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死後生活―アフターデッド・ライフ―  作者: 黒肯倫理教団
第三章

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36話 来る日に備えよ

本日は短めです。

 転送が終了する。いつも転送される場所とは違い、若干人通りは少ない。どちらかというと田舎よりな感じである。

 レーダーを起動してみると、大きめな赤い反応がいくつもあることに気がつく。このあたりにイーターが待機するメリットがあるのだろうか。

 隣にいる死神はレーダーを見ながらなにかを考えているようだ。そういえば、彼の名前を聞いたことがないなと考えた優斗がそれを聞くと、「京也だ」と無愛想に一言だけ返事を返してきた。


 「さて、始めようか」

 剛力の合図で狩りが始まる。一番近くにある反応は大きく、高ランクのイーターなのは確実だろう。視認できる範囲に入ると、その見た目からはかなりの力を感じさせる。前に奏と共に戦ったゴーレム型をさらに強化した感じだ。弱点は体内のコアだ。

 隣を走る京也が目を赤く光らせる。何かの能力だろうかと考えていると、京也が体から闇を放出した。同時に優斗も戦闘体勢に入る。

 ゴーレム型がこちらに気がつき、球体型のイーターを数十体ほど召喚する。一斉に突進を仕掛けてきたので、優斗が対処する。右手から無数の雷を放出し、球体型を撃ち抜く。球体型が全滅したことを確認した京也が一気に間合いを詰める。

 「消えてもらおうか」

 体を闇に溶かし、消失させる。位置を見失ったゴーレム型は闇雲に拳を振り回すが、当たることはない。京也は上空に姿を現すと一気に降下する。重力加速を利用して威力の上がった拳は、ゴーレム型の体を打ち砕いた。コアを剥き出しにさせたゴーレム型は守りの姿勢に入る。それを待ってましたと言わんばかりに優斗が飛び出す。

 「雷鳴閃!」

 限界まで雷を圧縮して一点に威力を集中させる。雷は、ゴーレム型のコアを守っている腕ごと撃ち抜いた。ゴーレム型が爆散すると、次の獲物を探す。

 レーダーを起動させると、赤い点がいくつかこちらに向かってきていることに気がつく。移動する手間が省けると考え、周囲を警戒する。イーターが視界に入ると、優斗たちは戦闘を開始した。




 本部。サラディンは敵の能力の解析を終えるとため息をついた。剛力に頼まれてイーターを操る男の能力を解析していたが、調べれば調べるほど憂鬱になる

 。敵の能力は闇。京也の持つ能力に近いが、技の威力は京也のそれを遥かに凌ぐ。京也の能力は纏うことや放つことに特化されており、その他の能力は瞬間移動くらいしか使える技はない。しかし、敵の能力はどの面においても完璧だ。アリアの残したデータだけでもそれはわかる。正直、自分では敵わないだろう。

 今は、出来る限り戦力を高めるしかない。優斗と京也の2人がどれだけ成長するかはわからないが、彼らにすべてを託すしかない。剛力でさえ勝てるかわからない相手なのだから、生半可な努力では届かないだろう。

 「失礼します」

 休憩をしていると、司令室に誰かが入ってきた。誰と思い振り返ると、そこには奏がいた。

 「やあ奏さん。どうかしたのかい?」

 「実は、頼みがあるんです」

 「頼み?」

 真剣な目付きでそう言ってくる。何かと思い聞き返すと、奏はこう答えた。

 「私を鍛えて欲しい」


なぜか今日は執筆が捗りませんでした……

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