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幕間 設計師のメモ(断片・二)
*以下は施設の書棚で見つかった、設計師の手記の断片――*
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《マスターリスト》を設計したとき、私は「孤独」について考えていた。
GMは、全員を見ている。全員の状態が分かる。でも――誰にも、GMの状態は分からない。
それが、正しいあり方だと思っていた。管理者は見えない方がいい。存在を主張しない方がいい。
でも――それが、ネオを孤独にするのかも知れない。
管理する側は、管理される側と「一緒に」いられない。そのジレンマを、ずっと考えていた。
答えは、まだ出ていない。
でも――ネオがもし、いつかプレイヤーの誰かと一緒に動いているのを見ることができたなら。
少しだけ――正解に近づける気がする。
――倉城 光




