分断された戦場
「ミホ!」
ミホの名を叫ぶサクラの声が、静まり返った廊下に響いた。
捕えられたミホは、焦燥と恐怖を写した瞳をサクラへ向ける。彼女のそばには石田もいるが、二人ともまるで何かの力で拘束されているように、動けないようだった。
その前に立つのは、まるで対照的な二人の女性。
一人は、クールな雰囲気を纏った知的な美女。無駄な感情を挟まない冷徹な眼差しで、静かに場を掌握していた。
もう一人は、グラマラスな体を惜しげもなく強調する、セクシーな美女。彼女は挑発的な笑みを浮かべ、カイとキョウゴを舐め回すように見つめていた。
「ミホたちを解放して!」
サクラが一歩前に出るが、知的な美女が冷たく言い放つ。
「いや。貴様たちは、ここで止まれ」
それだけの一言。しかし、その声には一切の迷いも躊躇もなかった。まるで絶対の命令のように、サクラとルナの動きを封じる。
一方、カイとキョウゴは、石田を助けようと動こうとした瞬間、セクシーな美女が小さく微笑んだ。
「そんなに焦らないで?どうせなら、お姉さんと楽しく遊びましょ?」
妖艶な声が響くと同時に、カイとキョウゴの足元がぐにゃりと歪んだ。まるで空間そのものがねじ曲がるような感覚に、一瞬体勢を崩しかける。
それでも踏みとどまったカイが歯を食いしばりながら言った。
「遊びって……なんなんだよ、こいつら。俺たちをどうする気なんだよ」
セクシーな美女は軽く肩をすくめる。
「あのね、こっちも暇じゃないのよ。だったら、楽しまなきゃ損でしょ?」
その瞬間、知的な美女が静かに口を開いた。
「対象の切り分けを実行する。適切な戦闘環境へ移動」
同時に、セクシーな美女が指を鳴らす。
パァンッ!
瞬間、目の前の空間が割れるように歪み、不可視の壁が形成された。
――分断された。
ルナとサクラの視界から、カイとキョウゴの姿が消えた。
それはカイとキョウゴにとっても同じだった。
まるで異なる空間に引き裂かれたかのように、互いの気配すら感じられない。
「ちっ……これは、何の能力だ?」
キョウゴが壁に拳を叩きつけるが、まるで鉄壁のごとく微動だにしない。
すると、セクシーな美女が愉快そうに笑った。
「こっちの二人は力比べがお似合いね? 私とまずは力比べで遊びましょ?」
一方、ルナとサクラが向かい合うのは、冷徹な視線を向ける知的な美女。
「余計なことはせず、大人しく拘束されろ。それが最も合理的だ」
静かに、しかし決定事項のように言い放つ彼女の言葉に、サクラが舌打ちする。
「……やれやれ、随分と横柄なお姉さんだこと」
サクラの肩越しに、ルナが静かに前を見据える。
この状況――逃れる道は、もはや戦うしかない。
「サクラさん、不本意ですが。……戦うしか無さそうです」
「ええ、もちろん」
みなさん、こんにちは!いつも読んでいただきありがとうございます!
こうして皆さんに物語をお届けできるのは、本当に幸せなことだと感じています。感謝の気持ちでいっぱいです!
この物語は定期的に更新を目指しており、皆さんと一緒に成長していきたいと考えています。少しでも続きが気になるような展開をお届けできたら嬉しいです!
ちなみに、途中で「あれ?前に読んだ内容がちょっと変わってる?」と感じることがあるかもしれません。それは物語の本筋を変えない範囲で、文章や展開をブラッシュアップしているからです。より楽しんでいただけるよう、細かい部分をちょこちょこ改稿するのが作者の趣味なんです(笑)。
そして最後に……
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それでは、今日も物語の世界へどうぞ!
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