわ。
これからはラリーさんに居てもらわないと駄目ね。
アルフォンス様に悪い噂が立っては申し訳ないし」
とびっくりしながらも反省しました。
「ステラ様ったら、本当に真面目なんだから」
アンナは呟いた。
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