誘惑の崩壊
「──キョウゴ!!!」
その声とともに、眩い光が弾けた。
「……あら?」
ラヴィニアが眉をひそめる。
次の瞬間──
キョウゴの腕を絡め取っていた“異空間”が、まるで塵のように霧散した。
「っ……助かったぜ」
キョウゴはすぐに距離を取り、腕を確認する。痺れはまだ残っているが、もう動かすことはできそうだった。
「……ふふ。なるほどね」
ラヴィニアはゆっくりとカイの方へと視線を向ける。
「“否定” したのね、私の力を」
カイの周囲には、目には見えない “拒絶の力” が揺らめいていた。
ルナの持つ── “存在する事象を拒絶する” 能力。
カイはそれを、自分なりに使いこなし始めていた。
「へぇ……面白いじゃない」
ラヴィニアは唇をなめる。
「でも、それって “私のことも拒絶する” ってことよね?」
「……」
カイは何も言わずに拳を握る。
「ふふっ、悲しいわね。私、あなたとは “もっと仲良くなれる” と思ったのに」
「……悪いが、俺はあんたの “おもちゃ” じゃねぇんでな」
「……あら、素敵♡」
ラヴィニアはくすりと笑いながら、一歩踏み出す。
「じゃあ、もう一度 “甘い夢” を見せてあげるわ」
そう言いながら、ラヴィニアはカイの目をじっと見つめた。
ゾワリ──ッ
背筋に寒気が走る。
ラヴィニアの目は、どこまでも深い。見つめられたら最後、そのまま心を絡め取られてしまいそうなほどに。
「さあ、こっちへいらっしゃい」
ラヴィニアが甘く囁く。
「絶対に “気持ちよく” してあげるから」
その言葉とともに、カイの視界が揺らぐ。
──意識が、溶ける……?
だが。
「……もう、やめような」
カイは大きく手で振り払う。
その瞬間、 “バチィッ!!” と空間が弾ける音が響く。
「……っ!?」
ラヴィニアの表情が、僅かに歪んだ。
「なに……これ?」
まるで “世界そのもの” から拒絶されるような感覚。
カイは目を細めると、ゆっくりとラヴィニアに向けて歩みを進める。
「俺は……」
ズズズ……ッ!!
カイの歩みに合わせて、ラヴィニアの“誘惑”が霧散していく。
「……お前の “存在” を拒絶し続ける」
「……っ!」
ラヴィニアの顔が、怒りに歪む。
「──やめて!!!」
その瞬間、空間が揺れた。
ラヴィニアの体から、尋常ではない “威圧” が溢れ出す。
「……ああ、もう!!」
ラヴィニアが髪を乱しながら叫ぶ。
「“拒絶” されるのって、ほんっとにムカつくのよねぇぇぇ!!!」
これまで余裕たっぷりだった彼女の表情が、初めて “怒り” に染まる。
次の瞬間──
ラヴィニアが “本気” を出した。
みなさん、こんにちは!いつも読んでいただきありがとうございます!
こうして皆さんに物語をお届けできるのは、本当に幸せなことだと感じています。感謝の気持ちでいっぱいです!
この物語は定期的に更新を目指しており、皆さんと一緒に成長していきたいと考えています。少しでも続きが気になるような展開をお届けできたら嬉しいです!
ちなみに、途中で「あれ?前に読んだ内容がちょっと変わってる?」と感じることがあるかもしれません。それは物語の本筋を変えない範囲で、文章や展開をブラッシュアップしているからです。より楽しんでいただけるよう、細かい部分をちょこちょこ改稿するのが作者の趣味なんです(笑)。
そして最後に……
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それでは、今日も物語の世界へどうぞ!
お楽しみいただけますように!




