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死後生活―アフターデッド・ライフ―  作者: 黒肯倫理教団
第四章

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45話 兄妹

アクセス数が順調に増えてますね~

皆様、いつもありがとうございます。

 優斗と別れた京也は、同じく敵の幹部を探す。

 周囲を見回すと、後ろ姿の少女が目に止まる。京也と同様の白髪で、腰辺りまで伸びている。

 相手が少女ならば、負けることはないだろう。京也はそう考えて背後から近づく。

 「誰だ!」

 少女は振り返ると同時に何か光るものを放ってきた。それを回避すると、京也は少女に攻撃を開始する。

 一気に間合いを詰めると、拳を脇腹目掛けて突き出す。

 少女は身を守るために再び光るものを作り出す。鏡だ。京也の拳は鏡を砕き、そのまま少女の脇腹を捉える。

――が。

 「がはっ!」

 突然、脇腹に鈍い衝撃を受ける。攻撃に集中していたせいか、強い痛みを感じる。少女にこれほどの筋力があるとは考えられない。恐らくは彼女の能力だろう。

 痛みをこらえて立ち上がり、少女を見据える。

 白髪に赤い目。京也と同じく冷たい目だが、その顔には見覚えがあった。

 「鈴佳(すずか)……なのか?」

 少女はこちらを見ると、多少驚いたように顔を歪める。

 「なんで、私の名前を知っているの?」

 首をかしげるその少女は、京也の妹だった。この世界に来たときに白髪と赤い目に変化してしまったために気がつくことは難しいだろう。

 「鈴佳、俺だ。京也だ」

 「お兄……ちゃん?」

 「ああ、そうだ」

 この世界で会うことになるとは、思いもしなかった。彼女も同様に困惑している。

 「鈴佳はなぜ、奴等に手を貸すんだ? 奴等は人を殺すようなやつらなんだぞ?」

 「お兄ちゃんは、何もわかっていないよ。」

 「あんなやつらのことを、理解するなんて不可能だ」

 「なら、しょうがない……」

 鈴佳は顔を俯かせる。少し悲しそうな表情をしたかと思うと、すぐに冷たい表情に戻る。その赤く冷たい目は、京也をまっすぐに見つめている。

 「死んで」

 瞬間、鈴佳が視界から消える。一瞬にして京也の前に現れた鈴佳は、鏡の破片を作り出して京也の腹部を切り裂いた。

 「――ッ!」

 出血はしているが、戦えないほどではない。急所は外れたようだ。

 京也が構えると同時に、上から破片が降り注ぐ。闇を放って相殺すると、鈴佳が楽しそうに笑う。遊んでいるつもりなのだろうか。

 「ほらほら、男なんだから頑張ってよ」

 兄の苦しむ姿を見て、妹は嬉しそうに笑みを浮かべる。かつての明るい妹はどこへ消えてしまったのか。

 戦うにも、相手は妹だ。攻撃などできるわけがない。それを知ってか、鈴佳は身を守る動作を見せない。

 このままでは殺されてしまうだろう。しかし、どうすればいいのかわからない。相手が妹である以上、京也は攻撃が出来ずにいた。

 「藤堂はね、あの理不尽な世界を壊してくれるんだって。私たちみたいな不幸な人が二度と出ないように、藤堂は世界を壊すの」

 「それこそ、もっと理不尽だ。世界を壊せば、俺たちのような人間が増えるだろう」

 「……お兄ちゃんも、いずれわかるよ」

 鈴佳はそう呟くと、京也の前から姿を消した。


僕も妹が欲しかった。

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