ラストバトル②
崩壊しつつある学園の中、砂煙の中から現れた男——イザヤ。
ボロボロの制服を纏いながら、それでも飄々とした笑みを浮かべていた。
アレクは彼を一瞥し、微かに眉をひそめた。
「……お前がここに来るとはな」
「いや〜、悪いね。お前の言うこと聞いてた方が楽だったんだけど、どうも俺は“楽しく”生きたい性分でね?」
イザヤは肩を竦めると、傷ついた顔を拭いながらマヒロたちに目を向けた。
「……おい、クソガキ。生きてるか?」
「……イザヤ……!」
マヒロは警戒しながらも拳を握る。
「お前……何が目的だ?」
「おいおい、もうちょっと感動の再会ってやつを期待してたんだけどな? ま、いいや」
イザヤはアレクに視線を戻すと、口元を歪めた。
「アレクさんよ、あんたのやり方は俺に合わねぇんだわ」
「そうか」
アレクは淡々と返す。
「ならば、お前もここで“始末”するだけだ」
その言葉とともに、アレクの周囲に“力の素”が集まり始める。
空間が歪み、まるでそこに“目に見えない巨大な球体”があるかのように、圧が広がっていった。
「おっと、こえーな」
イザヤは額の汗を拭いながらも、その口元の笑みを崩さない。
「でもな、アレク。俺はお前よりも、“こいつら”の方が気に入っちまったんだよ」
「……何?」
「このままお前にやられるのも癪だしな。ちょっとだけ、本気を出してやるよ」
イザヤの目が鋭く光る。
次の瞬間、空間が弾けるように歪んだ。
「ぐっ……!」
マヒロは直感的に理解した。
(また……アイツの能力の中に引き込まれた……!?)
しかし、今回のイザヤのタイタンは、前回のように絶望的な世界ではなかった。
むしろ、周囲は真っ白な空間。まるで、何もない無の領域のようだった。
「……これは?」
「まあまあ、待てって」
イザヤが手を掲げる。
「今回はちょっとした“賭け”だ」
「賭け?」
アレクが僅かに目を細める。
「お前の“力の素”とやら……それを利用させてもらうぜ」
イザヤが手をかざすと、周囲に浮かんでいた“原素”がゆっくりと収束し始めた。
「——!」
アレクの表情が初めて変わる。
「……なるほど。“それ”に気づくか」
「遅せぇんだよ、アレク」
イザヤはにやりと笑った。
「こっちだって、好きで従ってたわけじゃねぇ。だがな……お前が思ってるより、俺は執念深いんだよ」
「……ッ!」
イザヤが手を振ると、収束した“原素”がアレクの動きを僅かに封じる。
「おい、クソガキお前まだ動けるか?」
「……ああ、ほぼ無傷だよ」
マヒロは一瞬の迷いもなく、拳を握った。
「ならいい。こいつは流石に一筋縄じゃいかねえよ。お仲間よろしく全員気合い入れろよ!」
手を大きく開いたイザヤは——アレクに向かって全速力で駆け出した。
みなさん、こんにちは!いつも読んでいただきありがとうございます!
こうして皆さんに物語をお届けできるのは、本当に幸せなことだと感じています。感謝の気持ちでいっぱいです!
この物語は定期的に更新を目指しており、皆さんと一緒に成長していきたいと考えています。少しでも続きが気になるような展開をお届けできたら嬉しいです!
ちなみに、途中で「あれ?前に読んだ内容がちょっと変わってる?」と感じることがあるかもしれません。それは物語の本筋を変えない範囲で、文章や展開をブラッシュアップしているからです。より楽しんでいただけるよう、細かい部分をちょこちょこ改稿するのが作者の趣味なんです(笑)。
そして最後に……
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それでは、今日も物語の世界へどうぞ!
お楽しみいただけますように!




