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俺が強すぎて人生ハードモード  作者: 雨宮悠理
Phase3 動乱の学園
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離脱と共走

 マヒロは荒れ果てた部屋で横たわっていた。廊下で気を失った後、サクラたちに運び込まれたらしい。薄暗い天井を見つめながら、イザヤとの戦いの記憶が脳裏をかすめる。


(アイツ……結局何者なんだ?)


 指先に残る鈍い痛みが、精神的なダメージの深さを物語っている。イザヤの攻撃をマヒロの能力――空間掌握ドミナス・スぺイシウムで完全に押し返したとはいえ、その過程で相当な負担を強いられていた。


「……マヒロ君、無理しないでね」


 聞き慣れた声が響き、視線を向けるとサクラが心配そうにこちらを見つめていた。その隣にはルナとカイも立っている。


「大丈夫。ちょっと疲れただけだ」


 そう答えるが、声はいつもより力なく、視線も定まらない。それでもサクラたちは何も言わず、じっと彼を見守っている。


「これ以上淡海さんに無理させるわけにはいかないわ」


 ルナが静かに口を開いた。


「私たちで状況を調べましょう」


「いや……俺も……」


 マヒロが起き上がろうとしたその瞬間、足元がふらついた。


「ダメ! 安静にしていて」


 ルナの声には強い決意が込められていた。


 マヒロは眉をひそめながらも、身体が言うことを聞かないのを感じ取って、渋々大人しく横たわった。


「いまだに状況がよくわかんないけどさ。俺たちでやるしかないだろ」


 カイが肩をすくめる。


「淡海が寝てる間に片付けてくるさ」


 そう言いながら、ちらりとマヒロを見る。その表情には複雑な感情が見え隠れしていた。


「分かった」


 マヒロは小さく息をついた。


「でも、くれぐれも気をつけろよ。特にカイはな」


「おいおい、バカにすんなって」


 カイが笑いながら答える。


 こうして、三人はマヒロを残し、事象の解決策を模索するため、ルナが感じる違和感の最深部を目指して進むことにした。


 廊下は異様な静寂に包まれていた。異変が起きているはずの校舎内で、進めば進むほど他の人々の気配が消えていく。


「……まるで誰かに飲み込まれたみたいな空気ね」


 ルナが低くつぶやく。


「確かに、なんか嫌な感じがする」


 カイは周囲を警戒しながら周りを見回している。


 進むにつれて、空気がじっとりと湿り気を帯び始める。まるでどこか別の空間に迷い込んだような不気味さだった。


「たぶん校舎を封鎖しているのは誰かの能力タイタンだろうけど……根幹を探らないと」


 サクラが呟いた。


「でも、根幹ってなんなんだ? というかその能力タイタンって何のことなんだ」


 カイが戸惑いを見せる。


「それは、……たぶん今となっては、カイ君も無関係じゃないはずだから、きちんと説明はしていくよ」


 サクラの言葉に静かに頷くカイ。するとルナがピタリと歩みを止めた。


「待って。少し感じる……この先に何かある気がする」


 ルナが指をさした。


「マジかよ……。こんなべっとりした空気のとこ、行きたくないな」


 カイは苦笑いを浮かべた。が、その目は今までにない程にピリついていた。


 三人は薄暗い廊下を進んでいく。遠くで何かが軋むような音が聞こえたが、気のせいなのかどうか分からない。


「……誰もいないのが逆に怖いわね」


 サクラがポツリと言った。


 その言葉に、三人の間に沈黙が訪れる。それぞれが胸の中に不安を抱きながらも、前進していく。

みなさん、こんにちは!いつも読んでいただきありがとうございます!


こうして皆さんに物語をお届けできるのは、本当に幸せなことだと感じています。感謝の気持ちでいっぱいです!

この物語は定期的に更新を目指しており、皆さんと一緒に成長していきたいと考えています。少しでも続きが気になるような展開をお届けできたら嬉しいです!


ちなみに、途中で「あれ?前に読んだ内容がちょっと変わってる?」と感じることがあるかもしれません。それは物語の本筋を変えない範囲で、文章や展開をブラッシュアップしているからです。より楽しんでいただけるよう、細かい部分をちょこちょこ改稿するのが作者の趣味なんです(笑)。


そして最後に……

いいねやコメント、本当に励みになります!

いただけると「次の更新もがんばるぞー!」ってやる気がグンとアップします。どんな感想でもいいので、気軽にひとことでも残してもらえると嬉しいです!


それでは、今日も物語の世界へどうぞ!

お楽しみいただけますように!

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