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ラブコメショートシリーズ「早よ付き合え!」

今回もショートシリーズです。


地味に今まで無かった第3者視点です。

【駿太と小春(付き合う前)】


時は中3の夏。俺…富野 洋介は今、駿太の家に慶太と一緒に遊びに来ている。


…で、3人でパーティーゲームをしている最中、駿太の幼馴染みである梁瀬さんが部屋に入ってきたので、4人で遊ぶことにしたのだ…


俺と慶太がミニゲームで壮絶な最下位争いをしている最中、【それ】は起こった…


「駿太ー何食べてるの?」


梁瀬さんはそう言って駿太の左腕に引っ付く。


「期間限定のスナック。コンビニに売ってた。」


「ちょうだい!」


「しゃーねえな…口開けろ。」


「あーん。」


梁瀬さんが口を開けると、駿太はスナックを梁瀬さんの口に放り込んだ。


梁瀬さんは少し味わった後、神妙な面持ちをした。


「…うん…!うん…!」


「はっきり言えよ。」


「美味しくない!」


「だろうな。だから食わせた。」


「ちょっと駿太!」


「はっはっは!」


梁瀬さんは駿太の左肩を叩く…が、駿太は意に介さず笑っている。


ふと、肩を叩かれる。振り向くと、最下位になった慶太が困惑した表情を浮かべながら話しかけてきた。


「…なあ洋介。」


「どうした?慶太。」


「…あいつらっていつもこんな感じなのか?」


「そうだよ?」


「…やべえな。」


「ヤバいでしょ。」


「何で付き合ってねえの?あの2人。」


「それが分かってたらもうとっくの昔に付き合ってるんだよなぁ…」


「なるほど確かに。」


俺と慶太は互いに頷き合った。


2人が自覚するまで、後1年経つのだが、当時の俺達は知るよしもなかったのであった…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~


【瑠美と公徳】


部活が終わり、俺…宍戸 涼平は彼女である優子と一緒に帰っている途中、前を歩いていたチームメイトである公徳の右肩にマネージャーであるギーちゃん…こと、鷺谷 瑠美ちゃんが突進した。


お互いの肩が触れ合いながら、ギーちゃんは公徳に話し掛ける。


「ねえオタクくん、付き合ってほしいんだけど…」


「どこにだ?」


「…ノートを買いに。」


「良いぞ。俺もちょうどソックスのストックが欲しかった所だ。あとプロテインも。」


「そうだ!私もソイプロテインのストックが欲しかったんだよね!じゃあいつもの場所ねっ!」


「おう。」


そうやって肩が触れ合いながら話す2人。


ふと、俺の左隣にいた優子が話し掛けてくる。


「涼平くん。」


「おん?」


「このくだり、何回目ですかね?」


「いちいち数えてねーよ。」


「…瑠美さんの付き合って作戦も、ボディタッチ作戦も、大宅さんが慣れてしまったせいで通用しなくなってますし…」


「あー…」


俺は前を歩く公徳を見る。チラッと横顔が見える。…うん。


「大丈夫じゃね?後はあのサッカーバカ次第だし。それにほら。」


俺は公徳を指差す。


「…なるほど。」


公徳の横顔が見えたからか、そう言って納得する優子。


少し離れていてもよく分かる。公徳の顔が赤くなっていることが…


(何であんなに分かりやすいのに気付かねーんだよ、あいつら…)


そう思いながら、俺達はゆっくりと帰路に着くのであった…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~


【美夢と公平】


学校帰り、私こと相田 夢来は双子の姉である美夢、最近お付き合いを始めた陽平くん、その双子の弟で美夢の彼氏(仮)の公平くんといつもの公園でお喋りをしていた。


私と陽平くんについての話が終わり、少し静寂に包まれたとき、美夢は何かを思い出したように公平くんに話し掛けた。


「ねえ。ちょっと付き合ってほしいんだけど…」


「え?何?結婚する?」


「ぶちのめすわよ。」


「冗談冗談!で?どこに行くの?」


「ここの個展なんだけど…」


「今回は写真なんだ。」


「うん。前々から気になってた写真家でね?今度近くで個展を開くってsyabetter(シャベッター)で言ってて…」


「良いじゃん!行こうよ!いつ行く?」


「じゃあ…土曜日に。」


「了解!」


2人は肩を寄せあって次のデートの話をしている。


美夢、楽しそうだな…私以外に趣味に付き合ってくれる人がいなかったからなぁ…


「夢来ちゃん、どうしたの?」


「ひゃあっ!」


…しまった。急に陽平くんの声がして慌ててしまった。


「そんなに驚かなくても良いじゃん…ふふっ。」


そう言って笑う陽平くん。…好きだなあ…っじゃなくて!


「2人、仲良くしてるなー…って思って。」


「ああ、確かに。公平もイキイキしてるんだよな。」


「そうだね。…美夢が幸せそうで、嬉しい。」


「…早く付き合っちゃえば良いのにな、2人。」


「うん、そうだね…ふふっ。」


頬杖をつきながら話す陽平くんに、私は同意する。


美夢と公平くんのお喋りは、当分終わりそうに無さそうだ。


(大人になっても、こうやってお喋り出来たら良いな…)


私は、楽しそうに喋る2人を見て、ふと思うのであった…




おしまい

今日はかなり軽めです。


syabetter (シャベッター)はいわゆる呟くSNSです。

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