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俺が強すぎて人生ハードモード  作者: 雨宮悠理
Phase3 動乱の学園
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ラストバトル③

 イザヤは手を広げながら、まるで自らを犠牲にする覚悟を決めたかのようにアレクへ向かって突進した。


 瓦礫が散乱する学園の中。崩れかけた校舎の壁が、まるで戦場の遺跡のように聳え立っている。大気は焦げた金属の匂いを漂わせ、砂ぼこりが視界を覆い隠す。暗雲が広がる空の下、戦場の中心でイザヤとアレクが対峙する。


 アレクは静かに佇んでいた。その背後に広がるのは、彼の能力によって構築された“拡張世界”——まるで異次元と現実の狭間のように、空間が歪み、時折稲妻のような光が走る。


「——お前の世界に、俺が入ってやるよ!!」


 イザヤの叫びとともに、彼の周囲の空間がさらに激しく歪んだ。


「くっ……!?」


 イザヤの能力アーカイブ——彼が作り出す精神世界の領域だ。しかし、今回は様子が違った。


 その場にいる全員が、ただならぬ雰囲気を察した。空間の歪みは次第に広がり、まるで現実そのものが軋むような音が響く。


 アレクの目がわずかに鋭くなる。


「コイツ……俺の中に入ってきやがった……!!」


 次の瞬間、アレクの体が痙攣するように震え、頭を抱えて苦しみだす。彼の周囲に漂っていた原素が制御を失い、一部が砕けて宙へと舞い上がる。


 マヒロは息を呑んだ。イザヤは単なる侵入ではなく、アレクの“拡張世界”に干渉し、その根幹を揺るがしているのだ。


「馬鹿な……! 俺の“拡張世界”に、外部から侵入だと……!? 」


 アレクの顔が苦悶に歪む。アイツほどのタイタニアが、ここまで露骨にダメージを受けるとは——。


 イザヤの肉体は、現実世界で崩れ落ちた。まるで意識のすべてをアレクの内部へと移行させたかのように。


「イザヤ……!」


 マヒロは歯を食いしばった。イザヤの意識は今、アレクの世界に完全に囚われている。そして、それこそが——


「今だ……!!」


 マヒロは拳を握りしめ、前へと踏み出す。


「ルナ! キョウゴ! カイ! 一斉攻撃だ!!」


 その声に応じ、仲間たちが一気に動き出す。


「消えてください!」


 ルナのタイタンが発動し、アレクの残った作り出した空間の歪みを正していく。彼女の力は、特定の概念を打ち消す能力——今、この瞬間は、アレクの“原素の結晶化”の性質を一部消去することに集中していた。


「おりゃあああああ!!」


 キョウゴの超怪力の拳がアレクの肩を打ち抜く。


「俺も忘れてもらっちゃ困る!」


 カイがルナと力を合わせながら空間の歪みをあるべき姿へと戻していく。


「……グッ!」


 しかし、アレクは倒れながらも膝をつき、なおも立ち上がろうとする。


「ああ……そう上手くはいかないものだ……!」


 その瞬間、イザヤの意識がアレクの拡張世界の奥で目を覚ました。


「……俺はまだ、やれる……」


 彼は内部からアレクを縛り付けるべく、さらに侵入を試みた。


「お前の力の根源、その中心を……壊す!」


 イザヤの声が響くと同時に、アレクの体が再び震え始める。


「な……なにをしている……ッ!」


 アレクの制御がますます崩れ、マヒロたちの攻撃がより効果的になっていく。


「いっけえええええ!!」


 マヒロの拳が光を帯びる。


 全員の総攻撃が、ついにアレクへと収束していった——!!


 しかし——


「……フッ、甘いな」


 アレクが微かに笑う。


 次の瞬間、砕け散ったはずの“原素の結晶”が、一瞬にして収束し、巨大な盾のようにマヒロたちの攻撃を防いだ。


「なっ……!?」


 信じられない。確かにイザヤの侵入で、アレクの力は弱まっていたはずだ。それなのに、これほどの防御を瞬時に構築するとは——。


「俺を甘く見るなよ……」


 アレクがゆっくりと立ち上がる。


「たしかに……貴様らの攻撃は、俺にとっても脅威だった。イザヤの侵入も、予想外だった……」


 彼は口の端を歪めながら、マヒロたちを睨みつける。


「だがな……俺が“この程度”で倒れると思ったか?」


 次の瞬間——


 轟音が鳴り響いた。


 アレクの背後で、膨大なエネルギーが収束していく。まるで空間そのものを再構築するかのように、彼の周囲が震え始めた。


「くそっ……! まだやれるのかよ……!」


 マヒロは歯を食いしばる。


「だが……」


 イザヤの意識が、かすかに微笑む。


「こっちも……まだ終わらせねえよ」


 彼は残った力を振り絞り、アレクの核心へとさらに踏み込んだ。


「行け、マヒロ……! これが最後のチャンスだ……!」


「……ああ、分かってる!」


 マヒロは仲間たちと共に、全力で最後の攻撃を放つ。

みなさん、こんにちは!いつも読んでいただきありがとうございます!


こうして皆さんに物語をお届けできるのは、本当に幸せなことだと感じています。感謝の気持ちでいっぱいです!

この物語は定期的に更新を目指しており、皆さんと一緒に成長していきたいと考えています。少しでも続きが気になるような展開をお届けできたら嬉しいです!


ちなみに、途中で「あれ?前に読んだ内容がちょっと変わってる?」と感じることがあるかもしれません。それは物語の本筋を変えない範囲で、文章や展開をブラッシュアップしているからです。より楽しんでいただけるよう、細かい部分をちょこちょこ改稿するのが作者の趣味なんです(笑)。


そして最後に……

いいねやコメント、本当に励みになります!

いただけると「次の更新もがんばるぞー!」ってやる気がグンとアップします。どんな感想でもいいので、気軽にひとことでも残してもらえると嬉しいです!


それでは、今日も物語の世界へどうぞ!

お楽しみいただけますように!

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