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マスターネオはネコまない ―黒猫GMのマスター魔法奪還ログ―  作者: Master NEO
第三章 マスターネオの決意

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第三十七話 人形遣いの王

 広場の中央に、それはいた。


 玉座に座った、巨大な人型の存在。装甲を纏い、顔の半分が仮面に覆われている。その周囲には――無数の糸。透明な糸が、広場全体に蜘蛛の巣のように張り巡らされている。光の当たり方でかすかに光る、細い線が網の目を作っていた。


「……人形遣いか」


 ネオが静かに言う。


「《ピグマリオン》の糸を――エリア全体に広げた?」


「そういうことだ。これが、都市を固定した術者だ」


 人形遣いの王が――ゆっくりと立ち上がった。玉座が軋む音が、広場に響く。視線がネオに向く。


「……来るか」


 次の瞬間――糸が動いた。


 透明な糸が、空気を切る速さでネオに向かって来た。


「《シフト》!」


 回避する。だが――糸は追ってくる。


「誘導してる……!」


「《パスウォール》!」


 壁を通り抜けることで、距離を取る。糸が壁に絡まる――が、すぐに引き戻される。


「厄介だ」


 カイが横から飛び込む。「俺が引きつける!」


「無茶するな――」


「いいから行け!中心の糸束を断てばいいんだろ!」


 確かに――人形遣いの王の背中に、糸が一本だけ太く集まっている場所がある。そこが核だ。


「リリィ!カイのHP、切らすな!」


「分かってる!」


 ネオは《ジャンプ》で、カイを起点にして飛んだ。存在を捕捉して、そこへ向かう。


 人形遣いの王の死角へ――一瞬で跳躍。


「開け」


 核の糸束に《マスターキー》を当てる。


 カチリ。


 糸束が――解けた。透明な糸が一斉に消える。広場の「網」が、消えた。


 人形遣いの王が――崩れる。装甲が外れ、仮面が落ち、内側から光が溢れて散った。


 次の瞬間――廃都全体に、変化が起きた。固まっていたプレイヤーたちが、ガクン、と動き始めた。


「……!?」


「……な、何が……?」


 混乱の声が広場に届く。


 ネオは静かに、ログを見た。


```

【Master Authority Fragment Detected】

【マスター魔法:《マスターリスト》取得】

全プレイヤーとNPCの位置・状態・情報を確認する

```


「……来た」


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