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俺が強すぎて人生ハードモード  作者: 雨宮悠理
Phase3 動乱の学園
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解放された魔女

 ──ビキッ……ビキビキビキッ……!!!


 空間が、歪む。


 まるでガラスが砕けるような音が響き、ラヴィニアの周囲が異様な圧力を帯びた。


「……っ!」


 カイとキョウゴは反射的に身構える。


 だが次の瞬間、 “何か” が爆発した。


 ドンッッ!!!


 ラヴィニアの足元から、紫色の霧 が噴き出したのだ。


「……っ、な、なんだこれ……!?」


 カイは思わず鼻をつまんだ。息を吸った瞬間、頭の奥が痺れるような感覚に襲われる。


「チッ……! 変な “術” 使いやがって!」


 キョウゴは咄嗟に後退するが、霧はどんどん広がっていく。


 そんな二人の様子を見て、ラヴィニアはゆっくりと “微笑んだ”。


「……ふふ。やっと、“私” を解放してくれたわね?」


 紫の霧の中で、ラヴィニアの “シルエット” が揺らめく。


 先ほどまでの妖艶な美女とは異なる。


 ──何かが、違う。


「お前……一体、何をした……?」


 カイが険しい顔で問う。


 その問いに、ラヴィニアは くすり と笑った。


「あなたが “拒絶” し続けたおかげで、“私の奥底に眠っていたもの” が目を覚ましたのよ」


「奥底に眠っていた……?」


「ええ。今までの私は、ただ “甘い誘惑” で相手を絡め取るだけの “手加減” した状態」


 ブワァッ!!!


 紫の霧がさらに濃くなり、視界が覆い尽くされる。


「だけどね──」


 その霧の中から “赤く光る二つの瞳” が浮かび上がる。


「もう、そんな “生温い” やり方じゃ気が済まなくなっちゃった♡」


 次の瞬間──


 霧の中から “異形の腕” が伸びた。


「……っ!?!?」


 カイとキョウゴが反応する間もなく、腕が彼らの方へと伸びる。


 ギュウウウウッッ!!!!


「がっ……!?」


 カイの体が、まるで目に見えない手によって締め付けられる。


「おい、離せよッ!!」


 キョウゴが叫び、殴りかかる──が、拳が霧に触れた瞬間、“何か” によって弾かれた。


「なっ……!?」


「ふふ♡ 今の私は、もう “触れる” ことすらできないわよ?」


 ラヴィニアの声が、響く。


 その瞬間、霧の中から “ラヴィニアの全身” が姿を現した。


 先ほどまでの妖艶な美女ではない。


 背中には “巨大な黒翼” が生え、爪の先端は鋭く伸び、紫色の魔法陣が体中に浮かび上がっている。


「さぁ……♡ もっと、もっと “楽しみましょう” ?」


 ── バチッ……!


 紫電が空間を這い、ラヴィニアの周囲の霧が 脈動するように 揺らめいた。


 キョウゴは ギリッ と歯を噛み締めながら、対峙するラヴィニアを睨みつけた。


「……何が目的だ」


「ん?」


「なんでこんなことをする? お前らは何が “狙い” だ」


 真っ直ぐに問いかけるキョウゴの視線を、ラヴィニアは 面白そうに 受け止める。


 そして ふぅん と小さく鼻を鳴らし、少し悩む仕草 を見せた。


「……目的、ねぇ」


 ラヴィニアは ゆっくりとした動作 で宙を舞うように歩き、手を顎に当てながら考える仕草をする。


 そして──


「そうね、……しいて言うなら……」


 ラヴィニアは妖艶な笑みを浮かべた。


「“私たちは正当なる聖戦をしたい”」


「……は?」


 その言葉に、キョウゴとカイが 眉をひそめる。


「聖戦……?」


「貴方たち “タイタニア” は、自らの “過ち” に気付くべきなの」


 ラヴィニアの瞳が、紫色に光る。


「そして……貴方たちが “タイタニア” たりえるキッカケ──」


「……っ」


「それを私たちは “在るべき形” に戻したいと考えているだけよ」


 ── ゾクリ


 キョウゴの背筋に、冷たいものが走る。


 ラヴィニアの言葉は 核心をぼやかしながらも、明確な “何か” を示唆していた。


 そして キッカケ──


 その言葉が、 ある “人物” を指していることを、キョウゴもカイも 直感的に理解した。


「……お前ら」


 キョウゴは 拳を握りしめながら 低く唸る。


「アイツを狙ってるのか?」


 その問いに、ラヴィニアは にこり と笑った。


 答えない。


 しかし、否定もしない。


「ふふ……どうかしら?」


 紫の霧が 濃くなる。


「さぁ──そろそろ “決着” をつけましょうか?」


みなさん、こんにちは!いつも読んでいただきありがとうございます!


こうして皆さんに物語をお届けできるのは、本当に幸せなことだと感じています。感謝の気持ちでいっぱいです!

この物語は定期的に更新を目指しており、皆さんと一緒に成長していきたいと考えています。少しでも続きが気になるような展開をお届けできたら嬉しいです!


ちなみに、途中で「あれ?前に読んだ内容がちょっと変わってる?」と感じることがあるかもしれません。それは物語の本筋を変えない範囲で、文章や展開をブラッシュアップしているからです。より楽しんでいただけるよう、細かい部分をちょこちょこ改稿するのが作者の趣味なんです(笑)。


そして最後に……

いいねやコメント、本当に励みになります!

いただけると「次の更新もがんばるぞー!」ってやる気がグンとアップします。どんな感想でもいいので、気軽にひとことでも残してもらえると嬉しいです!


それでは、今日も物語の世界へどうぞ!

お楽しみいただけますように!

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