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弱きより起つ  作者: 天野大地
第一話 旅の始まり
4/48

4― 名乗り

 やっと名乗る所まで来ました。

 一部分が短いですからね!

 けど『発展途上な世界で』を見ると

週二回投稿が限界に成っているので!

 しかも其方《そちら》に

遅れを出したくない!と成ると

此方《こちら》の作品は

此の位が丁度良い!と成るのです!

「さて、片付いたね」

 和装の人物は改めて、悪童達《ギャングキッズ》に襲われていた少女に向《む》き直《なお》る。

 其の顔は。

「眠いの?」

 少女が思わず其《そ》う訊いてしまう程に。

 目が半開《はんびら》きで俯《うつむ》き加減《かげん》だった。

「此《こ》れは半眼《はんがん》と言って、目を半開きにして下向き加減にすると

目が疲れ難《にく》いんだよ。古《こ》式瞳《しきどう》術《じゅつ》半眼、だよ」

「其の、古式なんたらって、何?」

 和装の人物は淡々と説明らしき事を言うが、少女は更《さら》に疑問を呈《てい》する。

「僕の国の古い技術、だから其う呼んでいる。僕が勝手に、だけどね」

 和装の人物はやはり淡々と答える。

 と、少女は何処《どこ》か嬉しそうな表情に成《な》る。

「やっぱり女の子じゃない♪可愛いお顔しているよ♡」

「男だと言っているでしょう」

 顔は無表情、声は平坦《へいたん》なのだが。其《そ》れでも和装の人物には

不満そうな雰囲気が滲《にじ》み出《だ》す。

「だって平気そうな顔しているじゃない♪

 アレでしょ?ハッタリって奴!!」

 少女は食い下がる。和装の人物は女の子、と思った方が

少女には嬉しい事の様だ。

「確かに世の中、家の中には男が居るとか思わせたり、女性が男装して

誤魔化そうとしたりと言った対外的なハッタリは有るけれど。

 僕が君にハッタリを見せる必要性は全く無いでしょう」

 男の価値というものは対外的に威圧が利《き》く事である、と具体例を挙《あ》げつつ、

少女の願望が理屈としては通らない、と和装の人物は主張している。

「其う言う事にしといて上げる♪」

 少女は表面上は取《と》り繕《つくろ》うが心底は信じていない、と返す。

 和装の人物は無表情のままだが諦《あきら》めた様な雰囲気がする。

「僕の名前は早《はや》見《み》源《げん》。早見が苗《みょう》字《じ》、源が個人名だよ」

「あたしはマサラ・イードゥン!マサラがお名前♪」

 和装の人物と少女が名乗り合う。少女の出《い》で立《た》ちは。フード付きのローブ、と

言えば良いだろうか。ある意味、如何《いか》にも魔法使い然《ぜん》とした服装と言って

良いだろう。

 髪の色はほぼ茶色と言った方が早いやや金髪、

瞳の色は空の彼方《かなた》に夢を見るかの様なスカイブルーだ。

 和装の人物、源は更に続ける。

「僕は旅《たび》の用心棒《ようじんぼう》、だよ。だから襲われていた君の前に立《た》ち塞《ふさ》がった訳だね」

「よーじんぼ?」

「護衛、の事だよ」

「へぇー?小さいのに、偉いね?」

「僕は此う見えて十六歳だから。大人なんだよ」

「へぇ?!うそっ!!あたしより年下でしょ?!!」

「其う言う君は幾《いく》つなのかな」

「えへん!あたしは十一歳!オトナだぞぉ♪」

「いや、子どもだから」

「えー?!ゲンの方が小《ち》っちゃいじゃない!」

 事実、源の方が少々背が低かった。

「………僕の民族は全体的に小さくて幼《おさな》く見られる外見だから」

 源は、声こそ平坦なままだが、間が有った所に心の葛藤《かっとう》が見られた。

 お気付きの方は

いらっしゃいますでしょうか?

 『発展途上』のちいちゃんは

半眼を使っておりません。

 何故か!

 ちいちゃんの方は

もっと小っちゃいので

俯いて目を半開きにしたら

周りが全然見えなく成るからですっ!

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