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俺が強すぎて人生ハードモード  作者: 雨宮悠理
Phase1 目覚めの轟
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力の正体

「……初めての痛みって感じか?」


 矢口が口元を歪めながら問いかける。


 マヒロは立ち上がり、頭を振って意識を保とうとしたが、側頭部にまだ鈍い痛みが残っていた。


「……なんだよ、それ」


「だろうな。殴られて痛みを感じたことなんて、ほとんど無かったんじゃないか?」


 その言葉に、マヒロは思わず目を伏せた。

 矢口の言う通りだった。これまで、何をされても平然としていた自分が、今人生で初めて、まともにダメージを受けている。


(こんなの……どうすりゃいいんだよ)


 マヒロの頭は混乱していた。攻撃を仕掛けようとするが、体が動かない。恐怖が指先からじわじわと広がり、拳を握る力さえ出せなかった。


「どうした、動けよ!」


 矢口の一喝とともに、強烈なパンチがまたマヒロに向かう。寸前でガードをするが、衝撃で後退させられる。続く打撃をかわすこともできず、防戦一方のまま時間が過ぎていった。


「……淡海君!」


 ミホが思わず声を上げる。隣にいるサクラを見ると、彼女はそれまでの明るい表情を消し、神妙な面持ちで戦いの行方を見守っていた。


「サクラ……淡海君、大丈夫かな……?」


「……どうだろうね」


 サクラは短く答えたが、その声には不安の色が滲んでいた。


 一方、不良たちの群れはざわついていた。


「矢口さん、やっぱりすげえ!」


「ありゃ立てねえだろ」


 だが、その中に異を唱える者も出てきた。


「いや、矢口さんのパンチを食らってまだ立ってる奴、初めて見たぞ」


「確かに……アイツ、案外しぶといじゃねえか」


 称賛の声が徐々に混じり始める中、矢口が静かにマヒロを見据えた。


「力を使いこなせてないお前に、俺を倒すことはできない」


 その言葉に、マヒロは苛立ちと疑問を抑えきれず、息を切らしながら言い返した。


「……力って何のことだよ?」


 矢口は無言で腕まくりをすると、右腕を露わにした。


「これだよ」


 その腕は、中学時代にマヒロに粉々に壊されたはずの右腕。だが腕には、不気味に赤く光る線がいくつも走っていた。それはとても生身のものとは思えない雰囲気を纏っている。


「なんだそりゃ……?」


 マヒロは思わず呟いた。


 だが、周囲の不良たちはその様子を特に不思議がっている様子はない。


「な、なんだよその腕……なんか亀裂みたいなの入ってんぞ」


 矢口はマヒロにだけわかるように低く呟いた。


「見えてるだろ。俺の『タイタン』が」


 その言葉に、マヒロは息を呑んだ。


「タイタン……?」


 矢口が一歩前に出てくる。


「教えてやるよ。この力の意味をな」

みなさん、こんにちは!いつも読んでいただきありがとうございます!


こうして皆さんに物語をお届けできるのは、本当に幸せなことだと感じています。感謝の気持ちでいっぱいです!

この物語は定期的に更新を目指しており、皆さんと一緒に成長していきたいと考えています。少しでも続きが気になるような展開をお届けできたら嬉しいです!


ちなみに、途中で「あれ?前に読んだ内容がちょっと変わってる?」と感じることがあるかもしれません。それは物語の本筋を変えない範囲で、文章や展開をブラッシュアップしているからです。より楽しんでいただけるよう、細かい部分をちょこちょこ改稿するのが作者の趣味なんです(笑)。


そして最後に……

いいねやコメント、本当に励みになります!

いただけると「次の更新もがんばるぞー!」ってやる気がグンとアップします。どんな感想でもいいので、気軽にひとことでも残してもらえると嬉しいです!


それでは、今日も物語の世界へどうぞ!

お楽しみいただけますように!

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