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俺が強すぎて人生ハードモード  作者: 雨宮悠理
Phase3 動乱の学園
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魔神の降臨

 ラヴィニアの瞳が妖しく輝いた。彼女はくすくすと笑いながら、愛おしそうに “魔人” を撫でる。


「どう? 美しいでしょう?」


 その声には、狂気じみた陶酔が滲んでいる。


「さあ、お楽しみの時間よ」


 ラヴィニアが軽く指を鳴らした。


 その瞬間、紫の魔神が咆哮する──


 灼熱のような衝撃が空間を歪ませる。

 ラヴィニアの背後に立つ異形の魔神が、猛々しく腕を振り下ろした。


  ズガァァァン!!


 衝撃波が廊下を吹き飛ばす勢いで襲い掛かる。


 ──ドォォォォォン!!!


 空間が震えた。


 次の瞬間、魔人の爪が音速を超える勢いでカイに迫った。


「……ッ!」


 カイは間一髪で回避に成功した。

 だが、爪がかすっただけで、壁が “抉れる” ように消滅した。


(まずい……あんなのまともに喰らったら……)


 カイは即座に拒絶の力を発動し、魔人の “攻撃” そのものを打ち消そうとする。


 「チッ……避けろ!」


 キョウゴの叫びと同時に、カイは横に飛び込む。

 だが、魔神の爪が床をえぐった瞬間、凄まじい重圧が二人の身体を押し潰した。


「──!? う、動けねぇ!?」


 カイの足が床に縫い付けられたように動かない。

 魔神の爪が地面に触れた瞬間、まるで空間ごと縛りつける呪いのような力が発生していた。


 その間にラヴィニアが妖艶な笑みを浮かべ、手をかざす。


「フフ……紫の支配に、すべてを委ねなさい?」


  ズゥゥゥン……


 紫の霧が二人を包み込み、精神を侵食する。

 キョウゴの意識が薄れ、カイの思考が霞んでいく。


  (……くそ、こんなところで……!)


 意識が沈んでいく感覚の中、カイの耳に “声” が響いた。


  ──『拒絶しなさい』


 ルナの声だった。


  (……そうだ、俺にはまだ……!)


 カイの目がかっと見開く。


「──拒絶!!」


 カイの体が金色に輝き、紫の霧が “かき消された”。

 ラヴィニアの魔力の侵食が、無理やり打ち消される。


「何……!?」


 驚くラヴィニアをよそに、カイはキョウゴの拘束をも “否定” する。

 呪縛が解けた瞬間──


「──ぶっ飛べぇぇぇぇぇぇぇ!!」


 キョウゴの拳が、魔神の顔面を直撃した。


  ズガァァァァァン!!!


 空間が爆ぜる。

 魔神の身体がぐらつき、一歩、二歩と後ずさる。


 カイはさらに「拒絶」を発動し、魔神そのものの “存在” を否定し始める。


  ゴゴゴゴゴ……!!


 魔神の体が “崩壊” を始める。


 だが、その瞬間──


「……ふふ、やるじゃない」


 ラヴィニアが一歩踏み出し、キョウゴの右腕を掴んだ。


「……でも、まだ終わらないわ?」


  ヌルリ……


 ラヴィニアの舌が、キョウゴの腕を這う。


 その瞬間、キョウゴの全身が “硬直” した。


「……クソッ、またか!」


  キョウゴの体がロックされる。


 ラヴィニアの能力── “魔性の拘束”。

 接触した相手を、快楽と支配の呪縛で “封じ込める” 力。


「あぁら、可哀想に……女性を殴るなんて、男としてどうなの?」


 ラヴィニアはクスクスと笑いながら、キョウゴを弄ぶように顎を撫でる。


「さて、どうしてあげようかしら……?」


「させるかよ……!」


 カイが叫び、再び拒絶を発動する。

 今度は、ラヴィニアの “魔性” そのものを否定する。


「──お前を俺は認めない!!!」


  バキィィィィン!!!


 ラヴィニアの力が “打ち消された”。

 その瞬間、キョウゴが “自由” になる。


「──ざけんなぁぁぁぁ!!」


 キョウゴが全身の力を込め、渾身の拳をラヴィニアの腹に叩き込む。


  ズゥゥゥゥン!!!


 ラヴィニアの身体が弓なりに曲がる。


「が、はっ……!」


 内臓を潰されたような衝撃に、彼女の表情が歪んだ。

 紫の魔神が霧散し、空間を支配していた呪いが完全に解除される。


「……クッ……本当にやるわね……!」


 ラヴィニアは血を吐きながらも、悔しそうに笑う。


「でも男の子にこんなに激しくされたの……初めてかも♡」


「クソッ……本当にふざけた女だな……!」


 キョウゴが拳を振りながら悪態をつく。


 ラヴィニアは苦しげに腹を押さえながら、最後に含み笑いを浮かべた。


 だが、その身体は徐々に薄れていく。


「……まぁ、今回はここまでにしておくわ」


「待て! 逃がすかよ!」


 キョウゴが拳を振り上げるが、ラヴィニアは “紫の霧” に包まれて消えていく。


「……貴方たち、本当に厄介ね。でも──貴方たちに、タイタニアの “呪い” を解くことができるかしら?」


「なんだと?」


「これは最後に私からのプレゼント。いい、見えているものが全て真実とは限らないわ。無条件に信じてるモノもね」


 その言葉を最後に、ラヴィニアの身体は霧となり、掻き消えた。彼女は消える直前ににニヤリと笑みを浮かべていた。


 静寂が戻る。


「ハァ、ハァ……」


 キョウゴとカイはその場に崩れ落ちる。


 全身がボロボロだった。


「……なんとか、勝った……のか?」


 カイが呟く。


「勝ったのかは微妙だがな……でも、最悪の結果ではねえ……」


 キョウゴは歯を食いしばりながら、消えたラヴィニアを睨みつける。


 ── 彼女たちは、まだこの学園のどこかにいる。


  この戦いは、まだ終わりじゃない。


 それでも戦闘を終えた2人はそのまま地面へと倒れ込んだ。

みなさん、こんにちは!いつも読んでいただきありがとうございます!


こうして皆さんに物語をお届けできるのは、本当に幸せなことだと感じています。感謝の気持ちでいっぱいです!

この物語は定期的に更新を目指しており、皆さんと一緒に成長していきたいと考えています。少しでも続きが気になるような展開をお届けできたら嬉しいです!


ちなみに、途中で「あれ?前に読んだ内容がちょっと変わってる?」と感じることがあるかもしれません。それは物語の本筋を変えない範囲で、文章や展開をブラッシュアップしているからです。より楽しんでいただけるよう、細かい部分をちょこちょこ改稿するのが作者の趣味なんです(笑)。


そして最後に……

いいねやコメント、本当に励みになります!

いただけると「次の更新もがんばるぞー!」ってやる気がグンとアップします。どんな感想でもいいので、気軽にひとことでも残してもらえると嬉しいです!


それでは、今日も物語の世界へどうぞ!

お楽しみいただけますように!

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