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2章 43
レッスンは恙無く終わった。
基礎トレーニングのみに徹して、ダンスへの理解が少し高まった気がした。
「はぁ、はぁ……。しんどい」
「課題が見えてきましたね」
プロデューサーは逐一何かを書き込んでいた。
私に向き合ってくれている。
プロデューサーなりのプランもあるだろうし、そのプランについていける段階かを見る意味合いもあるんだろう。
「……体力と歌唱力が特にですね」
「いえ、のみです」
プロデューサーが断言する。
のみってことは無いと思うけど。ダンスだってもっと上手い子は居るだろう。なんせアマチュアだし。
特化型の子も居る。ダンスだけプロやってましたって子も居るだろうし、ビジュアルは桃辻さんが断トツだ。
実際モデルやってた経歴あるし。
「なんで、断言しちゃうの」
「夢さん。貴女は世界でいちばん可愛い」
「なっ、なななんてことを!?」




