ツインズ・ツインズ(6)
双子の話、第6話です。
ど、どうも…!相田 夢来です…!
今日は吉本 陽平くんの誘いで夏祭りに来ています…!
この前のデ、デートの埋め合わせってことらしいです。
先日、この事を美夢に伝えたら、あれよあれよの内に可愛い浴衣を手に入れました。美夢とは色違いのお揃いです。
どうやら美夢も公平くんとお祭りに行くらしい。
…思ったんだけど、公平くんって美夢のこと結構好きだよね?恋愛的な意味で。
本人が自覚していないから言わないけど。前美夢にあんなこと言ってたし。
まあ、美夢も結構公平くんの事好きみたいだし、案外上手くいくかも知れないな。
…とにかく、今は私の事だ。
陽平くんに、意識してもらえたら良いなあ…
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「よ、陽平くん…!お待たせ!」
「夢来ちゃん!俺もちょうど今来たとこだよ。」
待ち合わせ場所に着くと、すでに陽平くんが待っていた。うう…色々準備していたらギリギリになっちゃった…
陽平くんが私をじっと見る。へ、変じゃないかな?
「夢来ちゃん、その白地に青い百合柄の浴衣似合ってるね。可愛いよ。」
「か、かわっ!?」
か、可愛いって言われた!?ゆ、浴衣の事だよね…?
…でも、嬉しい。えへへ。
「?」
「あ、ありがとうございます…」
とりあえず、お礼をいうだけで精一杯になってしまった…
だ、大丈夫かなあ…?
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「ご、ごめんなさい…」
「良いの良いの。」
早速幸先が不安です。と言うのも、下駄の鼻緒が切れました。会場に入って少し歩いたらです。
確かに少し古いやつだったけど!今切れること無いじゃん!
…で、今は陽平くんに直してもらっている最中です。
「…はい、元通り。」
「ありがとう。陽平くん。」
「どういたしまして。じゃ、行こうか。」
「う、うん…!」
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「いやー…それにしても、今年はいつもより人が多い気がするな。」
「そうだね。でも、いつもの焼きそばとわたあめが買えたから良かった。…あ!あとかき氷も買わないと!」
「夢来ちゃんが楽しそうで良かった。…と、さっき行ったところで食べてから花火を見に行こうか。」
「うん…!」
私がそう言った途端、人混みの動きが活発になった。
「きゃっ…!」
「夢来ちゃん!」
ま、マズい…!はぐれちゃう…!
ぬ、抜け出せない…!
瞬間
陽平くんが私の手をとり、抱き寄せた。
…だ…抱き寄せられちゃった…!
「…と。大丈夫?夢来ちゃん。」
「だ、大丈夫…!ありがとう。」
「良かった…」
そう言って笑う陽平くん。
…顔が熱い。駄目だ。今の顔は見せられない。恥ずかしい。
…っていうか!手!繋いだまんま!
は、離さないと…!
と、思った時、陽平くんが話しかけてきた。
「…ねえ夢来ちゃん。」
「?」
「…はぐれると良くないからさ、もう少し…手を、繋いでいようか?」
「…うん。」
こうして、私達は手を繋いだまま、ゆっくりと歩きだした。
…今絶対顔が赤い。
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ドーン!ドドーン!!
「凄い…!」
「でしょ?俺のお気に入り。」
そう言って笑う陽平くん。まさかこんな穴場があったなんて!
大きな音をたてながら、カラフルで綺麗な花火が打ち上がる。
「…綺麗…」
自然と声が漏れる。
ふと、視線を感じた。横を見ると、陽平くんと目が合った。
「陽平くん?」
「…夢来ちゃんも綺麗だよ。」
「…えっ!」
きゅ、急に何を…!?
陽平くんの顔を見ると、真剣な表情で私を見ていた。
ゆっくりと、陽平くんの口が動く。
「夢来ちゃん、俺、君のことが」
ドドドドドオオオオオォォォォン…
花火が連続で打ち上がる。
陽平くんの声が聞こえない。
聞きたい。聞きたいのに…
なんて邪魔な花火なんだ。
音が止む。
瞬間
「…好きだ!!!夢来ちゃん!!!」
…聞こえた。
ドドーン!!
…さっきまで憎らしかった花火が、また美しいものへと変わった。
…返事をしないと。
「…陽平くん。」
私は、陽平くんの顔を見る。大丈夫かな?嬉しすぎて変な顔になってないかな?
私は、ゆっくりと口を開く。
「私もす」
ドォーン!
「私も」
ドドォーン…
「わた」
ドドドドオオオォォン…
「…っ!」
邪魔!
私は、とっさに陽平くんの首に手を回し、顔を近づけた。
唇が重なる音は、花火でかき消された。
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『これにて、今年の花火大会は終了致します。ご来場いただき、ありがとうございました。』
会場アナウンスが流れる。
「…っぷはっ!」
私は、唇を離した。
…や、やってしまった…!
どどどどどどうしよう…こんないきなりキスする子…ドン引きされちゃうかも…!
「ゆ、夢来ちゃん…」
「…これが、私の返事です。陽平くん。」
「…」
ちょ、ちょっと強引に話を進めたけど…大丈夫かな?
途端、私は陽平くんに包まれた、いや、抱き締められた。へっ!?
陽平くんが耳元で話し始める。く、くすぐったい…!
「俺、夢来ちゃんをデートに誘うのに2ヶ月かかるヘタレだけど…!」
「夢来ちゃんのこと、幸せにするから…!絶対に!」
「陽平くん…」
私は陽平くんを抱き返す。
「私…自分に自信が持てないけど…」
「陽平くんのこと、幸せにするね。」
こうして、私と陽平くんは恋人となった。
…2人で、幸せになろうね。
次へ続く!
おめでとう…!
次回、ツインズ・ツインズのエピローグです。




