存在(ありえ)なかった村
私達。ナリア、ミスタリィー、フレデリカは、転移帰還で、ダンジョン付近に転移した。フレデリカは、腕を切り落とされたが究極治癒で何とか腕をくっ付け今は、気絶している。
「何とか戻ってこれたね」
「そうだね・・・」
「フレデリカは・・・まだ気絶してるか」
「ミスタリィー。とりあえずあの村に行こう」
「そうだな」
本当にアイツは、ヤバかった。あの、フレデリカの矢をいともたやすくよけている。ミスタリィーでも、難しいのに。本当に強かった。多分、私とミスタリィーが本気を出しても勝てないだろう。本当にそれくらい、強いと思う。
それと・・・・疑問が三つある。
まず。あの槍が『妖気』をまとっていたことだ。前も説明したとうり、ダンジョンに行く前に全員の武器を妖気がまとっているか確認した。別の武器の可能かとも考えたが、違うと判断した。なぜなら、妖気をまとっている武具なら私は、すぐに気が付く。でも、道具に妖気がまとっていたら、なかなか気が付けない。その可能性が高いなと考えられる。
次に、『ポンテストは、いつ殺された』か、だ。ポンテストは、私達の目の届くところにずっといたから、本当にいつ殺されたがわからなかった。だが、23層辺りから殺意を感じた。ということは、それ以前にポンテストが殺されていた。だが、そんな隙があっただろうか。いや、ないはずだ。ありえたとしても、私達がその気配をすぐに察知して、ソイツを追い詰めていたはずだ。だが、それをかいくぐられている。どういうことだ?
そして最後。アイツは、何者かだ。アイツは、ポンテストになっていた。多分魔人だろう。人の亡骸に入って、その人の能力を限界まで引き出すことができるヤツ、憑依霊、だろう。でも、ポンテストの能力を限界まで引き出していても、ミスタリィーを圧倒できないだろう。せいぜい、ミスタリィーの片腕の骨と片足の骨を折るくらいはできると思うが。
だから、もしかしたらポンテストに憑依をしていないのかもしれない。あり得るとしたら、ポンテストの姿に似せた何かだろう。あとで、街に戻ったら文献をあさってみるか。
そんなこんなで、あの村無名の村についた。だけど、ミスタリィーの様子がおかしい。
「ついたね、村に」
そう私は、ミスタリィーに言った。だけどミスタリィーは、お前は何を見ていっているのだ?と言わんばかりの顔をしていた。
「ミスタリィー?」
「なぁナリア、君は、何を見ているのだい?」
「あたいの目には、廃村しか見えないのだけど」
「え?」
私は、もう一度村を見た。そうしたら、確かに廃村だった。
「あれ?さっきは―――」
私は、ミスタリィーのほうを見た。だが、ミスタリィーがいなかった。その瞬間。目の前が暗くなった・・・・。
・・・・微かに会話が聞こえる。
「―――さんやこいつらでいいのかい?魔力量も何もかも全然違うのですけど」
「いや、あっている。そいつは、間違いなく魔導士ナリアと女騎士ミスタリィー・ミグレスそして、フレデリカ・ノリック。だ」
「あれ?でも、一人足りないような―――」
「あぁ、確かに。一人足りないな確かそいつな名前は――――」
そこで、会話が途切れた。いや、意識を完全に失った。
***
ガシャン!!
と、鍵の閉まる音がしたと同時に私の目が覚めた。
「ここは?」
そこは、牢屋だった。私が寝ていた隣に、ミスタリィーがいて、その隣には、フレデリカ。手首には、腕輪がされていた。私は、鑑定スキルでその腕輪を見た。それは、魔力封じの腕輪だった。ミスタリィーには、魔力封じの腕輪と力激減の腕輪がされていた。フレデリカには、魔力封じの腕輪だけだった。
「んなぁぁ」
「あ、ミスタリィーが起きた」
「ナリア。ここは、どこだ?うお!?なにこれ!うっ・・力が入らない。魔力も使えない」
「ミスタリィー、それは、魔力封じの腕輪と力激減の腕輪だよ」
「へー。それはそうと、ナリア、フレデリカは?」
「ミスタリィー。あなた、隣に誰かがいるのわかる?」
「あっ」
「はぁ、ミスタリィーって意外と周りが見えてないのね」
「そんなことないって!!」
「そんなことより、ここからどう出ましょうか」
「そんなことって。はぁ、まぁそうだな・・」
「「どうしようか」」




