表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺が強すぎて人生ハードモード  作者: 雨宮悠理
Phase3 動乱の学園
PR
50/76

霧と選択

 霧が激しく渦を巻き、イザヤの姿が視界から完全に消えた。


「……どこに消えた?」


 マヒロが警戒を強める中、周囲の景色が歪むように揺れた。空間そのものがねじれ、まるで別の場所に引きずり込まれるような感覚に襲われる。


 次の瞬間、マヒロは自分が見知らぬ教室に立っていることに気づいた。机と椅子が整然と並び、壁には「3年C組」と書かれた札が掲げられている。


「……なんだこれ?」


疑念を抱きつつ、マヒロが教室を見回すと、一人の少女が机に座っていた。短髪をゆらゆらと揺らし、髪に花飾りを付けた少女――サクラだ。


「サクラ?」


 マヒロが声をかけると、サクラは穏やかに微笑んだ。


「淡海君、遅いよ。席について、授業始まっちゃうよ?」


 その言葉に、マヒロは困惑を隠せなかった。周囲の空気が異常なほど静かだ。外の景色は白い霧で覆われており、教室以外の世界が存在しないかのようだった。


「待て……サクラ、お前どうしてここに――」


「どうしてって、何言ってるの?」


 サクラが首をかしげる。


「いつもの教室じゃない。変なこと言わないでよ」


 その瞬間、教室の扉がガラリと開いた。入ってきたのはイザヤだった。


「どうだ? 少しは楽しめてるか?」


「お前……!」


 マヒロが拳を握りしめると、イザヤは軽く笑いながら手を挙げた。


「力を振るうなよ、ここでは何が起きるかわからないからな。さっきまでの空間とは少し趣向を変えたんだ」


「どういうことだ……?」


 イザヤは余裕のある表情で、教室の黒板に指を向けた。そこには大きく「選択」と書かれている。


「お前にはここで一つの選択をしてもらう。――彼女を救うか、それとも別の道を選ぶか」


 イザヤの言葉が終わると同時に、サクラの身体が突然霧に包まれた。彼女の姿が徐々にぼやけ、消えかけていく。


「サクラ!」


 マヒロが叫び、駆け寄ろうとするが、その足元に床が消えたかのような感覚が走る。マヒロは咄嗟に飛び退いたが、その場に立つことすら危うく感じる異様な空間が広がっていた。


「選べよ、マヒロ」


 イザヤが嗤う。


「力で彼女を救うか、それとも……新しい未来、他の奴等を見捨てるか。お前の中のタイタンはどちらを望む?」


「……ふざけんな!」


 マヒロが吠えた。


「お前のくだらねえ問答に乗るつもりはねえ!」


 イザヤの表情が微かに変わる。彼は不機嫌そうに首を振った。


「乗らないと言っても、ここではお前の意思など無力だ。ここは俺の支配する空間――お前の可能性すら、俺の掌の上にある」


 その瞬間、教室全体が霧に包まれた。黒板の文字が滲むように変化し、新たに浮かび上がった言葉は「過去」と「未来」。


 マヒロは冷や汗を浮かべながら拳を握りしめた。


「……この空間から出る方法は何だ?」


 イザヤは笑みを深め、霧の中へと溶けるように姿を消した。


「それを探すのも、お前の選択次第だ」

みなさん、こんにちは!いつも読んでいただきありがとうございます!


こうして皆さんに物語をお届けできるのは、本当に幸せなことだと感じています。感謝の気持ちでいっぱいです!

この物語は定期的に更新を目指しており、皆さんと一緒に成長していきたいと考えています。少しでも続きが気になるような展開をお届けできたら嬉しいです!


ちなみに、途中で「あれ?前に読んだ内容がちょっと変わってる?」と感じることがあるかもしれません。それは物語の本筋を変えない範囲で、文章や展開をブラッシュアップしているからです。より楽しんでいただけるよう、細かい部分をちょこちょこ改稿するのが作者の趣味なんです(笑)。


そして最後に……

いいねやコメント、本当に励みになります!

いただけると「次の更新もがんばるぞー!」ってやる気がグンとアップします。どんな感想でもいいので、気軽にひとことでも残してもらえると嬉しいです!


それでは、今日も物語の世界へどうぞ!

お楽しみいただけますように!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ