表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺が強すぎて人生ハードモード  作者: 雨宮悠理
Phase3 動乱の学園
PR
58/76

狩りの時間

「ふぅん……面白いじゃない?」


 ラヴィニアはしなやかに腰をくねらせ、妖艶な微笑みを浮かべた。


「ねぇ、もっと見せてくれる? あなたたちの “本気”」


 その言葉と同時に、ラヴィニアの体から薄桃色の光が滲み出す。


──ゾクリ、とした悪寒が背筋を走った。


 カイも、キョウゴも、一瞬で “何かが起こる” ことを本能で察した。


「……こいつ、さっきまでとは違うぞ」


「おいおい、マジか……」


 カイが息を呑んだ瞬間──


「──狩りの時間よ?」


 ラヴィニアの全身から放たれた光が、波紋のように広がった。


 次の瞬間。


ドンッ!!!


 空間が “裏返る” ような感覚がした。


「っ!!?」


 一瞬前まで確かにいたはずの空間が、まるで現実離れした “異世界” に変わっていた。


 壁は深紅に染まり、床は濡れた絨毯のように不気味に蠢いている。

 空間全体がうっすらと “甘い匂い” に包まれていた。


 カイは思わず口元を抑えた。


(……ヤバい、なんだこの匂い……)


 吐き気を催すほどの濃密な香り。

 だが、それ以上にヤバいのは──


「……動けねぇ」


 キョウゴが舌打ちしながら呟く。


 体が重い。まるで、見えない何かに絡め取られたように、指先すら自由に動かせない。


「ふふ……どう? 私の魅了領域チャーム・ドメイン の効果は?」


 ラヴィニアが、ゆっくりと歩み寄る。


「この領域内にいる限り、私の “甘い香り” に囚われ、体の自由を奪われる……」


 耳元に囁かれる声が、艶めかしく響いた。


「ねぇ、気持ちいいでしょう?」


 カイとキョウゴは、ギリギリと歯を食いしばった。


(……クソッ、思うように動けねぇ……)


(やべぇ、このままじゃ……!!)


 二人の焦燥をよそに、ラヴィニアはゆったりと指を滑らせるように宙をなぞった。


「さぁ、私に抗えるかしら?」


 その言葉と同時に、二人の視界が “霞む” 。


 脳が痺れるような感覚に襲われ、思考が奪われていく──


「……っ!!」


 カイの意識が、徐々に沈んでいった。


 しかし、その時──


(……ダメ……負けないで……)


 どこかで聞いたことのある声が、頭の奥で響いた。


(……この声……ルナ?)


 カイの意識が、一瞬だけクリアになった。


 その時、カイは気づいた。


 ──この “甘い香り” に囚われる前に、ほんの一瞬 “金色の光” が揺らめいたことを。


 それは、先ほど自分の中に現れた “光のルナ” と同じ輝きだった。


(……そうか……!)


 カイは奥歯を噛みしめた。


「キョウゴ!! こいつの “能力タイタン” を一瞬だけ食い止める!! その間に一発ぶち込め!!」


 キョウゴがニヤリと笑った。


「……本当にできるんだろうな!!」


 カイは両手を組み、深く息を吸った。


(……もう一度、あの光を……!)


 意識の奥底で、再び “ルナの声” が囁く。


(信じて……あなたは、できる……)


「──ッ!!!」


 カイの体が、淡く輝いた。


 次の瞬間。


「……この空想を、ぶっ壊す!!」


 カイが拳を握りしめた瞬間、空間が “弾けた” 。


 ──バキィィィィンッ!!!!


 ガラスが砕けるような音が響き、空間を覆っていた甘い匂いが霧散する。


 ──そして、その瞬間。


「今だ、キョウゴ!!!」


「おらあああああああっ!!!」


 キョウゴの拳が、ラヴィニアへと振り抜かれた。

みなさん、こんにちは!いつも読んでいただきありがとうございます!


こうして皆さんに物語をお届けできるのは、本当に幸せなことだと感じています。感謝の気持ちでいっぱいです!

この物語は定期的に更新を目指しており、皆さんと一緒に成長していきたいと考えています。少しでも続きが気になるような展開をお届けできたら嬉しいです!


ちなみに、途中で「あれ?前に読んだ内容がちょっと変わってる?」と感じることがあるかもしれません。それは物語の本筋を変えない範囲で、文章や展開をブラッシュアップしているからです。より楽しんでいただけるよう、細かい部分をちょこちょこ改稿するのが作者の趣味なんです(笑)。


そして最後に……

いいねやコメント、本当に励みになります!

いただけると「次の更新もがんばるぞー!」ってやる気がグンとアップします。どんな感想でもいいので、気軽にひとことでも残してもらえると嬉しいです!


それでは、今日も物語の世界へどうぞ!

お楽しみいただけますように!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ