40話 決意
昨日、投稿ができなくてすいませんでした。
学校の課題により執筆時間があまりとれなくて、投稿しなくてはと寝る前に書いてみたものの、質が低かったので断念しました。
俺は、戦う選択をした。ここで放り投げることも出来たのだろう。しかし、それは自分自身が許さなかった。この平行世界では理想が実現される。この世界自体が理想と考えてもいいくらいだ。
イーターを操る男は、何を思ってそんな理想を描いたのか。よほど暗い過去があるのか、あるいは人間としてあってはならない思想を持つのか。前者にしろ後者にしろ、他人に迷惑をかけるような理想は、断じて許せない。これほどの犠牲を出してまで、男は何を望むのか優斗には理解が出来ない。
しかし、今の状態では男を止めることは出来ない。それを成し遂げるに足る実力がないのだ。だからこそ努力をして、力を得るために戦い続ける。いずれ始まるであろう戦いに備え、大切なものを守る力を得なければならない。
あれから数週間が経った。甘えを捨て、戦う覚悟を決めた。修行は短期間だが辛く苦しいものだった。それゆえに更なる進歩を遂げ、戦闘において理想を完璧に再現できるまでに到った。
修行の最終日。今日は成果を見せるために剛力と手合わせをすることになっている。最後まで己の能力を使わなかった剛力が、ついに彼の理想を解き放つ。
「では、始めようか」
目の前に立つ剛力は、静かに身構える。全身の力を抜いているのか、手はダラリと下げられている。体はゆらゆらと揺れていて一見隙は多く見えるが、油断してはならない。
横に立つ京也は剛力を見据えながら、優斗に合図を送る。同時に、体に雷を宿した優斗が間合いを詰める。かつての速さとは比べ物にならない、消えたと錯覚させるような速さだ。並みの人間ならば見失うだろう。
「雷幻!」
再び視界の中に入ると、優斗は何体もの分身を作り出す。素早く動き回るそれは厄介だろうが、剛力を倒すには相性が悪いかもしれない。
剛力は目を細めて焦点を合わせる。雷幻を見切っているのか、彼が拳を振るう度に分身が消え去る。剛力の超人的な動体視力を振り払うには更なる速さを追求しなければならない。
「雷爆陣!」
無数の雷爆を周囲に作り出し、それを剛力に放つ。拳一つで雷爆を破壊されるが、もとより雷爆のダメージには期待していない。
「――!」
剛力が破壊した雷爆は爆発するが、その場で唸りを上げ続けている。その雷に視界を阻まれているうちに京也が動き出す。
剛力の足元から闇が吹き出し、彼の自由を奪う。闇により体を縛られ、剛力は隙だらけになった。優斗はエレクトリックバングルに雷を供給して剣を作り出し、大きく飛翔する。下からの闇に気をとられている間に、優斗が上から討つ作戦だったが……
「破っ!」
剛力は縛られているはずの腕を振り回して雷爆を消し去る。闇が振り払われると同時に、上から来た優斗を迎え撃つ。腕を震わせると、その腕を衝撃波が包む。見た目通りの格闘スタイルだが、その威力は言うまでもなく危険だ。
「ゼログラビティ!」
周囲の重力を操作し、空中での移動を可能にする。横に飛び退いた直後、先程までいた場所を衝撃波が貫いていった。優斗は雷波で牽制をしつつ体勢を立て直す。
続いて京也が仕掛ける。体を闇に溶かして姿を消す。直後、剛力の真上から闇の刃が落ちてきた。剛力がそれを容易く弾くと、今度は下から、横からと刃は数を増して現れた。剛力は体を中心に衝撃波を放つ。刃が消されると同時に、地面が抉られて破片が飛び交う。2人が破片を回避している間に剛力は優斗の後ろに現れ、回し蹴りをわき腹に叩き込んだ。
「がはっ!」
優斗は銃弾のような速さで弾き飛ばされ、勢いをそのままに京也に衝突する。2人はそのまま壁に衝突する。
「立つんだ。君たちの実力はまだこんなもんじゃないのだろう?」
首をパキポキと鳴らしながら、剛力が尋ねる。2人が立ち上がって構えるのを確認すると、剛力は満足そうに頷く。
「さて、本番を始めようか。君たちの秘技を私に見せてくれ」
優斗たちはそれぞれ構えると、彼らの一番の技である“秘技”を発動した。
ご意見、ご感想などありましたらお願いします~
評価などもしていただけると嬉しいです。




