似た者同士の私とあなた
第11話 似た者同士の私とあなた
「私が蒼さんだって気づけたのは私に似ていると思ったからなんです」
「白石さんと俺が似てる?」
「そうです、似てます、と言っても見た目の話じゃありません」
「まぁ見た目の話じゃないよねそりゃー」
「どこが似ているかと言えば性格です、私と蒼さんは性格が似ていると思います!」
「性格か〜例えばどんなところ?」
「そ〜ですねー例えば自分を隠そうとしているところとか」
「自分を隠す?」
「そうです自分を隠すところです!実は私人付き合いがとても苦手なんです」
「え?あの白石さんが?俺なんかより友達いっぱいいるのに?」
「私実際はもっと暗い性格なんです、無理に笑ったり、周りに合わせたり、そんなのでできた友達は本当に友達だと言えるんでしょうか?」
「そっそれは、、」
「少し暗くなっちゃいましたね、少し昔話をしましょう」
「昔話ですか?」
「昔々あるところにアイドルとアイドルから生まれた子どもがおりました
アイドルとアイドルの子どもなので顔は整っていると思います。
小学校に入る頃には周りに沢山の人がいました。
ですが、皆私ではなく私の後ろにいる両親のことばっかり話します。
それは中学校でも続きました。
満を持して迎えた高校生、周りに昔の私を知っている人はいない、やっと私の中身を見て友達になってくれる人がいるはず、
そう思いました、ですが、ゆく人来る人私の容姿ばっかり、中身を見てくれる人はいませんでした」
「っ!、、」
「そんな悲しそうな顔しないでください、これは私と私のヒーローの話なんです」
「ヒーロー?」
「入学式のあと私は街に行きました。そこでナンパされたんです。そこに現れたのが私のヒーローでした」
「それって?俺のこと?」
この話は流石に俺でもわかった。でもこの話は俺が聞いていい話なのだろうか、
「私のヒーローはナンパしてきた人を倒したあと普通に帰ろうとしました
今までの人は恩を売って親に会いたがったり、しつこくメッセージを交換しようとしてきました。
ですがその人は何もせず帰ろうとしたのです。
そこで私は少し変な人だと思いました。
その人がクラスの人だと知ったときなおさら変な人だと思いました。
そしてここからは今の話です」
「なぜ蒼さんは私に恩を売ろうとしなかったんですか?」
「それは、」
白石さんの目には誤魔化しはきかないと思った。そんな本気な人に嘘を言うのは失礼だとも思った
「俺は喧嘩がしたいだけなんです」
「喧嘩?、喧嘩ってあの?殴ったり殴られたりの?」
「はいあの喧嘩です」
「なんでそんな喧嘩なんて、」
「俺が喧嘩が好きな理由は、母親と父親が仲良くしているときの記憶がテレビドラマを見ているときしか覚えていないからです」
「そうでしたが、すいません無理に聞いてしまって、」
「いえいえもともとは俺が嘘の名前を言ったのが悪いんです」
「蒼さん、いいえ、蒼くん、私達友達になりませんか」
白石さんの言いたいことはわかった、それは俺がそれほど信用されているということでもあった
「友達になりましょう白石さん」
「はい!よろしくおねがいします」
これで俺たちは本当の意味での友達になった




