仲間の幻想
・・・私、ナリアは妖狐だ。だが、尻尾や耳は、見えないようにしている。幻術で。隠しているはずなのに・・・。
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その刹那、槍が飛んできた。大丈夫だ、結界を張っているから絶対に大丈夫だ。妖術を破る武器や魔法じゃなければ絶対に破れない。そう思っていた、その刹那。
パリィン!
・・・と、結界が破れた。私は、何とか反応して避けた。
「・・っ!」
「ナリア!!大丈夫か!?」
「ええ、大丈夫です。それよりも―――」
「ポンテスト!!君は、何をやっている!」
そう。槍を投げてきたのは、ポンテスト・ノリック。フレデリカの弟だ。そして、私の結界を破った。ってことは、妖気をまとっている武器ということになる。
だが、ここに来る前にパーティー全員の武器を確認した、妖気をまとっているか否かを確認したが、すべての武器は、妖気をまとっていなかった。ましてや、そんな魔法を持っているわけでもなかった。なのに、私の結界を破った。
・・・どういうことだ?
「あちゃ~、よけられたか~」
「ポンテスト!!あんたは、何をやっているの!?ナリアさんに向かって!!」
「確か・・ポンテストの姉だっけ・・・ああ!名前は、フレデリカだっけ?ポンテストの姉で弓使いのランクAだっけ?」
「そうですけど・・・まって。それを確認する必要あります?あなたは、私の弟だから、知っているはずです!」
「あれ?姉さん、まだ気ずかないの?俺様は、ポンテスト・ノリックじゃないってことを俺は―――」
と、そいつがなにかを、聞きたくない事実を言う前にフレデリカが涙声で、
「それって!!ポンテストは、し、死んじゃった・・の?」
と、フレデリカはそいつに聞いた。だが、そいつは、笑みを浮かべ、まるでその答えが正解のように笑い声で
「さぁどうだろうね?姉さん?」
と、言った。あああああ!!と、フレデリカは、慟哭し、弓矢をその、ポンテストもどきに撃った。だが、よけられた。
「姉さんや、そんな悲しむなって。ポンテストは、苦しみながら死んでいったからさ、大丈夫だ。アイツは、安らかに死ぬ喜びを覚えてあの世へいったさ」
それを聞いたフレデリカは、大声を上げて弓を撃った。何度も撃った。だが、すべて避けられ、やがて、背後に回れ腕を切り落とされた。
フレデリカは、声を上げて気絶した。それは、とても見苦しいものだった。
「感謝しな!俺がいのti」
そいつが、何か言おうとしていたが、それを遮り。私とミスタリィーは、フレデリカの名前を呼びフレデリカの所へ走った。
「「フレデリカ!!」」
私とミスタリィーは、フレデリカの元により治療をした。
「究極治癒!!」
「なぁ、ナリア。フレデリカは、大丈夫そうか!?」
「ええ。一命は、とりとめたわ」
出血は、多かったが何とか究極治癒で、失った腕ををくっつけ、出血を止めたので大丈夫だろう。あとは、安静にしておくことだな。
「よかったぁ」
ミスタリィーは、安堵の息を漏らし、手をそっと自分の胸の上に乗せた。そして、ミスタリィーは、武器を手に取り。ポンテストもどきに、こう言い放った。
「それと、お前。よくも、私の仲間を殺してくれたな!」
そう言ったミスタリィーは、そのポンテストもどきに向かって刃を向けて突撃した。だが、それをよけられる。
「よぉ、『S』ランク女騎士。そんな、攻撃で俺にダメージを与えれるのか?」
「くっ!。全然当たらない・・」
珍しく・・・いや、そいつがミスタリィー以上に強く、ミスタリィーの攻撃をすべて避けた。
「ミスタリィー!!これは、一度戻ったほうがいい!!そいつは、ヤバい!逃げたほうがいい!!ミスタリィー!君も死ぬぞ!!」
「でも!!」
「でもじゃない!!君が死んだら本末転倒だ!!それに、おそらく君がいないとそいつには、勝てない!!だが、今は、怪我人がいる!!だから、一度あの村へ戻ろう!!」
「分かった。君の言うとうりにしよう。」
「ありがとう!!じゃあ行くよ!!」
「転移帰還!!」
そうして、私達は、ダンジョンを出た。




