最終段階の不運
「ちょっとうたた寝した……つもりだった。」
重い瞼をこじ開けた。心は「8時間は寝た」と言っているが、背中は「せいぜい2分だ」と言っている。
時計を見た……
なんだこれは!?
時間が全く進んでいない!
脈を確かめた……俺は生きている。じゃあ、なぜ時間が凍りついているんだ?
もう一度見た……そうだ、今日はまだ終わっていない。それどころか、始まったばかりだ!
そしてここで、俺は歴史的な発見に到達した。
「学校の日は……普通の日より長い!」
そうだ、俺は天才だ……これは科学の教科書に記載されるべきだ。
いや、表彰されるべきだ。祝福されるべきだ!
「俺の賞はどこだ!?」
俺は手を宙に振り回しながら叫んだ。まるで「憂鬱部門ノーベル賞」を要求するかのように。
「時間が遅い……遅すぎる。」
時々、時計の針が俺を見て笑っているような気がする。まるでこう言っているように。
「学校の時間が早く過ぎるとでも思ったのか?かわいそうに。」
だが、これは俺からの知恵だ。金の水で書き留めてくれ(少なくとも青いインクで)。
「暇な時間は……未来を計画するために作られた。」
そうだ、俺は自信を持ってこう言う。そして、そう思っているのは俺だけじゃない。
なぜなら、俺には天才であることを証明する証明書があるからだ。
確かにその出どころは友人のジンだ……確かに、レストランの紙ナプキンに彼の手書きで書いてもらうために、俺は所持金の半分を払った……
だが、誰が気にする?天才は公式な証明書で測られるものじゃない。それを手に入れるために払った代償で測られるんだ。
今、部屋の天井を見つめながら、不運が俺を離れてはくれないと悟った俺は、重大なことを決意した。
「止められないのなら……順応してやる!」
それを俺の友にしてやる。いや、少なくとも……よく知る敵にしてやる。
「一緒に考えてくれ……そう、一緒に考えてくれ!」
話はとても単純だ。なぜみんないつもこうしないのか、俺にはわからない。
俺がやるべきことは、自分の周囲半径10メートルの円内で起こりうる最悪のシナリオを予測すること……
そして?災難が起きる前に、その場を離れる!
「なんてことだ……俺はなんて賢いんだ!!」
新たな次元の知恵に到達した気がする。学校では教わらない次元、飲み物の瓶につまずき、怪しげな水たまりに落ちることでしか身につかない次元の知恵だ!
俺は勢いよくベッドから飛び起き、叫んだ。
「よし、出かけるぞ!」
そうだ、世界に出ていくんだ。だが今回は準備万端だ……俺の持てる「生存の天才性」のすべてを装備して。
さあ……学校の課題?問題ない。
人間?対処できる。
不運?覚悟しろよ、この野郎。
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自信満々で家を出た……
いや、それどころか、俺は知性の頂点にいる気分だった。
そう、運が悪い?わかっている。
だが、不平を言う代わりに、俺はついにこの卓越した頭脳を災難の予測と回避に使うことにしたのだ!
完璧な計画を立てた。周囲半径10メートルの円、その中のすべてを監視する。
右側:サッカー場。今は誰もいない。推定距離25メートル――安全。
左側:水たまりのある道路。追加要因は?時速40キロで接近中の車。水たまりに到達するまでの推定時間:6秒。
前方:こちらに向かって走ってくる少年……速い!
解決策?右に半メートル移動する。
俺は自信たっぷりに微笑んだ。「ふふ、俺はなんて素晴らしいんだ!」
突然……
ドーン!
ロケットのようなシュート――クリスティアーノ本人がそこにいたのかどうかは知らないが――がグラウンドから飛んできて、俺の頭に激突した!
俺は枯れ葉のように地面に倒れた。いや、災難に見舞われた伝説のように!
ちょうどその瞬間、車が水たまりの上を通過し……
ばしゃああああ!
汚水が全身を浴びせかけた。
少年は?俺の上を、まるで俺が脇道であるかのように踏み越えていった!
そして息を整える間もなく……
カラスが電柱に止まり、俺を見下ろしながら鳴いた。
「アホ!アホ!」
そして……俺の上に落とした!
俺はその場で飛び上がり、衝撃で凍りついた。
「この呪われた不運め……お前には絶対に屈しないぞ!」
濡れと寒さと屈辱に震えながら、そう言った……たぶんサッカーボールの衝撃の残りにも震えていたのだろう。
負け戦から帰還する兵士のように足を引きずりながら、家に戻った。
タオルを手に取り、寿司みたいに自分を巻き込み、パソコンの前に座って「不運の解決法」を検索した。
ページ……ページ……出てくるのはこんな自己啓発動画ばかりだ。
「ポジティブでいれば、宇宙が報いてくれる。」
本当か?俺が住んでいる宇宙は、どうやら全く別物らしい!
だが突然……
奇妙な投稿が目に留まった。
分厚い眼鏡をかけた謎めいた老婆の写真。背後にはお香と水晶。その下にはこう書かれていた。
「不運にお困りですか?今すぐお電話を!ウンム・ホーリーヤ、公認霊媒師が解決します!」
ちょっと待て……最近の老婆はSNSまで使うのか!?
本当にすごい人だ!
住所を見た……
俺の家からたった二本先の通りだ。
「近いじゃないか!」俺は興奮して言った。
それから鏡を見た……
そして思い出した。俺はヘイルだと……
世界一運の悪い男だと。
「短い旅になるはずだ、そう……でもたぶん、俺にとってはとてつもなく長い旅になるだろう。」
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家のドアの前に立った。小さなカバンを持っていたが、中身は……ほぼ空っぽだ。
だが、本当の重荷は俺の心の中にあった。
「この旅から、生きて帰れないかもしれない。」
天井を見上げた……いや、空だったかもしれない、正確には覚えていない。そして自分に言った。
「遺書を書いておいた方がいいな。」
ベッドの端に座り、かつて涙拭き用のハンカチ代わりに使ったことのある紙を取り出した。
手紙を枕の下に置き、まるで秘密任務に向かうアクション映画の主人公のように、ベッドを整えた。
そして家を出た……
太陽は傾き始め、まるでこう囁いているかのようだった。
「幸運を……?いや、幸せな不運を、ヘイル。」
> 愛するお母さんへ、
>
> この手紙を読んでいるということは……僕が生きて帰れないかもしれない任務に出たということです。
>
> 僕は奴と対決することを決めました……
> 僕の人生を破壊した敵と。
>
> 怖がらないで。奴を倒すか、奴に倒されるまで、僕は帰りません。
>
> これは高貴な行いです……涙を流さないで、むしろ僕を誇りに思ってください。
>
> またね、あるいは、さようなら……
>
> あなたの勇敢な息子(それとも愚かな息子?)、
> ヘイル。
俺は世界を救いに行くかのように家を出た……怖いか?そうだ。緊張しているか?もちろん。だが、俺は用心していた。
そして驚いたことに?
何も起きなかった。
頭にボールも当たらず、カラスもおらず、小石ひとつ飛んでこなかった!
老いた霊媒師の、今にも崩れそうな家の前に着いた……ドアを叩くと、一人の女が出てきた……いや、「何か」と言うべきか?
写真よりずっと醜かった。あれは「バカフィルター」だと思っていたのに!
だが俺はこらえた。この光景で吐かないように必死に耐えた。
丁寧にこう言った。
「不運を治すことはできますか?」
彼女は手で合図した。
「先に払いな……仕事は支払いの後だよ。」
なんて金の亡者な婆さんだ!
俺は手持ちの100ディナールのうち50ディナールを出して渡した……すると彼女は言った。
「もっと……もっとだよ!」
そして顔をしかめて俺を見ながら、こう付け加えた。
「あんた、どうやら運を使い果たしちまったようだね……あたしには助けられないよ。」
「なんだって!?」
「そうさ、こいつは絶望的な状態だよ。」
「冗談だろう!?俺は財産の半分をあんたに渡したんだぞ、こんな戯言を聞くためじゃない!」
ここで、俺は自分を抑えられなくなった……彼女の肩をつかみ、ソースの瓶みたいに揺さぶった。
「金を返せ、この詐欺師の魔女め!」
突然……彼女の動きが止まった!
目は見開かれ、首は傾き、周りの人々は恐怖の表情でこちらを見ている。
俺は呼びかけた。
「婆さん!?おい、起きろよ、冗談を言ってる場合じゃないぞ!」
「婆さ――」
すると、後ろで誰かがこう囁いた。
「あんた、たぶん……殺しちまったな。」
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人々が叫び始めた。
「警察を呼べ!こいつは犯罪者だ!」
「婆さんを殺しやがった!」
「彼女は俺たちの街の魔女だったんだぞ!」
俺が「頑固なジュースの瓶みたいに、優しく揺さぶっただけだ」と説明する前に……
警察が到着した。
彼らは車から飛び降りた。まるで俺がプロの殺し屋であるかのように。
俺に向かって叫んだ。
「手を上げろ!」
「動くな!」
「地面に伏せろ!」
俺は言った。
「でも誓って言う、あの婆さんが俺から金を盗んだんだ!」
警官は答えた。
「黙れ。お前は老いた霊媒師の殺害容疑で逮捕する。お前の発言はすべて法廷で不利な証拠として用いられる可能性がある。」
「あの……入る前に、魔除けのお祈りを唱えてもいいですか?」
誰も答えなかった。
手錠をかけられ、パトカーの後部座席に押し込まれた……
窓の外を眺めながら、深くため息をついた。
「そうだ、俺の不運はついに新たな次元へ到達した……最終段階へ。」
俺が逮捕された後、警察は俺の家を捜索し、母に宛てて書いたあの手紙を見つけた。そしてそれを、計画的殺人の証拠として使ったのだ。
取り調べを担当する警官が入ってきて、厳しい口調で言った。
「なぜ彼女を殺した?」
俺は叫んだ。「殺してない!頼む、信じてくれ!」
彼は鋭く返した。「嘘をつくな!」
その瞬間、俺は今まで見てきたすべての刑事ドラマから、大事なことを思い出した。何より大切なのは、自分の無実に自信を示すこと、そして落ち着いて話すことだ……
そうだ……会話の主導権を握らなければ。そこで俺は毅然として言った。
「殺していないと言っているだろう!」
警官は一瞬黙り、それから皮肉めいた口調で言った。
「なんだと?俺にそんな口を利くのか?ずいぶん偉そうだな……誰かがお前のバックについてるのか?え?」
俺は皮肉に笑いながら言った。
「バック?ははは、俺は一人だ。誰もいない。それに、さっきも言ったように、俺は殺していない!」
突然、彼は俺に向かって怒鳴り、あの手紙を投げつけながら言った。
「じゃあこれは何だ!?」
それを見た瞬間……俺の自信とプライドは粉々に砕けた。
そして俺は泣き出した……
くそったれな俺の人生め。
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危うく漏らしそう……いや、恐怖で死にそうだったが、俺は耐えた。
「俺は殺してない!」
散々な目に遭った後も、俺が必死にしがみついていた唯一の真実がこれだった。
突然、一人の警官が慌てて入ってきた。
「被害者は……生きています、署長!今、病院にいます!」
俺は驚愕した。一方、警官は叫んだ。
「そんなはずはない!呼吸していなかったんだぞ!なぜだ?どうやって?」
もう一人の警官が答えた。
「彼女、自分の入れ歯を飲み込んだんです……気道を塞いで、窒息しかけていたんですよ。」
そしてこの瞬間……俺は嬉しさで死ぬかと思った!どうやら助かったらしい……
だが突然、胸が締めつけられた。
彼女が窒息したのは、俺のせいだと確信したのだ。そう、俺が……原因だ。
警官は俺を見て、静かな口調で言った。
「続きは後にしよう……こいつの心臓が破裂する前に、茶を持ってきてやれ。」
見抜かれた……俺が強がっていただけで、内側では恐怖に食い尽くされていたことを、彼は見抜いていたのだ。
今……俺は恥ずかしく、落ち込み、そして疲れ果てている。
だが、どうだろう?
どうやらタダで茶が飲めるらしい……
豪華な人生へようこそ!
いくつかの取り調べの後、彼らは俺を解放した。
打ちのめされ、崩れ落ち、魂を砕かれたまま、俺は家に帰った。
二日間、部屋にこもって世界を断った……食事もせず、言葉も発さず、ただ俺と壁が互いに見つめ合うだけだった。
そして……手紙が届いた。
学校からの手紙だ。
正式な退学警告。
俺はゆっくりとため息をつき、そっと壁に頭を打ちつけた……そろそろ本当に気が狂いそうな気がしてきたからだ。




