ツインズ・ツインズ(2)
双子の話、第2話です。
俺の名前は吉本 陽平。高校生だ。
突然だが、俺には好きな人がいる。
同じクラスの相田 夢来ちゃん。
成績優秀、スポーツ万能(彼女はあまり運動が好きではなさそうだが)…それに、性格は真面目、自分に自信がなさそうなところはあるが、決して卑屈になりすぎない。
入学式の日、俺は彼女のフワッとしたロングの黒髪に心惹かれた。
同じクラスだと知ったときは、飛び跳ねるくらい喜んだ。
俺はできるだけ彼女と関われるように、積極的に話に行った、んだけど…
「夢来ちゃん!ここ教えて!」
「あっ、良いよ。吉本くん。」
彼女、俺の双子の弟、公平と仲が良いんだよな…
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俺は家に帰ると、公平の部屋に突撃した。夢来ちゃんを映画に誘えた報告をするためだ。
「公平!」
「うおっ!なんだよ急に…」
「や、やっと誘えた…!」
俺はベッドで寝転びながら漫画を読む公平に話し掛ける。
こと恋愛に関しては辛辣な事を言ってきていた公平だが、今回は褒め「は?今?…遅っせえよ!」…あれ?遅いって…
「そ、そんなことねえよ!」
「あるわ!お前が『さ、誘ってみるかな…?』って言ってから何ヵ月かかったと思ってんだよ!」
「え!?そんなにかかってる!?1週間くらいじゃないの?」
「2ヶ月だバカ!もうすぐ夏休みじゃねーか!その映画の上映も再来週で終わるし!」
「さ、再来週!?セーフ!」
「セーフ!じゃねえわバカ!ヘタレ野郎!」
どうやらセーフじゃないみたいだ。
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俺と公平は、公平の部屋に置いてあるテーブルを囲んで、デートについて話をする。
「んで?何するか考えてんの?」
「え?何をって…映画見に行くけど…」
「その後だよ。」
「…?」
「お前まさか何も考えてないのか?」
「え?映画見て終わりじゃないの?」
「映画見てすぐ解散な訳ねえだろ!仲良くなりてえんだったらコミュニケーションとれ!映画だけだとお喋りとかできねえだろうが!」
「な、なるほど…!確かに!」
「全く…話は聞いてやるから、さっさとプラン決めるぞ。」
「うう…ありがてえ…」
「まあ、宿題とか見てもらってるからな。これくらいは相談に乗ってやる。」
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俺と公平、双子ではあるが二卵性だ。
なので、似ている部分は多々あるが、結局は同い年の兄弟みたいなものなので、結構違う部分もある。
例えば見た目。顔や体型はほぼ一緒だが、黒髪短髪の俺とは違い、公平は金髪のやや長めの髪をしている。
それに、性格も結構違う。社交的な公平と違い、俺はかなり人見知りをする。
それにともない、恋愛偏差値は公平の方が圧倒的に高い。中学の時は彼女もいたみたいだし。俺は彼女いない歴=年齢だ。顔はほぼ一緒なのに…!
反面、勉強は頑張ったので、成績は俺の方が(余裕で)良い。
なので、高校に入ってからは俺が勉強を教え、公平が恋愛を教える関係になっている。
「…とまあ、こんなもんだろ。」
「ありがとう!公平!」
「次はちゃんと決めろよ?」
「おう!任せとけ!」
「うーん…いまいち信用できねえ。とはいえ、俺はお前の恋愛に関しては応援してんだ。頑張れよ。」
「おう!ありがとう!お休み!」
そう言って俺は公平の部屋を出た。
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デート当日、俺は焦っていた。
昨日決めたこの服…何故かわからないが、急に何か違う気がしてきた。
俺は慌てて公平の部屋に行く。
「こ、公平!どっちが良いかな?」
「どっちでも良いわ。てか昨日決めただろ。」
公平は全く俺を見ずに答える。
「い、いや…何か気になっちゃって…」
俺がそう言うと、公平はこっちを向いて俺の元まで歩きだし、口を開いた。
「気にすんじゃねえ!はい!こっち着ろ!さっさと着て身なり整えろ!ただし時間は掛けすぎるなよ?身なりも大事だが、遅刻は厳禁だからな!」
「お、おう…」
そう言って俺は慌てて準備をする。正直助かる。
1通り準備が終わり、遂に出掛ける時間だ。き、緊張する…!
「よし!じゃあ、行ってくる…!」
「今から闘いに行く奴の表情なんよ。…いってら。」
公平に見送りをしてもらい、俺は家の扉を開けた。
「行ってきます!」
次へ続く!
今回はちょっと短めです。次回は長くなるかも。




