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「まあ、いいわ。ステージで格の違いを見せてあげる」
「スーパースターの格に勝てるのか〜?」
「何を言ってるの?それを証明する為にステージに立つの。不利だって、アウェイだって輝ける」
「豪語するじゃん」
「貴女達から学んだわ」
そう言い残して去って言った。
彼女は自己分析を済ませたその上で、足りなかったものを敵視していた私達の中からでも、認め取り込むと言う。
アイドルとしての経験に、貪欲さ。
流石の京愛も黙るしか無かった。
京愛は何を思ったかな。
真剣な表情で林道涼香を見送る京愛の気持ちは読み解けない。
「彼女は厄介なライバルになるでしょうね」
プロデューサーは一言そう言う。
私達は見合わせて頷く。
ステージまであと少し。
林道涼香を追うように、リハに向かう。
緊張なんてもうない。




