不良たちの頭目 (Furyō-tachi no Tōmoku)
翌日、俺はついに学校へ行くことを決意した。
朝は晴れ渡り、鳥たちはまるで昨日何もなかったかのように囀っていた……まるで俺が三日連続で無断欠席していないかのように。
道すがら、友人のジンを見かけたので、笑顔で手を振った。
「おはよう、ジン!」
だが、彼は俺を見た瞬間……顔面蒼白になり、まるで俺が毒物であるかのように一歩後ずさりした。そして踵を返し、足早に立ち去った……ほとんど走っていたと言っていい。
俺はゆっくりと片眉を上げた。
奇妙だ。
歩き続けた……すると、何か落ち着かないものに気づき始めた。
すれ違う生徒たちが皆、俺を凝視している。
あらゆる方向から、奇妙な視線が俺を追ってくる。
立ち止まり……急いで自分の姿を確認した。
シャツのボタンは閉まっているか?大丈夫。
ズボンは?無事だ、幸いにも。
背中に「蹴ってください」とか「シンゴ先生LOVE」とか書かれた紙が貼られてもいない。
じゃあ……何が原因なんだ!?
気にしないようにして……歩き続けた。
意外なことに?何も起きなかった!
バナナの皮で滑ることもなかった。
鳥に何か怪しいものを落とされることもなかった。
階段から転げ落ちることさえなかった……これは進歩だ。
だが……
この視線……何かが変わった。
もはや、戸惑いの視線ではない。
これは……憧れと敬意の眼差しだ。
まるで俺が、英雄か王子であるかのように。
いや、それどころか……地元中を恐怖に陥れている不良集団「青い刺青団」の連中が……
俺に向かって近づいてくる……
そして、前触れもなく……
深々と頭を下げた!
一人が震える声で言った。
「お疲れ様です、頭!」
……は?
いったい何が起きているんだ!?
---
彼らを見た。全員の目が、熱意と忠誠、そして少しの狂気で満ちていた。
俺に断れというのか?
もちろん無理だ!
こいつらが「拒絶」を受け入れそうに見えるか!?
断ることは、この世での最後の言葉になる気がした。
ゆっくりと唾を飲み込み、緊張と後悔が半々の、引きつった笑みを浮かべた。
俺は言った。
「い、いや……いや!死にたくないぞ!!」
それから、まるで軍を率いる将軍のように手を上げてこう言った。
「じゃあ……俺に何をしてほしいんだ?」
一人が、まるで俺が天国行きの切符をくれたかのように、興奮して微笑んだ。
「あなたが命じれば……私たちは実行します!」
そして別の一人が叫んだ。
「街を破壊しますか!?それとも学校を占拠しますか!?」
俺は気絶しそうになった。
「な、なんだって!?50人が俺の部下だと!?」
頭目らしき男が誇らしげに言った。
「はい!50人の戦士があなたの指揮下にあります!」
俺は衝撃のあまり叫んだ。
「50人!?冗談だろ!?」
一人がすぐに頭を下げて叫んだ。
「す、すみません頭!街全体を占領するには少ない人数だとわかっています!現在、新メンバーを募集中です!どうかお許しを!」
……
衝撃また衝撃。
いったい何が起きているんだ!?
一時間も経たないうちに、俺は靴下が左右揃っているかどうかを気にしていたのに……
今は?
結論:
「ヘイル……学校一運の悪い男が、不良集団の頭目になった。」
俺は空を見上げた……
「俺の人生は……いったいどこへ向かうんだ?」
残念ながら、空は答えなかった。
正直に言おう……
俺はこれが気に入った。
もしかしたら、人生で初めて、運が俺に微笑みかけているのかもしれない。
ならばポジティブに考えよう!
学校の廊下を歩く自分を想像したことはないか……
50人の部下を従えて、その恐ろしい顔と隆起した筋肉で、まるで一国の元首であるかのように道を開けてもらう自分を?
生徒たちは?
まるで海が割れるように、敬意を込めて道を空ける。
そうだ……そうだ!
俺はそれを求めている。心から!
その役を演じ始めた。
顔を上げた。
黒いマフラーを誇らしげに首に巻いた。
そして……歩き方を変えた。重く、ゆっくりと、より危険に見えるように。
手は後ろに組み、視線はこう語っていた。「俺は笑わない……脅している。」
今、今こそ、俺は本物の犯罪者に見える!
---
……
待て。
犯罪者……?
俺が……?!
その場で凍りついた。
頭が自分自身を強くひっぱたいた。
「くそ……こんなこと考えてもいなかった!!」
俺は本当に不良集団の頭目になってしまったのか!
これは警察に追われるということか?
学校を退学になるということか?
映画に出てくるような黒いタバコを吸わされるのか!?
頭を抱え、息が荒くなり始めた。
「俺はまずい状況にいる……立派なまずい状況に!」
だが残念ながら……
みんなの前では、自信ありげに見せなければならなかった……
強く……
危険に……
たとえ心の中で、こう叫んでいたとしても。
「ママァァァ!」
さあ、これが俺だ……
頭目のヘイル……
豪華な椅子(もちろん他の生徒の椅子と何も変わらないが、丁重に引いてもらうと格上に見える)に腰を下ろす。
部下の一人が椅子を引き、もう一人が俺の鞄を持った……
俺の愛しい鞄よ!
そうだ……どうやら彼は、俺の鞄が地面に触れるにはもったいないものだと思っているらしい。
俺は……その考えに全く反対しない。
だが……
周りを見回した。
誰もいない。
教室は……空っぽだ。
聞こえるのは、腕時計の秒針の音だけ。
心の中で呟いた。
「生徒たちはどこだ?いや、それより重要なのは……先生はどこだ!?」
教壇に目をやった。
机の下から、細い両足が覗いている……
数秒間……
先生は……隠れているのか!?
俺は言った。
「先生?」
すると突然、彼女はまるで誰かに蜘蛛の乗った皿を突きつけられたかのように、驚いて飛び上がった。
「はい!!」
俺は眉を上げた……
そんなに俺が怖いのか?
それとも、昨夜俺についての映画でも観たのか?
頭目らしい落ち着きで言った。
「授業を始めよう。」
彼女は震える手でドアを指し示して言った。
「い……入りなさい。」
生徒たちが入ってきた……
まるでレスリングのリングに入るかのように、おずおずとした足取りで。
床を見つめる者もいる。
俺をちらりと盗み見ては、震え上がる者もいる。
そして全員……俺が座る許可を出すのを待っている!
俺は軽く微笑んだ。
俺が!?
ペンを忘れただけで授業から追い出されていた俺が!?
今や、この授業の時間そのものを支配している……!
授業が終わった……
そして、何ひとつ理解できなかった。
文字通り、何も!
俺の集中力は完全に散漫だった……
怯えた先生の視線、震える生徒たちのささやき、王宮の護衛のように立ち尽くす俺の部下たち、そのすべての間で。
深く息をついた。
鞄持ちの、あの忠実な部下に目をやった。俺の一挙一動に付き添う男だ。
俺はできるだけ自然に見せようとして尋ねた。
「ところで……お前たちは授業がないのか?」
彼は自信満々に、まるで人生哲学を説くかのように微笑んで言った。
「いいえ、あります。」
そして誇らしげに続けた。
「ですが、出席しません。我々はわざと落第するのです。」
俺は驚いて彼を見た。
「わざと……落第するのか!?」
彼は賢者のように頷いて付け加えた。
「はい。まずこの学校での勢力を拡大し、その後、大学の支配へと移行すべきだと信じています。」
「落第は……失敗ではありません。戦略的布陣なのです。」
一瞬の沈黙。
そして俺は笑い出した。
「ははは、なんて……興味深い視点なんだ。」
心の中では、こう叫んでいた。
「お前ら、いったいどこから湧いて出たんだ!?」
---
俺は、自分がもっと大きな何かの一部になったと感じ始めていた。
学業よりも大きく……普通の生活よりも大きな何か……
俺は今や不良集団の頭目、(不本意ながらの)黒幕、そして(誤解による)最も恐れられた犯罪者だ。
そして突然……
悪魔的なアイデアが頭に浮かんだ。
そうだ……「リーム」……
一年間、俺にまったく関心を示さなかった、あの愛しいリーム。
ついにその時が来た……
彼女の注意を引く時が。
俺は悪知恵に満ちた表情で眉を上げ、叫んだ。
「おい!あの白髪の女子を連れてこい。」
部下の一人が、迷うことなく、まるで暗黒物語の姫を誘拐しに行くかのように駆け出した。
だが、彼が発した言葉に、俺はその場で凍りついた。
「おい、卑しい女……頭がお呼びだぞ!」
……はぁ!?
そんなこと言う必要があったのか!?
「かわいい子」とか、「そこの君」とか、なんでもいいから他の言い方があっただろう!!
彼女の方を見た。
あの白髪の女子だ。
彼女は立ったまま、言葉にできないほど冷たい目で俺を見つめていた。
殺気立った自信をまとって、彼女は歩いてきた。
一瞬、俺は思った……
「もしかして……俺に惹かれているのか?」
「支配的な男が好きなのか?頭目、みんなを恐れさせる存在が?」
俺は幻想に浸り始めた。
頭の中で、幸せな結末を思い描き始めた……
彼女の魅惑的な微笑み……
そっと俺の手に触れる彼女の手……
そして……
平手打ち。
強烈な平手打ち。
二度聞こえるタイプの平手打ちだ……一度は耳で、もう一度は心で。
体が震えた。
頬が顔から辞表を提出しようとしているのを感じた。
彼女を見つめた。呆然として。
彼女は骨まで凍らせるような冷たさで言った。
「あんた、最低。」
言葉が喉に詰まった。
泣きそうになった……
だが、泣いている時間はなかった。
その強烈な平手打ちだけで、俺の内なる均衡を崩壊させるには十分だった。
だが……
今はそれを考えている場合ではなかった。
突然……
俺のあの忠実な部下が、彼女に向かって歩み寄るのが見えた。
一瞬、彼がいつものように――行く手にあるすべてを破壊するのだろうと思った。
だが俺は急に立ち止まり、彼の腕をつかんだ。
「やめろ!そんなことするな!」
俺は苛立って叫んだ。恐怖の血が全身を駆け巡っていた。
「悪いのはお前だ!あんな呼び方するべきじゃなかった!」
彼は目を見開いて俺を見た。まるで本物の怪物に変わりかけているかのように。
だが手を引っ込め、言った。
「すみません、頭。そんなつもりはありませんでした。」
軽率な行動は許されない状況だった。
不安が胸を満たし、心はこう告げていた。
俺は彼に向かって叫んだ――もう死んだも同然だと。
これが俺の運命なのか?
俺はこの世界を破壊しようとしている張本人なのか……それとも、俺自身が最初の犠牲者になるのか?
さあ、これが俺だ……あの容赦なき頭目。
心臓が激しく鼓動しているのを感じる。
そして、灯りをつけた。
支配するか、さもなくば、俺はこの場所からすぐに消えることになるだろう。
---
「リーム、あいつの態度、悪かった。すまない。悪気はないんだ、ただ気が短いだけで。」
俺は急いでそう言ったが、心の中では自分自身を笑っていた。
「こいつらと知り合って一時間だっていうのに、俺は何を言っているんだ?」
自分でも信じていないことを、どうして口にできるのか。
リームは俺をじっと観察するような目で見つめていた。まるで、俺の口から出るすべての言葉を測っているかのように。
信じてくれているのか?それとも、自分でも理由がわからないまま部下の行動を正当化する、ただの馬鹿に見えているだけなのか?
そしてリームは、謎めいた微笑みを浮かべながら、静かな声で言った。
「心配しないで、ヘイル。あなたは良いリーダーになろうとしているみたいね。」
だが、彼女の言葉にはどこか皮肉の色があった。まるで俺の内側を見透かしているかのように。
「でも、それがギャングの正しい扱い方じゃないわ……弱い者へのやり方でもない。」
彼女の視線は俺を貫いた。まるで、くだらない謝罪以上の何かを求めているかのように。
リームは静かな声で、しかし鋭い言葉で言った。
「じゃあ、何が望みなの?」
俺が答える前に、部下の一人が興奮気味に割り込んだ。
「彼に謝れ、この女!」
だがリームは、挑戦的な瞳で即座に彼を遮った。
「悪いけど……あなたは彼ら全員より最低だわ。」
その瞬間、俺は混乱していた。俺は本当に頭目なのか?
自信ありげな声で、頭を上げながら言った。状況を掌握しているように見せかけようとして。
「だからこそ、俺は彼らの頭目なんだ。」
リームは俺を値踏みするような視線で見つめ、俺のすべての動きを観察しているかのようだった。そして謎めいた微笑みを浮かべた。
「頭目?本当にあなたが彼らの頭目なの?」
その瞬間、奇妙な感覚を覚えた。リームは俺をからかっているのか?
俺は状況を掌握していると思っていたのに、
教室に長く座っていたが、先生はまだ現れなかった。
俺は考え始めた。
「別次元にでも転送されたのか?宇宙人に誘拐されたのか?それとも単に……俺がクラスの頭目だと知って辞職を決意したのか?」
だが、俺の忠実な部下の一人――「対話のハンマー」というあだ名で知られている――が突然立ち上がって言った。
「今すぐ職員室へ行って、先生を呼んできます。」
俺は凍りついた。
こいつは、俺が話しかけろと頼んだだけで、女子生徒を「卑しい女」呼ばわりした男だ。
恐怖とともに考えた。
「こいつが女子生徒にあんな言葉を使うなら、校長に対しては何と言うつもりだ!?」
「行政の恐竜」とでも呼ぶのか?それとも、こう言うのか。
「先生を出さないと、あなたのオフィスを占拠しますよ」とでも?
もはや耐えられなかった。
俺は、まるで自分の人生がそれにかかっているかのように彼の後を追って走り、叫んだ。
「待て!!お、俺も一緒に行く!」
そしてここで、人生で初めて、あの奇妙な感覚を味わった。
あの緊張感、あの重圧、そして、決まりきった破滅から世界を救おうとしているかのような、あの奇妙な感覚を……
そして、前触れもなく、真実を悟った。
「くそ……俺は知らないうちに父親になっていた。無鉄砲なティーンエイジャーたちの父親に!」
---
ついに校長室に到着した。俺は静かに息をしながら、頭の中で言葉を整理しようとしていた。
「ドアをノックして、穏やかに微笑んで、謝罪して、丁重に事情を説明する。簡単だろ?」
だが、いや。もちろんそうはいかない。なぜなら俺には、「限度」という言葉を知らない部下がいるからだ。
俺が口を開く前に、彼はまるで敵の巣窟に突入するかのように、勢いよくドアを蹴り開け、大声で叫んだ。
「よく聞け!ヘイル様のお出ましだ!頭目!指導者!この学校の主だ!敬意を表して立て!」
その瞬間、俺は心臓が止まり、頭が思考を停止し、内臓が協力を拒否するのを感じた。
ああ、神様、なぜですか?
なぜ地面が割れて俺を飲み込んでくれないのか?
なぜこの日が来る前に記憶喪失にならなかったのか?
なぜチベットの山々に逃げて、ラマ僧と共に暮らさなかったのか?
校長を見た……
あの視線……ああ、あの視線……
怒りでも衝撃でもない。この世のあらゆる負の感情に、極上の軽蔑を加えたような表情だった。
彼女は嵐を隠すように穏やかに言った。
「どうぞお座りください……頭目様?」
くそ……こいつら全員くそくらえだ。
だが、この混乱の中でも、俺は自分を保った。
そうだ、まるで世界会議に出席する軍司令官のように振る舞った。愚かな部下に校長室を強襲されたばかりの高校生ではなく。
両手を後ろに組み、自信を装って足を踏み出した。まるでレッドカーペットを歩くかのように。机の前で立ち止まり、自信に満ちた声を放った。
「おはようございます、美しき校長先生。」
そうだ……言ってしまった。
言ってしまったんだ。
軽い微笑み、斜めに向けた視線、そして威厳を守り、状況を改善し、頭目としてのオーラを保つための、いくぶん計算された媚び……そしておそらく、生き延びるためのわずかな企み。
「ただ、学校の秩序が保たれているか確認したかっただけです……ご存じの通り、私は……ここの威厳のバランスを保つ精神的責任者ですので。」
背後の部下たちは、俺を見て感嘆の眼差しを向けていた。だが心の中では、こう思っていた。
ああ、ママにこの姿を見せてやりたい。
一方、校長は何も答えなかった。
不気味な静けさでファイルを閉じ、視線を俺に向けた……
「あなた……ヘイル、よね?」
「はい、誇りをもって。」
俺は頷いた。半分は頭目としての威厳、もう半分は学校の警報が鳴らされるのを恐れてのことだった。
彼女は、軽い、しかし恐ろしい笑みを浮かべて言った。
「その演技の才能、今までどこに隠していたのかしら?」
俺は唾を飲み込んだ……この女、鋭い……
即座に、演技を見抜かれてしまった。




