表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺が強すぎて人生ハードモード  作者: 雨宮悠理
Phase3 動乱の学園
PR
56/76

歪められた楽園

 キョウゴが舌打ちをした直後、ラヴィニアがくすくすと笑い声を漏らした。


「……うふふ、かわいい坊やたち。そろそろ私を楽しませてくれるのかしら?」


 彼女は優雅な仕草で髪をかき上げると、その指先を軽く動かした。


 次の瞬間、空間に紫色の波紋が広がり、キョウゴとカイの足元がぐにゃりと歪んだ。


「なっ……!」


 カイが驚いて足を踏ん張るが、まるで床そのものが泥のように絡みつく。まるで足が地面に溶けていくかのような感覚。


「……テメェ、何をした?」


 キョウゴは冷ややかな目でラヴィニアを睨みつけながらも、一歩も動けないことに気づく。


「んー? ちょっとした《お遊び》よ?」


 ラヴィニアは妖艶な笑みを浮かべ、指先をもう一度くるりと回した。


 ――次の瞬間。


 カイの視界がぐらりと揺れた。


「う……っ」


 眩暈がしたかと思うと、いつの間にか自分の体が逆さまになっていることに気づく。


「なっ……!?」


 カイは慌ててバランスを取ろうとしたが、感覚が狂っている。


 まるで重力が反転したかのように、地面に立っていたはずの自分が天井に吸い寄せられていく。


「重力が……!?」


 キョウゴも同様に、片足だけが床にめり込んだまま、もう片方の足が空中に浮かび上がっている。


 空間が歪み、重力の向きがバラバラにされているのだ。


「うふふ、ふふふふっ。どう? 私の《エデン》は楽しいでしょう?」


 ラヴィニアは愉悦に満ちた表情で二人を見下ろした。


「チッ……完全に遊ばれてるな」


 キョウゴは忌々しげに舌打ちをした。


 カイも歯を食いしばりながら必死に体勢を立て直そうとするが、足元どころか空間そのものがぐにゃぐにゃと歪んでおり、立つことすらままならない。


「さあ、どうするのかしら?」


 ラヴィニアの指が再び宙を舞う。


 その瞬間――キョウゴとカイの身体が、まるで糸で操られたかのように空間ごとぐにゃりと歪められた。


 重力がめちゃくちゃにされ、視界すらも正常ではいられない。


「クソッ……!」


 キョウゴが力を込めようとした瞬間、ラヴィニアが指をひらりと振った。


 その直後――キョウゴの体が勢いよく壁へと吹き飛ばされた。


 ドガァァァンッ!!!


 轟音とともに壁が崩れ、キョウゴの体が突き刺さる。


「……マジかよ……」


 カイはそれを見て、冷や汗を流す。


 キョウゴの膂力ならば、まともに受ければ一撃で壁を粉砕できるはずだった。それが、逆に吹き飛ばされたのだ。


「あら、意外と面白くない子たちなのかしら……」


 ラヴィニアがつまらなそうにため息をついた。


「さあ、そろそろ終わらせましょうか?」


 彼女の指が、最後の仕上げをするかのように動く。


「――やらせるかよ!」


 その瞬間、キョウゴの咆哮が響き渡った。


 瓦礫の中から勢いよく飛び出し、拳を振りかぶる。


 だが――。


「うふふ、まだ理解してないのね?」


 ラヴィニアが小さく笑うと同時に、キョウゴの身体が空中でピタリと止まった。


「チッ……またか……!!」


 キョウゴが歯を食いしばる。


 ラヴィニアの空間操作の前では、力技は通用しない。


「さて、次はあなたね」


 ラヴィニアがカイに視線を向けた。


 カイは全身の毛が逆立つような感覚に襲われた。


 多分、まともにやり合えば。死ぬ。


 だが――。


(……このまま何もしなければ結局、結末は変わらない)


 カイは奥歯を噛み締めた。


 その瞬間――彼の身体に、わずかながら《何か》が宿り始めた。

みなさん、こんにちは!いつも読んでいただきありがとうございます!


こうして皆さんに物語をお届けできるのは、本当に幸せなことだと感じています。感謝の気持ちでいっぱいです!

この物語は定期的に更新を目指しており、皆さんと一緒に成長していきたいと考えています。少しでも続きが気になるような展開をお届けできたら嬉しいです!


ちなみに、途中で「あれ?前に読んだ内容がちょっと変わってる?」と感じることがあるかもしれません。それは物語の本筋を変えない範囲で、文章や展開をブラッシュアップしているからです。より楽しんでいただけるよう、細かい部分をちょこちょこ改稿するのが作者の趣味なんです(笑)。


そして最後に……

いいねやコメント、本当に励みになります!

いただけると「次の更新もがんばるぞー!」ってやる気がグンとアップします。どんな感想でもいいので、気軽にひとことでも残してもらえると嬉しいです!


それでは、今日も物語の世界へどうぞ!

お楽しみいただけますように!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ