白石凪咲の考えていること(2)
私はさっき家に帰ってきた
帰ってきてそうそう蒼くんのことを考えてしまう
私は蒼くんが好きだ
理由はあの時助けてくれたから
大きな理由はそれだけど他にも理由はある
助けてくれた以外の理由で一番を占めるのは
私のことを恋愛対象として多分見てないということ
これだけだと私が追うことだけが好きのように見えてしまうかもしれないけど、そういうことではない
私はお父さんとお母さんのお陰で見た目は周りの人以上に整っていると思う、なので小学校ぐらいの頃からひつこく絡んでくる人が増えた、そのせいで私は異性が苦手である
同性とは普通に話すことができるのだが
異性の方と話すときは緊張してしまう
ただなぜか蒼くんと樹さん話すときは緊張がしない
いや、理由はわかっている
多分蒼くんにはいわゆる下心がないのだと思う
他の方と決定的に違うのは目だ
他の方は全体をなめまわすように見てきて怖い
樹さんは私が蒼くんのことが好きなことを知っているからお母さんのような目で見てくる
蒼くんは外見じゃなくて私の中身を見るような視線をしている、少しくすぐったいような気持ちになる
本当の意味で私を見てくれる異性の方は親を除けば初めてだった
私は高校生にして初めての恋をした
だからそんな蒼くんにはあの策をすることによって傷ついてほしくなかった
本当にあの策やるのだろうか
私的にはやって欲しくなかった
さっきまでは
樹さんの自分との戦いでもある
という言葉を聞いてからは自分でできることがないことを知った
なら今できることはなんだろう
終わって多分傷ついて落ち込んでしまう蒼くんを元気づけることだ
私にできることを再度考えてみる
一番楽なのは言葉で伝えることだろう
でもこれは楽なだけで時と場合によっては逆効果になってしまうこともある
私が辛かったときにしてもらって嬉しかったことを考えてみる
手紙
そうだ、手紙だ
手紙なら自分のペースで読み進めることができ
伝えたいことを伝えられる
私は早速手紙を書くことにした
蒼くんへ
いつも困っているときに助けてくれてありがとう
私と最初出会ったときも困っている私を助けてくれたよねあの時からずっとあなたは私のヒーローだよ
今回もまた蒼くんに助けてもらうことになってしまいました。蒼くんは嫌な顔せずに助けてくれました。蒼くんのお陰で今私はここにいることができます。本当に感謝してもしきれないくらいすごくすごく感謝しています。まだ出会って数週間なのに出会ってから何年もたっているような気づかいをしてくれてるよね、毎回毎回頼ってばっかりでごめんなさい。いつも私達のことを考えてくれてありがとう
蒼くんの表面的な優しさじゃなく私達のことを考えて行動してくれるような優しい所が大好きです
今自分が書いた手紙を読み直してびっくりした
だって途中からラブレターになってるんだもん
もっと感謝を伝える手紙を書こうと今書いたものを破ろうとしたができなかった
だってこれは自分の本当の気持ちだから
本当は捨てようとしたその紙を大事に机の中にしまった




