5― 依頼
日曜日で御座います!
日付は目次の題名横で!
『発展途上な世界で』は…
執筆中で御座います!
今しばらくお待ち下さい!
「僕は用心棒な訳だから、仕事を探して旅をしているんだよ」
和装の人物、源は言う。
「襲われている人を助けて、僕を雇わないか、と訊くのが
何時もの遣り方に成るね」
「何で?」
未だ襲われていた場所に居るまま、取り敢えずは立ち上がった状態の少女、
マサラが簡潔に尋ねる。
「…自覚はしているけど…只何事も無く、僕を雇わないかと訊いた所で
応じる人なんか居ないから」
淡々と語るのが標準の源が少々言葉に詰まるのは、
心情的には受け容れたくない事実だと言いたいのだろう。
源は十六歳と自己紹介したのだが、十一才の少女マサラよりも少々背が低く、
マサラが源を男だとは認めない容姿をしている。勿論、和装とは言っても
髪型は丁髷ではない。一種のポニーテイルと言えるであろう髪型だ。
後頭部の上の方で上向きに結わいている。なので根元は上向きで弧を描いていて、
其の状態でも毛先は腰位までの長さが有る。
「そっかー!ゲンは可愛いけど護衛出来る様には見えないもんねえ♪」
マサラは楽しそうに言うが、源は不満そうに成る。
口調は淡々として、顔は眠そうな無表情だというのに、
何処か不満だと明らかに分かるのだ。
「男に可愛いなんて言うものではないよ。
其れで、君は僕を雇わないかな?」
「えー?あたし?」
「依頼料は、最低限で護衛中の食事と寝泊まり出来るだけの場所、だね」
「え?其れって…」
「うん?」
「一生ご飯は用意するから一緒に暮らそ?って言ったら、
家族に成ってくれるの?」
「いや。守る必要が無ければずっとは居ないよ?」
「何でぇええ?!一緒に暮らそうよぉおお!!」
「君は初対面の男にはもっと警戒した方が良いよ」
「ぶっふ!……其うだね!じゃあゲンがずっとあたしを守って♪」
「ずっと守ると言うのはもう用心棒の仕事じゃあないね。
結婚を本気で考えた相手に言いなさい」
「えー?じゃあ…ケッコンしよ♪ゲンはオトコノコ、なんでしょ?」
「子どもが結婚なんて、どう言っても本気って事には成らないよ」
「あたしはオトナだよー!お師さまのお世話だってしてるんだからね!!」
「ほら!初対面の男に自分の事情はペラペラ喋るものじゃあない!」
「あれ?ゲン、怒ったの?!」
「怒ってはいない。警告だよ。警告というのは守らないと危険って事だからね?」
「何が?どう危険なの?」
「先ず、君は女の子だ。男は皆油断ならない敵だ、と思わなくてはいけない」
「えー?何でー?」
「男は皆、強い性欲を持っている。時に本人でも抑えが利かない程、
女性を襲いたく成ってしまうんだよ。悪い事だと分かっていても、ね」
「えー?じゃあゲンはー?」
「其んなの本人に訊く事じゃあないよ」
「女性を襲いたく成るって、性欲って何なの?」
「初対面の男に訊く事じゃあないね。家族に訊きなさい。
女の子は早い内に知っておいた方が良いかな?
男の性欲は本当に見境が無いからね。
所で依頼だけど。するの?しないの?」
「えー?頼まないと、どう成るの?」
「此処でさようなら、だね。
僕だって仕事が無いと食べていけないからね」
「えー!!冷たいぃー!」
「僕だって食べなきゃ生きて行けないから」
「じゃあお友達に成って!!」
「無理だよ。僕は旅人だから」
「じゃ……じゃあ晩御飯用意するから!もう一寸お話して!!」
マサラが必死に成って懇願すると。
「其うだね。結論するにはもう少し考えた方が良い。
君を襲っていた悪童達の件も解決していないし」
源はあっさり肯定する。
「良い落とし処じゃあないかな。
では。食事一回でもう少し考える時間を供給する仕事を承ったよ」
源はやはり無表情なのだが。
何処かニヤリ、と笑みを浮かべた様な雰囲気が有った。
本日は天気が悪く御座います!
お出掛けは雨が降らない内に
済ませたいものです!
あ、食料調達の為ですよ?
今日は其れ以外は御座いません。




