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七つの竜 ―刻を巡る者―  作者: 水月 遥
第1章 【冒険者試験】

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6.奥にあるモノ⑥--〔勝利のあと〕

第23話を開いていただき、ありがとうございます。水月です。

短めの話が続くため、今日・明日と連続更新です。


それでは、本日のシーンもどうぞお楽しみください!


「はぁ……」


 テンマは剣へ体重を預け、大きく息を吐いた。


 全身から汗が噴き出している。

 鼓動はまだ早い。


 しばらくその場で呼吸を整えると、ゆっくりと身体を起こした。


 足元には、倒れた獣が動かず横たわっている。


「……勝った、のか」


 実感が湧かず、小さく呟く。

 左腕へ視線を落とす。

 袖は裂け、血が滲んでいた。


「少し切っただけか」


 傷は浅そうだった。

 痛みはある。

 だが、剣を握れないほどではない。


「帰ったら手当てをしないとな」


 テンマは苦笑する。


「……次は回復薬も持ってこようか」


 そう呟き、剣を鞘へ納める。


 その時だった。


 ぷる。


 足元へ、小さな魔物が寄ってきた。


「……またお前か」


 テンマは苦笑する。


 先ほどまで命を狙われていたとは思えないほど、小さな魔物はいつものように身体を揺らしていた。


「行くぞ。ついてこい」


 そう言って歩き出す。


 目指すのは洞窟のさらに奥。


 まだザイドを見つけていない。

 その目的だけは、何も変わっていなかった。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

応援メッセージはいつでも励みになります。

(※感想・ご要望に関するお願いは【活動報告へのリンク】をご確認ください)

尚、ストーリーに関する「批判はNG」「ネタバレ注意」でお願いしますね。


それでは、次回もお楽しみに!

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