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12.新しい日

day3。

もふもふを感じて、私はエリシア様のベッドの上で目が覚める。

頭上にはテオとジアがいて、その尻尾が私の顔に触れていた。



「ようやく起きた」


「おはよー⋯⋯え、今何時?」


「11時」



ジアとテルが少し呆れ気味に見てくる。テルが指さす方向を見ると、時計はぴったり11時を指していた。昨日は気にしてなかったけど、時間単位は地球と変わらないみたい⋯⋯って、そうじゃない!



「えーっと、これって寝坊、かな?」


「うん」


「あたりまえ」



2人から生暖かい視線を浴びつつ、ベッドから降りて支度を⋯⋯しようとして、着替えとか何も持ってないことに気付く。

今の服は、昨日のお風呂で着せてもらった白いワンピースのままだ。一応寝間着も用意してくれていたけど、あの時は水槽内で寝る気だったので、直ぐに濡らしてしまうのが申し訳なくて断った。



「⋯⋯スイウは動けるようになったんですか?」



声の方を向くと、ハイネさんがベッドのそばに立っていて、目を丸くしていた。

⋯⋯⋯⋯どういうこと?⋯⋯あ、⋯⋯



腿上げしたり、ジャンプしたり、くるりと回ったりしてみる。

そこに昨日のような重さは感じなかった。前世と比べると少し動きにくいけど。



「⋯⋯なんか適応したみたいです」


「そんな早く適応するものなんですか⋯⋯?」


「さあ⋯⋯?」



まあ自分でもおかしいなーとは思うけど。確か宇宙ステーションで暮らしていた人が地球に帰ってきた時でも、筋肉量が減って大変らしいし。

それで生まれて以来水の中だった私が、一日で陸上でも動けるのはちょっと怖い。



『転生特典よ。感謝しといてね☆』



⋯⋯⋯⋯え?



「まあ喜ばしいことではあるんですけど、無理はしないでください」


「あ、はい、分かりました」



その後ハイネさんから着替えを受け取って着替える。今日も同じワンピースだけど、フリルや刺繍が入ったりとなんか華美になっている。



大きな姿鏡があったので自分の姿を確認してみると、少し見慣れない女の子の姿がそこにはあった。

瞳も髪も海を思わせる蒼色で、その容貌も子供補正を除いたとしても結構可愛い。テレビで見る子役にも劣らない気がする。



ちなみに全く意識してなかったけど、髪の毛が腰の辺りまであって結構長かった。まあ、生まれてから切ったこと多分ないから仕方ない。



「ねえスイウ、動けるの?」


「強くなった?」


「うーん、まあ慣れたんじゃない?⋯⋯え⋯⋯?」


『?』



テルとジアに話しかけられて振り向いみると、2人の頭が想像よりも高い位置にあった。

ジアが大体私と同じくらいで、テルに至っては私より多分高い。2人とも私より小さいと思ってたのに⋯⋯嘘でしょ⋯⋯?



「どうしたの?」


「ぐあい悪い?」


「⋯⋯あ、うん、なんでもないよ⋯⋯本当に⋯⋯」



ショックを受けたものの、両手を伸ばして2人の頭を撫でると、変わらず可愛く擦り寄ってくれるので、まあ良しとする。



するとちょうどハイネさんがご飯を持ってきてくれたので、大分申し訳なくなりながら頂く。

朝食は格子状の模様がないメロンパンみたいなものに、ベーコンとフルーツだった。



それらを何故かテルとジアに食べさせてもらう。もう自分で食べられると言ったのだけれど、2人的にはそこは譲れないらしい。なんで?

あ、どれも凄く美味しかったです。



「それでスイウ、今日の話なんですけど」


「あ、はい。なんですか?」


「午後から服屋の方をお呼びしているので、よろしくお願いしますね」



⋯⋯⋯⋯はい?



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